みなさん、クラゲはお好きですか?
あ、食べるほうじゃなくて、ゆらゆら浮いてるのを眺めるの。
水族館で見ると、とっても癒されますよね。
ほんわりゆらゆら流れにまかせ、ときおり自力でも動いたり。
まるで水中のシャボン玉。
最近はライティングにも工夫を凝らしたところが増え、水族館でも人気の展示のひとつになっているようです。
で、そんなクラゲに特化した水族館が、鶴岡市にあるというのです。
その名もクラゲドリーム館。
鶴岡市立加茂水族館の別称なんですが、ここの見所はミズクラゲの巨大水槽。
たいへん気になります。
ということで今回はこの鶴岡市立加茂水族館について、情報を集めました。
実際の巨大水槽の動画やクラネタリウム、経営難からの奇跡の復活ストーリー、場所・アクセス・開館時間・入場料などの基本情報に、口コミも添えています。
最新トピックですが、成長すると身体にヒョウの模様ができるヒョウ柄クラゲの展示も始まったそうですよ。
直径5メートルの巨大水槽に5千匹のミズクラゲ
上でも書いたとおり、鶴岡市立加茂水族館の見所はクラゲを展示する巨大水槽。
直径5メートルの水槽に、5千匹のミズクラゲを展示しています。
ハンパない大きさと数、ですよね。
百聞は一見に如かず、サンケイニュースの動画がありましたので、引用させていただきましょう。
開館50年、来場者はこの6月に200万人を突破。
このビジュアルですから、人気があるのも頷けます。
クラネタリウム
この巨大水槽のほかにも、加茂水族館にはクラゲがたくさん。
「クラネタリウム」と呼ばれるクラゲ展示コーナーには、最大で50種類ものクラゲを見ることができます。
キタカブトクラゲ、シロクラゲ、サムクラゲなど、日本の水族館では珍しいクラゲがいるそうです。
改修前は35種類でしたが、その当時でも世界最多の展示種類数だったと言われていましたので、今もその地位は不動なのではと思われます。
また、バーカウンター仕立てのクラゲバーではクラゲの不思議な生育の段階が観察できます。
ほかにもクラゲの学習会を開催したり、飼育セットの貸し出しなど、とにかくクラゲに力を入れています。
クラゲ好きにはたまりません。
2017年6月30日にはクラゲと音楽のコラボイベントも企画されています。
人気水族館だけあって、なかなか意欲的ですね。
クラゲのことばかり書いてますが、もちろん他の魚もいます。
アシカやアザラシなどの海獣もいて、ショーも行っています。
最初トピック、ヒョウガライトヒキクラゲを展示
貴重なクラゲを多数展示している加茂水族館。
ヒョウガライトヒキクラゲトいう貴重なクラゲの展示が最近始まったそうです。
ヒョウガライトヒキクラゲは大正3年に見つかり、その後100年余り発見されなかったが、平成25年に広島大の研究チームがフィリピン海域で再発見した。
出典:100年ぶり発見 加茂水族館、ヒョウ柄クラゲを初展示 山形 – 産経ニュース
成長するとヒョウのような模様があらわれるそうです。
生態はまだ謎な部分も。
100年ぶり発見 加茂水族館、ヒョウ柄クラゲを初展示 山形 https://t.co/0csvWQvsZG pic.twitter.com/UDBsCPDPu3
— 産経ニュース (@Sankei_news) June 15, 2017
今日は加茂水族館さんヘ水槽の納品です。動画はヒョウガライトヒキクラゲ…
約100年ぶりに再発見され初めて繁殖に成功した個体らしいです。#クラゲ#水族館 pic.twitter.com/jHgBjWgVwc— (株)熱帯園 (@nettaien1) June 9, 2017
加茂水族館の起死回生
今ではこのように活況を呈する加茂水族館ですが、過去には閉鎖の危機に追い込まれたことがあったそうです。
その当時は館長の村上達男さん、ホームレス生活も覚悟したとか。
というのもこの加茂水族館、その当時は何の特徴も無い古びた水族館で、いわゆる閑古鳥状態。
運営で膨らんだ借金が1億円以上あって、村上さんは頭を悩ませていた。
何とかしようと世界のナマズ展や、子供に人気のラッコの展示を企画しますがいずれも空振り。
ラッコって大食漢で餌代がかかるんですよね・・・かえって経営を圧迫することに。
打つ手がなくなり、低予算で可能なサンゴの展示を企画すると、そこに一筋の光が射します。
というのは、サンゴと一緒に水槽にまぎれていたサカサクラゲを、観客が熱心に見ていたというのです。
ここからが村上館長の偉いところ。そんな観客のニーズを的確にとらえ、クラゲ展示に力を入れ始めます。
平均四ヶ月と言われるクラゲの寿命問題を解決するため研究を開始。繁殖技術を確立します。
さらに2008年にはボストン大学の下村侑(おさむ)名誉教授がノーベル化学賞を受賞。
日本でも話題になりましたが、この下村教授が研究していたのがオワンクラゲの緑色蛍光タンパク質。
日本では加茂水族館にしか展示されていなかったクラゲで、これが大きな追い風になりました。
結果、1997年に95000人ほどだった入館者数は、2008年には19万人に増えたとのこと。
市民はもちろん全国的にも支持されるようになり、老朽化した加茂水族館の改修のために鶴岡市が発行した債券「加茂水族館クラゲドリーム債」はたちどころに完売。
