福岡の博多にある「“元気一杯”」は、とんこつスープにとことんこだわったラーメン店。
ですがそれ以上に、厳しい「掟」があることでも知られています。
店には看板も暖簾も無く、パっと見ではそこが店だとはわかりません。
店先に青いバケツがあれば開店営業中。なければ営業時間外。
これだけでも一見さんは一切お断りという姿勢が見て取れます。
でも本当に厳しいのは入店後。例えば、出されたラーメンの麺を先に食べてしまうとNGです。まずはスープからいくのがお作法。テーブルにおかれた辛子高菜をラーメンより先に食べてもNG。
こうしたルールの数々を、一歩でも踏み外すとどうなるか?
退場です。
店から出なければならない。
「いやいや、ホントにそんな店あるのかよ?」
「ルールはあってもまさか本当に退場ってありえんやろ」
「修羅国だからって尾ひれついてるじゃないの?」
と、思いますよね。
というわけで今回は、この看板のないラーメン店「元気一杯」について情報を集めました。
- 厳しいルールの数々とはどのようなものなのか?
- 破ると本当に退場になるのか?
- そもそも、味はおいしいのか?
このあたりを中心に、場所やメニュー、値段、営業時間などの基本情報も添えています。
元気一杯の魂のとんこつラーメンを味わってみたい、という方のご参考になればと思います。
ただ、そこまで勇気がないなぁ、、、という方向けに一見にも優しい二号店の情報も添えますね。
看板のないラーメン屋「元気一杯」
「元気一杯」の店をきりもりしているのは店主ご夫妻。
看板無し+厳しい掟という話からは、頑固かつ気難しそうな店主が「食わせてやるよ」的上から目線で接客していそうなイメージを、もってしまいますよね、つい。
でも評判を調べると決してそんなことはなく、普通に接客してくれるそうです。
店内とてもシンプル。
味で勝負なんでしょうね。
元気一杯のルールと注意点
さて、問題と我々の興味は、元気一杯の掟・ルールです。
最初に書いておくと、掟は全てラーメンの味のため。
だから、納得いくスープが出来なかった時は店を開けないらしいです。
ルールは、一方的にお客にだけ課せられているのではなく、店自身にも課せられているのですね。
スローガン風に言うと“全てはスープのために”、と言ったところでしょうか。
ネットで言われている掟には、次のようなものがあります。
- ラーメンが出て来たら、まず最初にスープを飲む。麺を先に食べるとアウト。
- ラーメンが出される前に、テーブルにある辛子高菜を食べるとアウト。
- 店内の撮影は禁止。携帯の操作もアウト。着信音も駄目なので、入店前にマナーモードに。
- 子連れNG。
- 店内をジロジロ見回すNG。
- 地図を片手に入店>アウト。
- メニューを尋ねる>アウト。
- 大盛り注文>アウト。
- 私語>アウト。
掟にふれるとすべて退店処分、と言われています。
これだけあると、なんだかゲームみたいですね。
でも、どこまで本当なんでしょうか?
事前に知らなければ、あっという間に地雷を踏むことになるでしょう。いきなり麺を食べるとダメで、スープから味わうことが決められているとか、窮屈過ぎません?
それに、注意されるならまだしも、いくら何でも店から出されるとか、ひどすぎます。
おもしろおかしく、かなり盛られているんじゃないの?
本当に退場になるのか?
とはいえ、確かめる術は限られています。
自分でひとつずつ地雷を踏んで試してみられればいいのですが、ここはネットにあるいろんな方の体験談によるしかありません。
信頼できそうなブログさんをいくつか拝見したところ、どうやら以下のことは本当ぽいと私は判断しました。
スープから先に味わう。
ケータイだめ。
写真だめ。
これらについては、店内に書いて告知してあるそうです。
逆に言うと、それ意外の掟については告知はない模様。
一緒に入店した人と会話をしていたが、特にとがめられることは無かった、という話は見つかりました。ちょっと安心。
ただ、高菜の話は複数出ているので、どうも本当かも知れません。
そもそもこの高菜はかなり辛いらしく、そのまま食べるには向かないとか。
替え玉をした時などに入れて食べる用なのでしょう。
それと、ルールを破ると本当に退店させられるのか?
これに関しては、複数の記載を見つけました。なので本当なのかも知れません。
ただ、私の常識ではちょっと信じられない気が、どうしてもしてしまうのですが・・・。
元気一杯のラーメンは、そもそも「うまいのか?」
肝心のお味のほうはどうなのでしょう?
