闘病中の小林麻央さんのオフィシャルブログ『KOKORO.』、見ている人も多いかと思います。
厳しい状況にありながら、海老蔵さんたち家族や知人たちに支えられながら前向きに暮らしている姿には、胸が打たれるものがありますね。
そんな麻央さんのブログに、クスっと笑ってしまうような“魔法の言葉”が登場しました。
それは「がびちょーーーーんっ!!」
今回はこの「がびちょーん」という言葉の効果、由来などについて書いてみます。
血液検査に「がびちょーーーーんっ!!」
2017年3月29日のブログは「血液検査」と題されており、結果が思っていたよりよくなかった、と結果が書かれています。
身体によいことしかしていないはずなのにどうしてなんだろう・・・とちょっと落ち込みかける麻央さん。
そこへ「がびちょーーーーんっ!!」
言ってみると気分が明るくなった、有り難い言葉だ、と締めくくっています。
麻央さんが実際にどんな様子なのかはわかりません。
しかし、努めて明るくふるまおうとなさっているのは、この記事からも確かなよう。
つい暗くなってしまいがちな時に放つ言葉として、がびちょーーん。
けっこう有効なのかも知れません。
つらいときこそ状況を笑い飛ばすユーモアの精神は誰にとってもたいせつ。
人生、順風ばかりではありませんからね。
それにしてもこの「がびちょーーーん」、どこから出てきた言葉なんでしょう?
知っているようで特定できないような言葉じゃないでしょうか?
・・・私が知らないだけかも知れませんけど。
「がびちょーん」は関東圏限定なのか?
こんな投稿を見つけました。
「がびちょーん。」って変ですか?
ちょっぴりショックな時とかやられちゃった的な時に使うんだけど・・・。
関東人なあたし。
関西人なだんな様には「何それ?」って言われる。
使うのは関東人だけ?
検索かけると結構使っている人はいるみたい。
ちょっと安心。
出典:小部屋: がびちょーん。
確かにこの方がおっしゃるように、検索をかけてみると「がびちょーん」、けっこう使っている人はいるようです。
しかし、地域限定なのかどうかは、はっきりしません。
がびちょーん、の使い方と効能
使いかたとしては、上の方が書いておられるとおり、ショックを受けた際の反応として使用する。
実際に使ってみると、ショックを和らげるのに一定の効果があることが感じられます。
若干、ですが。
今回麻央さんは、まさにこういう使い方をしているわけですね。
がびちょーんの由来と派生系(ガビーン、ガーン)
「ガビチョーン」とよく似た言葉に、「ガビーン」があります。
マンガで使われる擬態語で、ショックを受けたキャラクターの背景などに絵文字として挿入されます。
あと、「ガーン」もこれに似た擬態語と言えるでしょう。
何かに打たれたような衝撃を、音として表現したものと思われます。
ガビーンの多くは大書されますが、ガーンのほうは大書される場合もあるし、小さくかぼそく、縦書きで添えられることも多いように思います。
使用例としてはアニメの『ヤッターマン』や『いなかっぺ大将』、『まことちゃん』などを挙げている人もいるのですが、最初の使用を突き止めることは難しそうです。
傍流としての「ガチョーン」
心理的ショックの描写として見たとき、今回のテーマである「ガビチョーン」は、「ガビーン」や「ガーン」の系譜に連なると考えてよいでしょう。
しかし、語の形の面からみると「ガチョーン」もかなり似ています。
「ガチョーン」は、昭和を代表するコメディアン・谷啓(たに けい)氏の持ちネタ。
「ビローン」、「ムヒョー」、「ハラホロヒレハレ」とともに一斉を風靡した伝説的なギャクで、追いつめられた時やCM入りの前に、半ば強引に場をおとすのに使われます。
にっちもさっちもいかなくなった時、場面転換を果たすための言葉、なんですね。
ガビーン系譜の擬態語とは違いますが、ガビチョーンはガビーン+ガチョーンで構成されています。
また機能面では、ガビーンの系譜が備えるショック緩和機能と、ガチョーンの状況転換機能が融合し、より強力なショック粉砕機能が備わっている・・・と言える、、、かも知れない。
いずれも死語と言われているが、、、
何やらわけのわからないことを書いているような気がしてきました(笑)。
ともあれ、ガビーン、ガチョーン、ガビチョーン、いずれも今の人は使わない死語とされています。
しかし、現実を見ると使っている人もまだいるようです。
実際にうっかり使ってしまうと周囲にドン引きされてしまうケースが多い。
でも、生きている以上、ショックを吹き飛ばしたいシーンはしばしばある。
そんな時、やはりガビーン、ガビチョーンは未だに有効な、生きた言葉なのかも知れません。
今回の麻央さんのブログから、そんなことを考えさせられました。
もしここまで読んでくださった方がおられたらお礼申し上げます。
駄文におつきあいいただき、ありがとうございます。
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