NHKの朝ドラ『ひよっこ』、各所の評判を見ても名作朝ドラになりそうな予感です。
ヒロインの有村架純さんの素直な可愛らしさもさることながら、背景にちょいちょい挟まれるナレーションがじんわりと、でも確実に、ドラマの好感度を上げている印象。
落ち着いたきれいな声で、言葉も聞き取りやすい。それでいて妙な突っ込みも入っていて存在感もあります。
この美声の主は、そうです増田明美さん。
初回からズバリ「おはようございます。増田明美です」と自己紹介していました。
驚きましたね(笑)
これまで、朝ドラの語りといえば女優さんか局アナ。
畑違いのスポーツ解説者が、毎朝の看板番組の語りになるなんて大抜擢。お固いNHKとしては冒険なんじゃないでしょうか。
というわけで今回は増田明美さんが『ひよっこ』の語りに抜擢された理由について、調べてみました。
増田明美さんが“持っている”もの
増田明美さんは『ひよっこ』の舞台と同じ1964年生まれ。ご自身が生まれた時代の物語を、異例なかたちでナレーションすることになり、何かの縁を感じる、とおっしゃっています。
増田さんは「私が生まれた昭和39年の東京オリンピックの頃が舞台と伺い、これも何かの縁ですね」と運命的なものを感じている様子。
出典:NHK朝ドラ「ひよっこ」“語り”は増田明美さん 起用理由は解説での美声― スポニチ Sponichi Annex 芸能
トリビアですが、本名は木脇明美さんだと、wikipediaには載っています。
また、増田さんは1月1日生まれなんだそうです。何か“持ってる”感じがしますね。
マラソン選手として引退後もこうしてメディアで活躍し続けていますし、この『ひよっこ』解説で、新しい仕事の領域もぐんと増えそう。
ご承知のとおり増田さんは元女子マラソン・陸上競技長距離走選手で、ロサンゼルスオリンピック(1984年)の日本代表です。現在はスポーツ解説者として活躍していますが、語りには昔から定評があります。
元アナウンサーである橋本テツヤは増田の話し方を「あのテンポといいトーンといい、本職のアナウンサーも真っ青」「彼女の声も生来『F分の1ゆらぎ』を持っていると言っていい」と評している。
出典:増田明美 – Wikipedia
徹底した取材による解説は永六輔さん仕込み
本業のマラソン解説でも、増田さんの解説はいい意味で異色らしい。
その取材力はとにかく凄まじく、あまり有名でない選手の大学での専攻や家族構成と兄弟の身長、「ねぎまのキーホルダーをしていて、それはネバーギブアップの意味である」など「小ネタ」を入れてくる。
出典:「細かすぎる解説」が炸裂?朝ドラ『ひよっこ』の語りに増田明美が抜擢 – しらべぇ | 気になるアレを大調査ニュース!
なるほど、トリビアをちょいちょいはさむスタイルは、すでに『ひよっこ』の中でも垣間見えていますね。
こうした細かい取材は、なんとあの永六輔さん仕込みだとのこと。
亡くなった永六輔さんから現場に足を運ぶ“取材”の大切さを教えられるなど、大きな影響を受けたという。
出典:増田明美が朝ドラを解説!? 連続テレビ小説『ひよっこ』の「語り」に抜てき | ORICON NEWS
なるほど、説得力ありますね。
度肝を抜くメタ発言〜『ひよっこ』の語りが“増田明美”である理由
みなさん反応しておられますが、びっくりしたのはこのメタ・ナレーション。
「朝ドラにはへんなおじさんがよく出てきますね。」
※増田明美さんネタ振りありがとうございますw#ひよっこ #とと姉ちゃん #梅ちゃん先生 #ちりとてちん pic.twitter.com/TfqjqmnWy4
— ギズム_ネコガミ (@gismnekogami) April 3, 2017
確かに!
親の兄弟として、一見いかがわしいキャラクターが何度も登場しています。
番組そのものを俯瞰するような立場からの発言はほかにもいろいろあって、なかなか楽しい。
全盛期の増田明美が走ったら何分かかるのか気になる#ひよっこ pic.twitter.com/81Vsc1qgci
— ギズム_ネコガミ (@gismnekogami) April 3, 2017
「ちょっと振り返っておきましょうね」
増田明美さんのナレーション、これ、ナレーションじゃないわ、解説だわ。#ひよっこ— さとひ(または渡辺裕子) (@satohi11) April 3, 2017
「全然似てませんね」増田明美さんによる制作側からのセルフツッコミ、今朝も絶好調である。#ひよっこ
— ぬえ (@yosinotennin) April 4, 2017
#ひよっこ【増田明美】ナレーションが面白い。#ごちそうさん や #べっぴんさん の語りは劇中の登場人物でもあるため、どうしてもドラマ側に寄って演じる側面があったけど、今回はナレーターの増田明美ですって立ち位置だから、ドラマと視聴者との中間に立ってる分ツッコミも入れやすいんだよね。 pic.twitter.com/GAusjGO4hG
— ひぞっこ (@musicapiccolino) April 4, 2017
なるほど、自己紹介したのはこういうことか!
『ひよっこ』の語りは匿名の天の声じゃないんですね。
増田明美という個人だから、視聴者よりの立場で話すことができる。
・・・これは画期的!
見ている私たちとドラマの中の世界の距離が、ぐっと近くなります。
安らぐ、癒されるの声続出〜ネットでの評判は上々!
ネットでの評判は上々。かねてから安らぐ、癒される、と評されていた増田さんの起用は、新しい朝の声として大歓迎されているようです。
増田明美さんの解説は癒やされる。
— 笠鉾子 (@washoiwashoi) February 27, 2011
#123taro 増田明美さんの声は安らぐ。。。
— 藤枝蘭円 (@cgwjnsk) March 27, 2017
増田明美さんの声、心安らぐわぁ(´Д` )
— まるらに (@kaeru_effect) August 17, 2013
クドカン脚本のオリンピック大河を企画したりと来たるべきオリンピックを盛り上げたいNHKが、一番オリンピックに近いナレーターとして増田明美を起用したのだろう。しかし普段 マニア向け解説を本業としてる彼女だけに説明的なナレーションでもすんなり受け入れられるのは新発見だった。#ひよっこ pic.twitter.com/ke50N6Qb0N
— ひぞっこ (@musicapiccolino) April 4, 2017
増田明美のナレーション、ほんとに効いてるな。一番の当たり役かもしれんぞ。#ひよっこ
— ササキ・シゲロー (@sigeros1969) April 4, 2017
増田明美さんて、元スポーツ選手の限界超えてるな。
— こうやま (@illojillo) April 5, 2017
おわりに
以上、簡単にですが朝ドラ『ひよっこ』の語りに増田明美さんが起用されている理由について書いてみました。
調べてみると高い評価をしている人はほんとうに多い。ここに引用させていただいたのは、ほんとうにごくごく一部です。
上にも書きましたが、これはドラマ世界の中に、半ば視聴者の視点が入ったような面があるような気がします。ある意味、朝ドラ受けが本編に食い込んだような格好かと。それでいてうるさくならないのは、増田さんの落ち着いた美声が成せるわざ。朝ドラのちょっと新しい楽しみ方が提案されているようで、今後がたいへん楽しみです。
ほかにもひよっこトリビア、よかったらご覧ください!
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