『バック・トゥ・ザ・フューチャー』といえばロバート・ゼメキス監督の傑作映画。
タイトル通りタイムスリップをモチーフにした痛快SF作品です。
なかでも印象的なのが、タイムトラベルを実現するスポーツカー「デロリアン」。
炎の轍を一直線に描いて爆走、一気に時空の壁をぶち破る映像表現は一度見たら忘れられません。
で、そのデロリアンが8分の1の大型模型になって、2017年1月31日に発売されました。
発売もとは“あの”ディアゴスティーニ社。
『週刊バック・トゥ・ザフューチャー デロリアン』として登場したのです。
・・・はい、名前を聞いてご想像のとおり今回のデロリアンは、ディアゴスティーニお得意の、分冊での定期刊行物。
すぐにでもデロリアンを手元に置きたいところですが、毎週コツコツ作り上げるスタイルなので、すぐに手に入れることはできません。
というわけで今回は、ディアゴスティーニのデロリアンを作るにはどのくらいの時間がかかり、総額はいくらになるのか? 創刊号は特別価格の499円だけど、次号以降は何円なのか?
このあたりを調べてみました。
ちなみに、ディアゴスティーニだと私は思い込んでいたのですが、正しい表記はデアゴスティーニだそうです。なので以下はデアゴスティーニでいきますね。
魅惑のデロリアン〜『週刊バック・トゥ・ザフューチャー デロリアン』
まずは魅惑のデロリアンを映像で堪能しましょう。
デアゴスティーニが公式動画で、細かいギミックを丁寧に紹介してくれています。
古めのアメ車特有の、幅広で低い車高がいいですね。
実在するデロリアン・モーター・カンパニーが製造したDMC-12がもとになっているそうです。
製造台数は8500台ほどだといいますから、本物はいまやプレミア車ですね。
モデルのほうに話を戻すと、やはりガルウイングタイプのドアにそそられます。
また、後部にゴテゴテと盛られた時空転移関連と思われるメカニックや、車体まわりの露骨な配線なども、SFファンの心をくすぐります。映像を見るとわかりますが、後部のゴテゴテの下にはきちんとV6エンジンが入っていて、見えないところまできちんと気遣いしてくれているのがわかります。
次号の値段はいくら?
さて、大人男子の奥底に眠る子ども魂を激しくくすぐるデロリアン。
創刊号は特別価格で税込み499円、とCMなどで告知されていますが、次号以降はおいくらで、全部で何号まで発行されるのでしょうか?
公式サイトを見たところ、第2号以降は1,790円が通常価格になるそうです。
消費税込みの値段。
デロリアンシリーズはいつまで? 総刊数はどのくらい?
では、このシリーズは一体どのくらいで完結するのか?
言い換えれば、デロリアンが完成するまで、どのくらいの期間がかかるのでしょうか?
公式によれば、全130巻だそうです。
な、長い・・・?
130巻で、基本が週刊。
創刊号からとりはじめると、期間としては130週かかることになります。
一年365日は52週+なので、普通に考えると2年半くらいかかる計算になりますね。
完成予定は2019年の夏頃。
これはかなり長大なプロジェクトと言わざるを得ません。
コツコツとジグソーづくりを楽しめるような人でないと、続けられないかな。
デロリアンが完成すると総額はいくら?
期間が長いということは、総コストもそれだけかかるということ。
創刊号は499円ですが、残りの129冊は1,790円。
しめて231,409円かかります。
デロリアン、完成品の映像を見ると確かにかっこいいです。
重厚感もあり、作りも手を抜いてはいない印象。
で、価格は23万円余。
期間は2年半。
もちろん、冊子も手に入りますので、デロリアンの価格=23万ではありませんが、やはり楽しめるタイプの人とそうでない人がいるでしょうね。
完成品は買える?
ちなみに、せっかちな私にはおそらく向いていない。
途中で挫折することが目に見えています。
というわけで完成品を買うことはできないのかも調べてみました。
答えは今のところ×。
完成品の販売は予定しておりません。
と、公式のQAにありました。
今のところ、と書きましたが、おそらくずっと無いでしょう。
デアゴスティーニについて
デアゴスティーニと言えば、マニアックな雑誌を分冊で定期販売する会社、というイメージですが、元はイタリアで地図の研究所だったそうです。
社名の由来は、創設者であり地理学者でもあったジョバンニ・デ・アゴスティーニ(Giovanni De Agostini)氏の名からとられている。世界地図の普及のため、1901年に設立されました。かなり歴史のある会社なんですね。
日本進出は1988年。当時は京都の同朋社と提携してスタートしました。
現在は以下のようになっています。
社名:株式会社デアゴスティーニ・ジャパン(K.K. DeAgostini Japan)
設立:1995年5月
本社:東京都中央区晴海1-8-12、トリトンオフィスタワー5F
HP:http://deagostini.jp/
おわりに
いかがでしょう?
今回はCMを見て『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を懐かしく思い、デロリアンにそそられて調べてみましたが、プラモを買うのとは勝手が違うようです。
他方、じっくりコツコツと楽しめる人にはきっとこれ以上の商品はない、とも言えるのかも知れませんね。
ちなみに下の写真はamazonに出ていた20分の1モデルのデロリアン。
デアゴ版よりかなり小さいですが、割といい感じです。
すぐ買いたい私のようなせっかちさんにはよいかも。