ストレス社会と言われる日本。多くの人が何らかの悩みを抱えています。また、日々の忙しさにつつかれているうち、ふと「自分は何をしてるんだろ?」などどいう思いがよぎることもあるでしょう。
時には煩わしい日常から距離を置いて、しっかり自分を見つめ直したい。そんな思いをひそかに抱き続けている人は、けっこう多いのではないでしょうか。
だからといって・・・どうすればいいの?
そんな思いにこたえてくれるのが宝泉寺禅センター。
京都にある禅寺で、修行を希望する人を受け入れてくれます。日程は自由に設定することができ、長期滞在も可能。丁寧に指導してくれるだけでなく、臨床心理士の資格をもつ住職さんが相談にのってくれるという充実ぶり。
これは詳しく知りたいですよね。
そこで今回はこちらの宝泉寺禅センターで修行を体験するにはどうしたらよいのか?修行内容やスケジュール、料金、そして場所などの情報を確認してみました。口コミになりそうなtwitterも引用させていただいてます。
NHKの番組『ドキュメント72時間』でもとりあげられるそうで、その放送予定の日時もあわせてお知らせします。
体験修行に興味のある方は必見ですよ。
宝泉寺禅センターとは?
上でも書いたとおり、宝泉寺禅センターは、現代人の都合に合わせて禅生活を経験できる開かれた場。
短期から長期まで、初心者から本格的な修行希望者まで幅広く受け入れてくれる貴重な場です。
宝泉寺禅センターは、座禅を中心にした「禅の生活」体験をとおして、自分を見つめ直し、自己成長をする為の修行の場です。
引用:宝泉寺禅センター公式サイト descriptionより
体験修行をするには?
以下、内容やスケジュール、料金(御布施)の概要を書いて行きます。
体験修行をするためには、どのコースでも予約が必要なので、所定のフォームから申し込んでください。
後のほうでリンクしています。
修行の内容
あらかじめ決められた日程のなかで、座禅や法話だけでなく、身体を動かす太極拳や作務なども行います。
もちろん朝は早起き。開静とよばれる起床時間は5時20分です。振鈴の音とともに素早く起きる必要があります。夜も当然、現代生活としてはかなり早めの22時に消灯となります。
都合に合わせて申し込めますが修行は修行。安易な気持ちで「癒されたい」みたいなノリで参加すると「しまった」みたいなことになるかも知れません。
例えば食事の際も作法はかなり厳しい。体験した人のブログなど見るに、食べた後沢庵で茶碗の汚れを落とす、みたいなのもちゃんとあるようです。
…大・中・小のお茶碗があるのですが、ご飯を食べ終わった後はお茶碗をお漬物のたくあんをスポンジみたいにして指とたくあんでお茶碗の汚れをお湯で落とし、
そのお湯を飲まなければならないのです…!
え∑ヾ( ̄0 ̄;ノと思うでしょうが、本当なのです。。。
出典:京都のお寺、宝泉寺で修行をしてきました…! が!予想以上にキツく途中でリタイアしてしまいました…|みさちゃす公式ブログ『変で結構。普通じゃ平凡』
スケジュール
一日の過ごし方は基本的に決まっています。
宝泉寺さん曰く、修行をする時は「凛として」自由時間は「明るく」「楽しく」できるよう工夫しているそうです。
スケジュールは次のとおり。
5:20〜 開静(起床)
5:40〜 八段錦(太極拳)
6:00〜 坐禅(25分×2)
7:00〜 朝課(読経)
7:20〜 掃除
7:50〜 粥座(朝食)、休息
9:00〜 作務(掃除など)
11:45〜 安単
12:00〜 斎座(昼食)
12:40〜 自由時間
16:45〜 安単
17:00〜 薬石(夕食)
18:10〜 法話(50分)*火・土のみ
19:00〜 坐禅(25分×3) ※初日に30分の指導。
20:30〜 開枕諷経(かいちんふぎん)
22:00〜 開枕(消灯)
ところどころ禅用語が出てくるので??なところもありますが、流れは何となく想像できます。
昼食の後、17時前まで自由時間がけっこうあるのが、私としては少し意外でした。
土日に催される一泊座禅会の場合はこの日程と異なります。
コースと料金(御布施)
スタンダードコースである基本修行は三泊四日で1万円。
日課の全てを経験できるので、禅の基本を学べます。
二泊でも可能ですが、その場合でも1万円の“御布施”になるそうです。
四泊以上の場合は、三千円×泊数となります。
こちらは中長期修行という扱いで、最長一年間まで可能のようです。
体験ではなく、生活改善を目的にする人向け。
毎週水曜日は休みなので、じっくりと自分を向き合いながら修行にとりくむことになります。
一ヶ月の場合は8万円とあり、料金的に親切な設計と言えそうですね。
土日の座禅会もあり、御布施は5000円。
この中に食事などの費用も含まれています。
ただし毎週開かれているわけではなく、開催日が決まっています。
他にも御布施不要の「常住」や「内弟子」など、本格的に修行をしたい方向けのコースもあります。
コースというか、これはもはや体験を超えた修行生活なのかも。
宝泉寺禅センターの場所はどこ?