20分で三億円を集めた水族館としても話題になりました。
かつては失業を覚悟した村上館長ですが、見事な起死回生です。
鶴岡市立加茂水族館の場所、開館時間、入館料、アクセス
さて、この加茂水族館、みなさんも行ってみたいですよね。
開館時間などの基本情報をご案内しましょう。
加茂水族館の場所
加茂水族館の所在地は山形県鶴岡市今泉字大久保657-1。
地図で示すと以下になります。
加茂水族館の開館時間
開館は午前9時から17時まで。
嬉しいことに年中無休です。
こういう公共施設って、行ってみたら休みでがっかり、なんてことがたまにあるんですが、加茂水族館に関してはその心配はなさそうです。
閉館30分前には入館が閉め切られますので、ご注意ください。
また、夏休み期間(2017年は7月29日から8月20日まで)は、閉館時間が17時半までに延長されます。
加茂水族館の入館料
入館料は高校生以上が1000円。
小中学生が500円です。
幼児は無料。
年間パスポートもあって、こちらは2500円。
小中学生は半額の1250円です。
家から近ければぜひパスポートを入手し、目に優しいクラゲのゆらゆらで日々の疲れを溶かしたいところです。
加茂水族館のアクセス
地元以外の場合、加茂水族館へのアクセスは、JR鶴雄駅か庄内空港からの行き方を考えることになります。
庄内空港から加茂水族館へ直通でつないでいる公共交通機関はありません。
タクシーやレンタカーを使うか、一度鶴岡駅に移動します。
空港から水族館までのタクシーは約20分とか。鶴岡駅からは約30分らしいので、タクシーを使うと決めている場合は空港から行ったほうがいいような気がします。
鶴岡駅からは、湯野浜温泉行き(加茂経由)のバスにのり、加茂水族館で下車。
駅から約30分ほどです。
善宝寺経由の路線は、水族館に停車しないそうです。
お泊り水族館
最後に、素敵な宿泊イベントをご紹介しましょう。
2017年の5月14日から15日に行われたのですが、これからもまたあるかも知れません。
この時は定員10組30名程度の募集でした。
入館料のみで、水族館に泊まれるという催しです。
あのクラゲ水槽の前で夜通しクラゲを見るのもよし、ふわふわゆれるクラゲを眺めつつうとうと眠りに落ちるのもよし。
家族で参加すれば素敵な思い出になりそうですよね。
抽選になるそうなので、希望者はウエブサイトを常にチェックしておくとよさそうです。
→鶴岡市立加茂水族館 | 世界一のクラゲ水族館 鶴岡市立加茂水族館
加茂水族館の口コミ
【HD】世界が認めた「クラゲ展示世界一」ギネス記録 光るクラゲ 加茂水族館
⬇️動画URL⬇️https://t.co/IjcYaXJwq2 pic.twitter.com/lD0AmrCp19
— ~◕~◕海の天使の物語◕~◕~ (@KurageAngeles) June 15, 2017
加茂水族館で食べたラーメンのどんぶりが欲しかった。
(*'ω'*)かわいすぎ pic.twitter.com/iwgPfCdc0X— 笹錦あおば(ローションちゃん (@aoba_sasa2013) June 13, 2017
鶴岡市立加茂水族館が紹介さる番組の名前と放送時間
さて、こちらの鶴岡市立加茂水族館、折よくNHKの番組でとりあげられる予定です。
番組名は『ドキュメント72時間』。
場所に注目しながら、カメラの前を行き交う人々を淡々と映し出す長寿ドキュメンタリー番組です。
加茂水族館がとりあげられる回は「ゆらゆら くらげに誘われて」と題し、放送は6月16日(金)22時50分~ 23時15分。
『ドキュメント72時間』には再放送もあります。
通例ですと初放送の翌週、土曜日の午前11時25分から。
特別なことがなければ、今回の「ゆらゆら くらげに誘われて」は、6月24日になるでしょう。
youtubeで、番組の360度の予告動画が公開されています。
主題曲の『川べりの家』にのせてながめるクラゲの大群はなんともいえない癒しな感じです。おすすめ。
→『5000匹のクラゲの舞いを360度で!直径5mの大水槽』ドキュメント72時間 – YouTube
おわりに
以上、鶴岡市立加茂水族館に関する情報でした。
風前の灯火だった不人気水族館がクラゲを梃子に奇跡の復活。今では県内外に支持される人気水族館になりました。
圧巻はなんといっても5千引きのミズクラゲの巨大水槽。クラネタリウムには珍しいクラゲがいっぱいです。
料金も1000円とお手頃。何度も通いたい人には年間パスポートも。
音楽イベント、お泊まりイベントなど、注目の企画もたくさんあります。
本文で書き漏らしましたが、併設するレストラン「魚匠ダイニング 沖海月(おきみづき)」では、エチゼンクラゲの定食やクラゲラーメン、クラゲアイスなどが提供されており、人気だそうですよ。
訪れた際にはぜひ味わってみたいですね。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
お気に入りの『ドキュメント72時間』の回について、以前レポートした記事です。
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