これほどの掟で、お客側の来店のハードルはかなり高くなります。それでもやっていけているのは、相当うまいのだろうと思いますよね。
元気一杯のスープ
まっ先に味わうことが課されている元気一杯のスープ。これはさすがに圧巻なようです。
こってり系のとんこつド直球。クリーミーとかエスプレッソとかぶくぶく感と形容されています。とんこつエスプレッソ、なんて表現している方もいらっしゃいます。
それでいてエグ味のないあたりが、こだわり派を惹き付けるゆえんなのでしょう。
元気一杯の麺
博多ラーメン定番のストレート麺が、このこってりしたスープを絡めます。
太さは博多麺としては標準的なもので、割と弾力があってもっちりしている模様です。けっこう私好みな感じです。
総じて、博多のとんこつラーメンとしては王道路線をひた走っている、というイメージ。
奇をてらわず、伝統の味を極限まで高めようとしているから、お客さんにもその違いを味わって欲しい、ということなのかも知れませんね。
元気一杯の場所と外観、営業時間
さて、それほどの味ならば、ハードルが高くても行ってみたい、という方もおられるでしょう。
場所が知りたいですね。
所在地は福岡市下呉服町4-31になります。
元気一杯は、「ゾンターク博多Ⅰ」というビルの1階にあります。
博多の呉服町からなら、昭和通りを渡り、ひとつ目の交差点を右に曲がって50mくらい。
日によっては、行列が出来ているかも知れません。
看板も暖簾もありませんので、やはり地図をお示しするのがよいでしょう。
店先の様子はこちら。
元気一杯の営業時間
元気一杯の営業開始は、午前11時くらい。スープが出来たら開店だそうです。
さっきも書きましたが、スープがよろしくなかったら開店しない。
営業終了はざっくり夕方から夜。スープが無くなり次第です。
元気一杯のメニューと値段
メニューには次のものがあるようです。
- ラーメン(700円)
- キクラゲラーメン(800円)
- チャーシューメン(950円)
- チャーシューきくらげらーめん(1100円)
*大盛りはありません。
それと、替玉(150円)とごはんもあります。
ただし、これで全てなのかはわかりません。
優しい二号店「博多元気一番!!」もある
いかがでしょう、博多を訪れることがあったらこの元気一杯、行ってみたいと思いますか?
興味はあるけど、いまいち勇気がもてない・・・そんな方もいらっしゃるかも知れません。
そんな方には元気一杯の二号店がお勧めです。
こちらは、本店のような厳しい掟はない模様。
店の名前は「博多元気一番!!」。
“一杯”ではなく“一番”です。
2016年6月1日にオープンしました。
所在地は福岡市中央区春吉1丁目1-1。
こちらにも開店している時には店先に小さな青いバケツが吊るされています。
これって並んで待っている人の灰皿代わりなんだとか。
でもこちらは、スープを先に飲め、などのこうるさい厳格なルールなし。撮影もOK。
メニューとお値段は、
- ラーメン(700円)
- キクラゲラーメン(850円)
- チャーシューメン(950円)
- チャーシューキクラゲラーメン(1100円)
それぞれ高菜が無料でついてくる。
辛さは甘口からバリ激辛までの五段階。
替え玉もあるのですが、普通の替玉(150円)のほか、カレー味噌玉(250円)というものがあります。これは珍しい!
看板がないラーメン店「元気一杯」がとりあげられるテレビ番組
ところで一号店のほう、高菜先に食べちゃうと退場、のほうですね。テレビでとりあげられるようです。
番組名は『友だち+プラス』。
裏福岡人脈グランプリということで、看板がないラーメン屋として取材が入った模様。
よく取材させてもらえたな、と思いますね。
店内の様子も撮影できるんでしょうか? 興味のある方には見逃せませんね。
TBS系列で、放送日時は2017年9月12日(火)23時56分から24時55分まで。
まとめ
看板も暖簾も無いので、予備知識なしに入店する人はいないのでしょうが、さまざまなルールには驚かされます。それだけ真剣に作っているし、お客さんにも真剣に味わって欲しい、ということなんでしょう。
出回っている掟には、一部尾ひれがついたものもあるようですが、店内に銘記してあることは守ったほうがよいでしょう。それと、高菜も地雷かな。
自信のない方は、二号店の元気一番から入るのもよいかも知れませんね。
なお、この記事の情報は古くなっている可能性もあります。メニューの値段など更新されている場合もあろうかと思いますので、どうぞご了承ください。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
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