テレビ朝日が今期から始めた昼の帯ドラマ『やすらぎの郷』が好調です。
それもそのはず、主演の石坂浩二さんをはじめ、往年の大俳優さんたちが勢揃い。設定も、それぞれの俳優さんたち自身の人生を思わせる虚構とリアルのすれすれライン。いやでも興味を惹かれてしまいます。
仕掛け人はこれまた大御所脚本家の倉本聰氏。これでヒットしないはずはないと感じてしまう、テレ朝の戦略番組です。NHKの朝ドラの再放送時間帯に微妙にひっかけているところも、攻めの姿勢を感じます。
その『やすらぎの郷』が、本日さらにまた攻めてきました。
本日放送分でいきなり登場したのが「やすらぎ体操」。
今回はこの『やすらぎ体操』の歌詞の意味について書いてみます。
『やすらぎ体操』とは?
上でも書きましたが、『やすらぎ体操』はテレ朝の昼ドラマ『やすらぎの郷』の5月5日放送分のラストで登場した体操です。
NHKのテレビ体操を思わせる女性アシスタントが、これまたテレビ体操を思わせる座位の人とペアでお手本を披露。
お手本演技の合間には、ドラマの登場人物たちが細かなカットで入ってくる。
なにしろ『やすらぎの郷』の俳優陣ですから、超ゴージャスなテレビ体操になっているわけです。
最後は八千草薫さんにウサイン・ボルトの決めポーズをさせています・笑。
このドラマの視聴者として想定されているのはシニア世代のみなさんですよね。
昼食をとり、ひと休みしながら『やすらぎの郷』を見て、最後に身体を動かす。
そんな流れがすぐ思い浮かびますから、テレ朝の狙いはなかなかよいこと考えたな、と思います。
『やすらぎ体操』の動画
今の時点で、こちらに動画が上がっています。
『やすらぎ体操』は本編の終わり頃から。
『やすらぎ体操』の作者は誰?
画面の表示を確認したところ、『やすらぎ体操』の作者は、中井竜介とあります。
作詞・作曲・振付ともこの中井竜介氏の作。
ちなみに演奏は及川しのぶ。これは有馬稲子さんが演じている役名ですね。
中井竜助氏のほうは?? 劇中に出ていらっしゃるんですかね?
『やすらぎ体操』の歌詞の意味
歌詞そのものについて、細かくは動画をご確認いただけたらと思いますが、その歌われている詞の内容が、なかなか凄いです。
書き出しのフレーズからして、含蓄があります。
今日も生きている それが人生
「今日も」の「も」が、大きな意味を帯びています。
ああ、今日もオレは生きているんだな、という感覚でしょうか。毎日の繰り返しこそが人生だと言っている。
この裏側には、明日もまた今日と同じように生きているかどうかはわからない、という思いがある。
若い世代からすると、こんな不安なことは無いように思うのですが、『やすらぎ体操』では、こういう日常もまた人生なのだと達観し、面白がっている。時間がないことを逆手にとって、一つ一つの出会いを素敵なものと感じるための梃子のようなものと捉えなおしているようです。
なるほどなぁ、と感じました。
こんな重い歌詞を体操にして凄いな、と感慨に耽る間もなく、年金に頼ろうとするな、生きている限り寝たきりになるな、と過激な呼びかけ。
そして八千草ボルトに続いていく。
シニア世代の皆さんが、普段はあまり語らないようなご自分たちの今の有りようを歌にして、身体を動かしながら楽しめる、そんな狙いが見えてきます。もしかしたら上手くいきそうな気もしますが、当の世代ではないので私は何とも言えません。今後の反響が気になるところです。
おわりに
ともあれ、健康のために体を動かすのはよいことです。
少し前に大ヒットした『恋ダンス』のシニア版として、流行の二番煎じという匂いもなくはないですが、これでみんなが楽しく体操できれば、これはこれでアリでしょう。
やすらぎ体操ベースはテレビ体操@NHKだけど
出演者の踊る様はどう見ても恋ダンスメタw老いダンスとか上手いこと言ってる人がいて悔しい
— DEN (@DD_DEN) May 5, 2017
以上、ご覧くださり、どうもありがとうございました。
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