ネモリズマブの実用化はいつから? アトピー性皮膚炎の新薬、承認後の値段はいくら?

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小児疾患として広まっているアトピー性皮膚炎、日常的に痒みにさらされている子どもたちは可哀想ですよね。我慢できずに掻きむしって血だらけになってしまったりすることもあり、見ていて痛々しいです。
子どもだけではなく大人の患者も多く、もはや国民的慢性疾患とも言えるのではないでしょうか。

そんなアトピーに特効薬ができるのでは、という嬉しいニュース。
キーワードは「ネモリズマブ」。

奇妙な響きですが、とり急ぎわかっていることを調べてみました。
特に気になるのは実用化の時期、それと価格、ですよね。

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ネモリズマブって何?

アトピー性皮膚炎で最も困るのは、痒み
生活する上で、これがひどく厄介なわけですね。
何事にも集中できずに生活の質を落としてしまうし、掻きむしってしまうと皮膚のダメージが悪化してしまいます。

このアトピーの痒みと深く関係している「インターロイキン31(IL-31)」と呼ばれるタンパク質がある。
ネモリズマブ(Nemolizumab)はこのインターロイキン31の働きを抑えることができる新薬です。

ネモリズマブ アトピー性皮膚炎のかゆみに関与が疑われるたんぱく質「インターロイキン31(IL31)」の受容体に働き掛けて作用を消すことを目指し、中外製薬が開発した中和抗体。アトピー性皮膚炎への効用に関しては2016年9月、国内の開発・販売権が皮膚科領域に強みを持つ医療用医薬品メーカー、マルホ(大阪市)に譲渡された。人工透析患者のかゆみ治療薬の開発・販売権は中外製薬が保持している。
出典:ネモリズマブ:時事ドットコム

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インターロイキン31とは?

インターロイキン31のほうも、素人にはピンと来ない名前ですね。
調べてみたところ、これはサイトカインとよばれる、細胞の間で情報を伝達する物質のなかの一つ。2004年頃から注目され、アトピー患者の皮膚や血中で増えていることがわかってきました。

要はこの情報伝達物質の作用を、ネモリズマブは消してしまうというわけです。

ネモリズマブの効果は?

すでにネモリズマブは治験が行なわれていて、約6割の患者さんで痒みの軽減が見られたそうです。

治験は京大と九州大、東京逓信病院の国内3病院と米国、英国、ドイツ、ポーランドの各1病院で実施。中等から重症の成人患者計約200人を対象に、12週間にわたって行った。
ネモリズマブ0.5~2ミリグラムを4週に1度注射した場合、開始から12週後には約6割の患者で50%以上かゆみが軽減した。
出典:アトピーかゆみ大幅減=抗体開発、国際治験で実証-京大など:時事ドットコム

さらに嬉しいのは、副作用も無かったとされている点です。

これまでステロイド系の薬を使っていた人も多かったと思いますが、どうしても副作用が心配でした。ネモリズマブはそれよりもより効果的に、副作用のない手当てが可能になるのではないかと、期待されているわkですね。

ネモリズマブの販売はいつから?

こうなると、気になるのはネモリズマブの実用化の時期ですね。
開発元の中外製薬は、平成31年の実用化を目指しているそうです。

似たような考え方で開発されているアトピ=性皮膚炎の薬に、デュピルマブ(dupilumab)というものがあり、こちらはフランスのサノフィとアメリカのリジェネロンが開発しています。
先に実用化されそうなのはこちらのデュピルマブらしいのですが、いずれにしても選択肢が増えるのはありがたいことです。

ネモリズマブの値段はいくら?

発売時期とともに気になるのが値段。
しかし、まだ販売されていないので値段の見当をつけるのは無理かな、と諦めていたのですが、参考にできそうな情報がありましたので、引用させていただきます。

薬価は、非常に高くなると思われます。サイトカインを阻害するという点では対症療法になると考えられるので、長期使用となれば大変な医療費がかかることでしょう。
モノクローナル抗体のひとつに、すでに関節リウマチ等の治療に用いられているアダリムマブ(ヒュミラ)という薬があります。一例として、ヒュミラの場合の医療費をみてみましょう。
ヒュミラの薬価(皮下注40mgシリンジ0.8mL)は、現時点で65,144円です。健康保険の3割負担の場合で19,540円です。これを2週に1回皮下注射する場合、月に2本必要となるので、毎月の薬剤費は39,080円です。年間で468,960円になります。実際には、高額療養費制度や医療費控除をうまく活用して費用を抑えていくことになると思います。
ネモリズマブやデュピルマブがどのくらいの薬価になるのかわかりませんが、モノクローナル抗体は高価なものという認識を予め持っておいた方が良いかもしれません。
出典:期待の新薬ネモリズマブ – アトピー覚書ブログ

のっけから「高くなる」とはややがっかり。

引用中に出てくるモノクローナル抗体というのは、クローンで得られる抗体を指すようです。ネモリズマブもデュピルマブもこれにあたる。そしてこのモノクローナル抗体は、通常のポリクローナル抗体よりもかなり高価なものになる。例えばリウマチ治療に用いられているヒュミラという薬では、3割負担で19540円。月に二回駐車すると4万円弱になる。

さらに言えば、このネモリズマブは、アトピー性皮膚炎を根治するものではない。あくまで痒みを効果的に抑える事ができる薬。つまり継続的に使用しなければならない可能性がある。
だとすると、たとえ実用化されたとしても、経済的な負担はかなり大きくなってしまいそうです。
もちろんヒュミラと同じような薬価になるかどうかはわかりませんが、製法が似ているとしたら、高くなる可能性はありそうですね。

まとめ

ここまでまとめると、ネモリズマブは平成31年度の承認申請が目標。
値段としては、かなり高価なものになる可能性がある。

最近、治療が難しい病気に対し、希望がもてるニュースが増えているように思います。
しかしそのどれもがハイテクを使っているため、治療費が半端ない金額。
新薬があっても皆が使えないのでは残念ですし、医療に格差が広がってしまうと、社会的にも問題になりそうです。

何とかお安くできないものでしょうかね・・・

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