テレ朝で昼に放送されているドラマ『やすらぎの郷』、みなさんご覧になってますか?
平日毎日放送されてますので、まだなら一度、ご覧になってみてください。ちょっとびっくりします。
主演の石坂浩二さんをはじめ、浅丘ルリ子さん、加賀まりこさん、野際陽子さんや八千草薫さんど、以前なら主演級の俳優さんがずらりと顔を揃えているんです。
加えて、これらの豪華キャストを率いる脚本家は重鎮・倉本聰氏。
昼から見応えあり過ぎです!
さらに、この大人のドラマ全体を象徴する主題歌は、中島みゆきさんの書き下ろし。
この歌がまたじわっとくる。さすがです。
というわけで今回は、この『やすらぎの郷』の主題歌、中島みゆきさんの『慕情』の歌詞について、勝手に意味をかみしめてみたいと思います。
『やすらぎの郷』ファンの方の、ちょっとしたひまつぶしにでもなれば嬉しいです。
『やすらぎの郷』の主題歌『慕情』の歌詞が象徴するもの
早速、歌詞を見て、ドラマとどんな風に関係づけられているのか、考えてみたいと思います。
もちろん個人的な感想ですし、番組を見ながら聞いた範囲での歌詞なので読み誤っている可能性もあるのですが、そのあたりはどうぞご容赦ください。
おしらせ〜改訂作業中です
せっかくご訪問いただいたところ、不完全な状態になっており、申し訳ありません。
過ぎ去った時間への愛慕
歌詞の内容そのものは、一読すればわかるほどわかりやすいです。
普遍的なテーマですが、ドラマにひきつけて言うと、主人公である菊村が先に旅立った妻・律子と時間を振り返った思いを表現している、と言えそうです。
菊村は売れっ子のテレビ脚本家でした。現役時代は半端無く忙しかったのでしょう。懸命に仕事をなし、名声もお金も手にした。しかし妻を亡くしてしまった今、自分は何をしてきたのだろう、という悔恨を禁じられない。
「愛よりも優先すべきものがあったのだろうか?」
と自問します。
そして、次代の人へ向けて、
「大切に守らなければならないものが何かを間違えるな、過ぎ去る時簡に容赦はない」
と呼びかける。
でもこのメッセージ、誰かに伝えようとしているようでもありますが、過去の自分を叱責しているようにも聞こえます。
過ぎ去ってしまった時間はあまりに遠く、もう手がとどかない。
もしあなたとの時間を最初からやり直せるとしたら、
ただあなたに尽くしたい。
最後のこのあたりは、もう心の叫びですね。
静かに歌われていますが、嘆きのように聞こえます。
原文が巧みです。
も一度はじめから もしも あなたと歩き出せるなら
も一度はじめから ただ あなたに尽くしたい
この、「もしも」と「ただ」が、文の間に挟まれ、強調されているのがいいです。
「もしも」が強調されることで、それはもう絶対にもどらないことだと伝わってくるし、
「ただ」が強調されることで、一途な強い思いが伝わってきます。
また、この二つが対にされていることで、叶わないが故の思いの強さが浮かび上がる。
う〜ん、さすがです。
無駄が無いです。
わずかなフレーズの中に、菊村の過去の人生と現在の思いが包み込まれています。
中島みゆきさんの思いは?
中島みゆきさんも、このテーマ曲のオファーを受けたときにけっこう緊張したというような発言をしています。
確かにね、ビビるでしょうね。
でもこのキャスティングに見合った主題歌を作れる人も限られます。
ここはひとつ、やってやるぞ、と思ったのではないでしょうかね。
ドラマの展開とともに、歌詞から見えてくる風景も違ってくるのかも知れません。
そのあたりも楽しみに、今後も見守りたいと思っています。
勝手な解釈を書いて、と違和感やご不快な思いをされたら申し訳ありません。
一般人のひとつの感想文に過ぎませんので、どうぞご容赦ください。
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