英語で一月から十二月までを、それぞれどう言うでしょうか?
書き方と読み方を表でまとめました。
よく使われる省略形もあわせてご紹介します。

いきなりだけど、1月がなんとなく憶えにくいのよね。
ジャヌ・・・・・ジャニュアリ?
言いにくいし!

つづりもスラスラ書けるようになりたいよね。
それと、省略形も知りたいな。

わたしはまず基本的なことを整理したいんだけど・・・
最初のほうで、月の名前を一覧にして整理します。
その後のほうでは、テストでおぼえる時に参考になりそうな、月の名前の由来についてもふれています。
ピンと来ない月の名前にも、少しはなじめるようになるかも知れません。
憶え方についても最後に少し書きましたので、参考にしてみてください。
1月から12月までの英語の表記と読み方、省略形
それぞれの月の表記・読み方・省略形を、わかりやすく表に整理してみます。
月 | 英語表記 | 読み方 | 省略形 |
---|---|---|---|
1月 | January | ジャニュアリー | Jan. |
2月 | February | フェブラリー | Feb. |
3月 | March | マーチ | Mar. |
4月 | April | エイプリル | Apr. |
5月 | May | メイ | May |
6月 | June | ジューン | Jun. |
7月 | July | ジュラィ | Jul. |
8月 | August | オーガスト | Aug. |
9月 | September | セプテンバー | Sep. |
10月 | October | オクトーバー | Oct. |
11月 | November | ノーベンバー | Nov. |
12月 | December | ディッセンバー | Dec. |
月名を書く時の注意点
英語では、日付を丁寧に書くとき、月の表記にはこれらのアルファベットで表記するのが一般的です。(日は序数詞で表します。)
その場合、月の名前は固有名詞なので、先頭を大文字で書きます。
省略表記は、上の表にあるとおり先頭の三文字とピリオドで表します。
ただしMayは三文字で表せるので、ピリオドは要りません。
それと、9月は四文字でSept.と書く場合もあります。
月の名前の由来
英語の月の名前は、ローマの神話に由来するものが数多くみられます。
英語のJanuary(1月)の由来
1月のJanuary は、ローマの神ヤヌス(Janus)に由来しています。
ヤヌスは前と後ろ二つの顔をもっており、一年の始まりと終わりの境目に存在します。
入り口や扉を司る神でもあります。
まさに一年の始まりを象徴する名前ですね。
英語のFebruary(2月)の由来
Februaryは、贖罪を司る神フェブルウス(Februus)に由来しています。
februsは酒を献上するとか、浄化するという意味。
古代ローマでは毎年2月に、フェブルアーリア (Februalia) という慰霊祭が行なわれていました。これは戦争で亡くなった人々の霊を慰め、また戦争の罪を浄めるという意味をもっていました。
英語のMarch(3月)の由来
Marchは、軍神マルス(Mars)に由来します。
温かくなる季節は、戦争に備える季節でもあったのですね。
農耕の準備もこの頃始まります。
その意味でMarchは始まりの月。古代ローマ暦では、実は最初の月とされていました。
この点は後でポイントになりますので、おぼえておいてください。
英語のApril(4月)の由来
美と豊かさ、愛を象徴する女神、アフロディーテ(Aphrodite)に由来すると見られています。
ラテン語のAprillisという語は「開く」という意味。花が開き、自然界も美と愛に満たされるように感じる季節ですね。
英語のMay(5月)の由来
May は女神マイア(Maia)に由来しています。
繁殖と成長を司るとされています。
メーデー(May Day)の起源は、マイアを祀るお祝いであると言われています。
英語のJune(6月)の由来
女神ユーノー(Juno)は、ユピテルの妻。
結婚と出産を司っています。
夫であるユビテルはローマ神話の主神で、このユーノーは女神の最高神。
いわゆるジューンブライド、6月に結婚式を挙げるカップルが多いのも、このユーノーにあやかってのことでしょう。
英語のJuly(7月)の由来
ローマを代表する人物、ジュリアス・シーザー(Julius Caesar)に由来しています。
この名前、ラテン語風の読み方をするとユリウス・カエサルとなります。
ユリウスと聞いてピンと来た人もいらっしゃるかも知れません。
この人物はローマの暦を大改革し「ユリウス暦」を制定しました。
これを記念して、ユリウスの誕生月である7月に、ユリウスの名を冠したのです。
それ以前、元をたどると7月はクインティーリス(Quintilis)と呼ばれていました。
quintilisは、5を意味しています。
さきほど一年の始まりが3月だったと書きましたが、そこから始めると7月は5番目の月になるのです。
英語のAugust(8月)の由来
Augustは、ローマ帝国の初代皇帝であるアウグストゥス(Augustus)に由来した月名。
このアウグストゥスはユリウス・カエサルの養子で、ユリウス暦の運用でも功績があったようです。
そのような理由からアウグストゥスの名を8月に冠したと言われています。
元々、8月は「6」を意味する「Sextilis」という月名でした。
理由は7月の時と同じ、3月から数えると6番目だからです。
英語のSeptember(9月)の由来
ラテン語の「7」を表す「septem」からきています。
3月から数えて7番目だからですね。
英語のOctober(10月)の由来
こちらも3月から数えて8番目。
8はラテン語で「octo」
英語のNovember(11月)の由来
ラテン語の「novem」から。
もうおわかりでしょう。novemは「9」を意味します。
英語のDecember(12月)の由来
「decem」に由来しています。
3月を一番目とすると「10」番目にあたる、ということですね。
月の名前の憶え方
みたとおり、1月から6月までは、神の名前に由来しています。
そして7月から12月までは、3月始まりで何番目か、という意味の名前がつけられていた。
そのなかで、7月と8月は、ローマにとって功績のあった人物がいわば神扱いとなり、月の名前に冠されることになった。
こんな風に理解すると全体が整理でき、漠然とですがストーリーづけすることができます。
基本的には、読み方を繰り返して自然に口をつくまで練習します。
その上で、ゴロ合わせっぽく斬り込んでいきます。
たとえば、
「じゃあ始めるか!」の「じゃ」でジャニュアリー。
「ふたつめの月」の「ふ」はFでフェブラリー。
「みっつめの月」の「み」はMでマーチ。
4月から6月にかけては、日本でもおなじみの季節のイベントがありますから、憶えやすいでしょう。
4月のエイプリルフール、
5月のメーデー、
6月のジューンブライド。
ただ、メーデーがちょっと馴染みがないかも知れませんね。5月1日に行なわれている労働者の祭典です。アニメ『となりのトトロ』の姉妹、サツキとメイで憶えるのもいいかも知れません。さつきは五月の異名ですからね。
「8」の字は雪だるまのような形をしていますが、下の円の底のほうをを切ると、Aに少し似ています。
「9」の字は、上の丸い部分の右を消すと、Sの字に似てきます。
こんな感じで、憶えやすいものから憶えて行くとよいと思います。
英語の月の名前まとめ
いかがだったでしょう?
テストで憶えなくちゃならない、ということでこのページに来てくれた人もいるかも知れません。
12個もあるので、一気に憶えようとするととまどってしまいますが、ひとつひとつ丁寧に見てみればだんだん馴染んできますよ。
さっきの1〜6、7と8、9〜12の名前の由来の性質の違いやゴロなどの記憶を引き出すきっかけを利用して、「思い出す」ことを繰り返してください。
古文に出てくる月の名前についてはこちらをどうぞ。

コメント