巽好幸のアウトレイジなマグマ学、日本列島の成立とプロフィールは?『ジオジャパン(NHKスペシャル)』解説者

巽好幸たつみ よしゆき)教授ってどんな方なんでしょうね?

火山学、特にマグマがご専門で、時折テレビでもお見かけするのですが、失礼ながら一見すると学者さんには見えません。スキンヘッド身体も大きく、ヘタをするとどこぞの親分さん?という感じ。
北野監督の『アウトレイジ』に出ても違和感なさげに思うのは、私だけでしょうか?笑

とはいえ、日本は地震大国、そして火山大国でもあります。
その方面の第一人者である巽教授の研究には、特に東日本大震災以降、大いに注目が集まっているようです。

ということで今回は、巽好幸教授の研究プロフィールについて、情報を集めてみました。

巽教授は、ほかならぬ我々が暮らす日本列島の成り立ちについて、わかりやすく解説してくれています。
私たちのすぐ隣にあるカタストロフ(カルデラ破局噴火)や、それと密接に関係してる和食について、興味深いご見解も披露してくれています。

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巽好幸教授のプロフィール

巽好幸(たつみ よしゆき)

  • 1954年、大阪府生まれ。
  • 1978年、京都大学理学部卒業。
  • 1983年、東京大学大学院理学系研究科(地質学)博士課程修了。
  • 以後、マンチェスター大学や京都大学、東京大学などに勤務。
  • 2012年、神戸大学大学院理学研究科教授。

 

こうしてご経歴を見ると、巽好幸教授は日本の地質学研究でもトップランナーであることがうかがえますね。

高校時代はバスケ部で、受験直前の1月までやっていたそうです。
そのためか一年間浪人しますが、この時は自分自身が納得するため、自分で決めた参考書で自宅で勉強していたそうです。朝は6時に起きて一時間ほどランニング、6時間ほど勉強し、夜の10時には寝るという生活を貫いて京都大学に合格しました。意志の人、という感じですね。

ご専門の研究分野はマグマ学。
地震や火山に関係があるとはいえ、素人には馴染みない分野です。
いったいどんな枠組みでご研究をなさっているんでしょう?

日本列島の成り立ち

ブログ主の私・クエリは学者でも何でもないので、わかる範囲のことしか書けませんが、巽好幸教授と言えば日本の成り立ちをわかりやすく解説してくれる人、というイメージです。

マグマというのは、地球を作っている岩石などが溶けたもの、ですよね。
私たちが立っている大地は地表付近が固まっているだけで、もっと深いところではドロドロに溶けている。個体ではないので、じんわりと流れてもいるわけです。

一方、地表の固い部分は、いわばそのマグマの流れの上で半ば浮かんでいるような状態になっています。それらはいくつかのパーツに分かれていて、相互に離れたり近づいたり、時にはぶつかったりしています。熱い冷たいの違いはありますが、流氷みたいなものを思い浮かべればいいのかも知れませんね。

太古の日本は大陸と地続きで、割と平べったい地形だったそうです。
それが、このマグマの流れ・地表の動きによって四つのプレートがせめぎ合い、隆起や沈下、時には噴火もあったりして、現在のような複雑な地形になった、というわけです。

四つのプレートの複雑な動き

もう少し細かく見たい方向けに、がんばって解説してみます。
日本付近には四つのプレートがある、とはよく言われることですよね。

  • 北米プレート
  • 太平洋プレート
  • ユーラシアプレート
  • フィリピン海プレート

これらが、それぞれ別な方向に動いています。

で、プレートの境界線では、一方が一方のプレートの下にもぐり込む、ということが起きています。
プレートが二つだけなら、ぶつかっても一方がもう一方の下に沈み込むだけです。特に日本海を作ったユーラシアプレートは大陸性の軽いもので、太平洋プレートは海洋性の重いプレート。動き方は自然に定まってきます。

