十字屋山形店が閉店する理由と、営業期間はいつまで?閉店セールはあるの?

十字屋山形店といえば、長年にわたって山形市内の目抜き通りの賑わいを支えて来た老舗デパート
その十字屋山形店が閉店すると発表され、地元に波紋を広げています。

近年、郊外のショッピングモールが賑わう一方で、市の中心部の空洞化が進んでいます。十字屋山形店もその波に飲み込まれてしまうのか・・・少し寂しい気もしますね。
十字屋山形店、いつまで営業を続けてくれるのでしょうか?

ということで今回は、

  • 十字屋山形店の営業がいつまでなのか?
  • 営業終了となった原因は何なのか?
  • 閉店セールはあるのか?

このあたりを、十字屋山形店についての情報をおさらいしながらまとめてみます。

山形近郊の方なら一度は訪れたことのある百貨店だと思います。思い出のある方もいらっしゃるでしょう。閉店時期を確認し、その前にぜひ一度訪れてはいかがでしょうか。

 

十字屋山形店の営業終了はいつ?

十字屋山形店の営業終了は、2018年1月31日(水)だと発表されています。

これを書いている現在(2017年8月)、営業時間は19時30分までとなっていますので、このままであれば当日、19時半をもって閉店ということになります。

ちなみに、閉店が発表されたのは2017年8月30日。あと残り五ヶ月というタイミングには、最後のクリスマスや年末年始商戦への意気込みも感じられます。

十字屋山形店が営業を終了する理由

十字屋山形店はどうして営業終了に追い込まれてしまったのか・・・その原因は何なのでしょう?

人口の減少競争の激化などの営業環境の変化に加えて、建物の耐震性が問題になっていたようです。

十字屋山形店が入居するビルに対して、2016年の12月に耐震診断が行われました。
そこで出た評価は「震度6以上の地震で倒壊する可能性が高い」というもの。このため改修工事が必要となりましたが、工事中の一年くらいの間は営業ができません。ただでさえ減少傾向の売上高が、営業休止期間でさらに経るとなると・・・あとは推して知るべし。残念です。

 

地域に愛されて来た十字屋山形店

十字屋山形店の開業は1971年6月。

十字屋そのものは、神奈川県平塚市が発祥の呉服店。1923(大正12)年創業だそうです。

昭和10年に株式会社化し、戦後はいちはやくチェーン展開。東日本に地盤を広げて行きます。1954年には本社を日本橋に移転、以後、百貨店化に注力し、高度成長期には東証一部に上場。

バブル後はダイエーと業務提携しましたが、2004年に親会社のダイエーとともに産業再生機構の支援を受ける形になり、2005年にはダイエーの完全子会社となりました。
各地にあった十字屋が相次いで閉店するなか、十字屋山形店は十字屋として営業を維持している貴重な店舗でもありました。

十字屋山形店のビルは地上8階地下1階。売場面積は1万362平方メートル。衣料品や食料品など80テナントが入っています。
主力は衣料品で、1981年度には約100億円の売り上げを達成。しかし、2016年度は31億円程度にまで落ち込んだそうです。やはり衣料部門が苦戦しているとのこと。

実際、十字屋に限らず、デパートで服を買うという消費行動をしている人は、かつてに比べてかなり減っている気がしますよね・・・

現在十字屋山形店で働いている正社員さん33人とパートさん56人はすでに閉店の説明を受けており、社員さんはダイエーの親会社であるイオングループや他の店舗への移動などが検討されているそうです。パートさんについては協議中とか。少しでもいい形になることを願いたいです。

十字屋山形店の場所はどこ?

所在地は山形県山形市幸町2-8。
地図で示すと場所はここ↓。

「動かす」に切り替えると操作できます。

地上8フロア、地下1フロアの計9フロアの百貨店です。

閉店セールはある?

30日に山形市内で記者会見した黒崎浩一社長は「46年間利用してくれたお客さまに申し訳ない。残された期間、精いっぱいサービスに努めたい」と語った。
出典:<十字屋山形店>来年1月閉店へ 業績不振と耐震不足で (河北新報) – Yahoo!ニュース

46年間という営業期間ですから、閉店時には何らかのイベントがあるのではないかな、と思うのですが、今の段階では発表されていないようです。
あるとすれば内容、期間が気になるところですが、時折ウェブサイトでチェックしてみるとよいかも知れませんね。
JUJIYA 十字屋山形店

何か情報がわかれば追記できるかも知れません。

 

おわりに

街の賑わいを支えて来た百貨店が無くなってしまうと、寂しいものです。
地方都市ではよくある出来事、よくある風景になってしまいましたが、背景には人口の減少という大きな課題がありますので、個々の企業グループの努力では如何ともしがたい面もありそう。

ですが一方で郊外のショッピングモールが賑わっているのも事実。
そして、それらのモールのどれもが似たような内容であることに、消費者も飽きています。

何か街の賑わいや多様さをとりもどす方法があるような気もするんですけどね・・・

ともあれ十字屋山形店さん、いままでご苦労様でした。残りの営業期間、少しでもお客さんと交流できるとよいと思います。

最後までご覧くださり、ありがとうございました。

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