宝泉寺禅センターの所在地は京都府亀岡市篠町山本中条52。
地図で示すとこちら↓になります。
実際に申し込む方法は?
全てのコースで予約が必要です。
公式サイトに申し込みフォームがあるので、それを用いて申請します。
少し余裕をもって、3日前まで申し込んだほうがよさそうです。
キャンセルの場合もキャンセル料などはかかりません。
宝泉寺禅センターの公式サイトはこちら
*ここで書いている情報が古くなっている場合もありますので、実際にお申し込みになる場合は公式サイトでよくご確認ください。
宝泉寺の住職さんはどんな人?
こんなユニークな企画を考えた住職さんはどんな方なんでしょう?
宝泉寺住職のお名前は吉野克厳さん。
1963年生まれで、早稲田大学第2文学部卒業。
アメリカのJohn F. Kennedy 大学の大学院や京都文教大学大学院でも学び、臨床心理士の資格をお持ちです。禅と心理学の融合を求める独自のお立場。他方、かつての通産省の外郭団体の職員や商社勤務のご経験もあるそうです。
社会人経験がおありだから、このような世間に開かれた形を思いつかれたのかも知れませんね。
現代人の病んだ心というか、ニーズを、身を以てつかんでおられたのかも知れません。
フェイスブックには克行さんと出ています。
宝泉寺禅センターの口コミは? 体験談tweetから
【変化】をテーマに行ってみた
宝泉寺禅センターの3泊4日の修行3日目の昨日には月1回開催の摂心と言われる私語厳禁で一日中坐禅というシンドすぎる修行でした
しんどい割合がはるかに多いですが
なんやかんや楽しかったしスタッフ、他の修行者に助けられましたありがとうございました pic.twitter.com/lhYNKI4kUR
— 織國 (@kiona_11191408) March 9, 2017
@chiekjm 宝泉寺禅センターは適度な厳しさで良かったですよ、4日間で少し長いですが
— ハチャ彦 (@Vladimir_vodkin) March 10, 2014
禅修行最終日。無事に最後の禅を終え、和尚さんや禅寺の皆様とお別れし、下山しました。今日は京都市内に泊まるので、残りの世界遺産を倒しに行こうと思います。 @ 宝泉寺禅センター http://t.co/7BrqMmmS
— onjo@カワバタトモキ (@onjomusic) April 21, 2012
坐禅修行4日間終えました。午前中は京都の街並みを散策してきます。 @ 宝泉寺禅センター http://t.co/pPBP8CBY
— 山城 健太朗 (@kentaroh0930) September 28, 2011
ちなみに京都府は亀岡市、馬堀にある宝泉寺禅センターというところでお世話になりました。すごくすごくいい体験になるので、俗世間に疲れた方は是非是非行ってみてください。何か得られるものがあると思います!!!
— マイケル岩本 (@donuts_2482) October 17, 2010
宝泉寺禅センターが紹介される番組の名前と放送時間
冒頭で少しふれましたが、こちらの宝泉寺禅センター、NHKの番組でとりあげられる予定です。
番組名は『ドキュメント72時間』。
「禅寺修行、始めてみました。」と題して、5月26日(金)22時50分~ 23時15分までの放送予定です。
おわりに
多くの場合、お寺というとお盆やお葬式の時くらいしか接点がないのが現実でしょう。
本来は迷える人の心を救う場所であることを考えると、こういう試みってたいせつな気がしますね。
御布施として実質的なサービス料を支払う分、安心できる面もあって入りやすい。
潜在的ニーズは高そうですから、今回のNHKの紹介で、参加希望者が増えるかも知れません。
みなさんはいかがでしょうか?
最後までご覧くださりありがとうございました。
お気に入りの『ドキュメント72時間』の回について、以前レポートした記事です。
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