ところがこれが三つ、あるいは四つとなると事態は複雑になる。例えばユーラシアプレートと太平洋プレートの間に割って入ってきたフィリピン海プレートは割合と新しいもので、高温、つまり沈み込みにくい性質をもっていたと考えられています。そのためフィリピン海プレートは、太平洋プレートに対しては上にかぶさる形で自然に落ち着きましたが、ことユーラシアプレートとの間では、無理矢理組み伏せられ、沈み込まされている格好になっている、と言うのです。

いかにも巨大なエネルギーがたまっていそうな気がしますよね。
はっきりした記述は見つけられませんでしたが、これが九州に阿蘇や桜島といった火山が多い原因と考えてもよさそうに思います。さらに言えば鹿児島沖の鬼界カルデラで7300年前に起きたという、いわゆる破局噴火の原因にもなったのではないでしょうか・・・そのリスクは今も消えたわけではなく、今後100年で約1%と言われています。

破局噴火と和食

マグマ学の立場からみると、私たちの足下は決して安定したものではなく、刻々と動き、せめぎあってエネルギーを蓄えているもののようです。
いつ破局噴火が起きてもおかしくはない、などと言われると空恐ろしくなりますね。ひとたび破局噴火が起きれば九州全土が火砕流に飲み込まれ、日本全土が火山灰で覆われることになります。その後の寒冷化で、地球規模の大災害が起きる・・・その身長実に198cm、スキンヘッドの巽好幸教授よりも、地球のほうがはるかに“アウトレイジ”なようです。

とはいえ巽好幸教授は火山にも恩恵がある、と言います。
それは意外にも“和食”。
2013年にユネスコの無形文化遺産に和食が登録されたことは記憶に新しいですよね。

日本の水は軟水であるため、昆布などの旨味を抽出しやすい。これが和食の基本となる出汁文化を生み育んだ原因だと言うのです。川の水というのは、流れが遅いと岩石と反応し、軟水ではなくなってしまうのだそうです。日本は島国であるにも関わらず山国でもある。これが川の流れを速めるため、水が軟水になる。

この他にも、日本の複雑な地形が育んだ食文化は、火山国であることと表裏なのだと言います。

1月は、透き通った出汁の光るおでん、2月は寒鰤(ぶり)を刺身やしゃぶしゃぶで。3月はボタンエビ、4月は筍と桜鯛、5月は鮪、6月は穴子と鰻、7月には鱧(はも)を、どう調理しましょう。(中略・引用者)8月のぐじと鯖、9月の蕎麦と鮑(あわび)、10月の松茸と栗を、どう食べるかはお楽しみ。11月には芋焼酎とワインを飲み比べ、締めくくりの12月は河豚(ふぐ)。12カ月かけて、主に関西で和食を食べ歩きます。
出典:和食はなぜ美味しい―日本列島の贈りもの | 国立大学法人 神戸大学 (Kobe University)

巽好幸が出演、解説を行う番組と放送時間

巽好幸教授は、現在、シリーズとして放送中のNHKスペシャル『列島誕生 ジオジャパン』に出演なさっています。
第2集の『奇跡の島は山国となった』はNHK総合で放送予定。
日時は2017年7月30日(日)21時00分から21時49分までです。

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まとめ

以上、マグマ学の立場から日本列島の成り立ちを研究している巽好幸教授についてみてきました。
四つのプレートが複雑に関わって生まれた国土、それと和食文化とをつなげてみせるダイナミックな視点には、見た目通りの力強さを感じています。

申し訳ないのですが、ここで書いた見解は私が理解した範囲での、ざっくりしたものなので、誤りがないとも限りません。詳しくお知りになりたい方は直接、巽好幸教授の論文や書籍にあたってください。この記事の引用に関わる責任は負いかねますので、よろしくご理解ください。誤りなどあればご指摘くださると助かります。

最後までご覧くださり、ありがとうございました。

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