こんにちは、『ひよっこ』好きのクエリです。
もうすぐ最終回ということで、いわゆる“ロス”に陥りやしないかと内心ざわざわしてます。
みなさんはいかがですか?
というわけで今回は、
- ひよっこロスに陥りやすい理由と
- 抜け殻になっているみなさんの様子
- ひよっこロスから立ち直る方法
について書いてみます。
[追記]朗報!脚本の岡田氏は続編に意欲!
ひよっこロスの方に朗報です。
脚本家の岡田恵和さんが『ひよっこ』の続編執筆に意欲的だと伝えられています。
「岡田氏は『東京五輪の1964年から70年代初頭まで描く予定だったものの、いろんな登場人物を丹念に描いていたら、結果的に物語が4年分しか進まなかった』と話しています。心残りがあるので続きを書きたいのだとか」(女性誌記者)
出典:「ひよっこロス」視聴者に朗報!脚本家が続編執筆に意欲 – アサジョ
かつて同じ岡田氏が担当した『ちゅらさん』では続編が制作され、しかもパート4まであったそうです。
『ひよっこ』のラストでも、みねこが続編をほのめかすシーンが準備されているそう。
これは楽しみですね!
“ひよっこロス”に陥りやすい理由はなぜ?
これまでのドラマでも、ロス現象は起きてきました。
ロスは人気番組につきもの、というよりむしろ、番組の人気があったかどうかの指標になっている気もします。
毎回楽しみにしていたドラマが終わってしまうのですから、喪失感があるのが自然ですよね。
今に始まったことではなく、昔からこの喪失感&抜け殻状態はあったのでしょう。ただそれを表す適当な言葉が無かった。そこに“ロス”がしっくりハマったわけですね。
ところが、今回の『ひよっこ』ロスは、これまでのドラマとはちょっと違っている気がします。
私だけかも知れませんが、こんなに早くからロス状態にビビっていることが異常事態。なにせ、これを書いている時点では、まだ番組は終わっていないんですからね。
後で書きますが、この先取りロス状態は自分だけではないみたい。
『ひよっこ』でロスに陥りやすい特有の理由は何なのでしょう?
それはきっと、ドラマの見方がいままでと少し違っていたからではないか、と私は思っています。
特徴的なドラマのつくり
連ドラで言えば、これまでの『あさが来た』『とと姉ちゃん』『べっぴんさん』、いずれも立志伝で、ストーリーを追って見ていました。あらためて言うまでもなく、これがドラマの普通の見方だと思います。中心に太い物語があり、登場人物はそのストーリーとの関わりで描き出される。
ところが『ひよっこ』の場合、どちらかというとそれぞれのキャラクターを見せられている感じがあるんですよね。こう言っちゃなんですが、ストーリーは二の次。時子のオーディション、三男の恋など気になる小話は確かにちりばめられているものの、それらは登場人物の性格や魅力を際立たせるためにあるかのようです。最も大きな柱だった実の失踪ですら、必要以上に注目されることはありませんでした。通常のドラマなら、ミステリーもののように物語を強く牽引する要素になったのではないでしょうか。
息づくキャラクター、作り込まれた細部
ご異論もあるかと思いますが、こうして作り込まれたキャラクターは生き生きとして、まるで毎日会っている友人か仲間のような感覚で、私の中に存在しています。みね子や愛子さん、女優であるはずの世津子さんも含めて、華々しいストーリーの中で輝くヒーロー、ヒロインたちとは、ちょっと違った存在なのです。外に出れば、あのあかね坂の裏庭があり、日の暮れるのも忘れておしゃべりしそうな、そんな知り合い感があるんですよね。
物語の本筋よりも細部を重視しているような作り方は、『ひよっこ』の小道具の異様とも思える作り込みにも感じることができます。すずふり亭のマッチの“それっぽさ”、終盤ぐいぐいと人気を上げたイチコ、二人の漫画家の昭和な画風、数えればキリがありません。先ほど書いたクエリ版ベストシーンである奥茨城村の風景も含めて、私たちは『ひよっこ』の世界そのものに魅せられ、放送を視聴している間はどこかで、その世界に住んでいるような気持ちになっていたのかも知れません。
みなさんの“ひよロス”
今週でひよっこ、、終わりです、、寂しいなぁ、、
— 泉澤祐希 (@xxxyukikixxx) September 25, 2017
いよいよ、です!
ひよっこ最終週、、
寂しいけど、
スタート!!!!!— 伊藤沙莉 (@SaiRi_iTo) September 24, 2017
まだ放送中なので、主に出演者さんのつぶやきでした、、、(^^;
増やして行くつもりです。
終盤になって上がって来たひよっこの視聴率
『ひよっこ』は放送開始はあまり評判がよくなかったそうです。
物語の展開が遅い。まったりして話が進まない、などの批判があった。
それも結局は、このドラマで見せたい部分が、これまでのドラマと少し違っていた、ということではなかったかと思います。特に民放のドラマなどは全10回余りで終了しますから、展開がとても早いですよね。ドラマをよく見る人ほど、ストーリーを追うのが習慣になっています。そういう場合、確かに『ひよっこ』はいったい何をしているんだろう?ずるずると話を引き延ばしているんじゃないか?そんな風に見えたのかも知れません。
でも放送しているうちに視聴率がどんどん上がり、20%を超えることが当たり前になってきたそうです。皆が岡田流の『ひよっこ』の呼吸に慣れて来たのでしょう。
そしてこのリズムに慣れた頃には、それぞれの登場人物たちが私たちのなかに息づいている。
ゆっくり馴染んできただけに、ロスが深い・・・こんな風に私は感じています。
“ひよロス”から回復できるか?
よく指摘されているようですが、『ひよっこ』はかつての『あまちゃん』によく似ている、と言われています。私も、ここまで書いて来た『ひよっこ』の特徴を含めて、同じように思います。
そして私の中では“あまロス”は今も続いています。
ヒロインがややこしいことになっちゃってるので実現は難しいのかも知れませんが、スピンオフが出来れば必ず見るでしょう。
そういうわけで、“ひよっこロス”も当分、おそらくかなり長い間続きそうな気がしています。
年末にはきっと『ひよっこ』の総集編があるでしょう。
ネタには事欠きませんから、スピンオフもできるかも知れません。
早々に新しい連ドラに切り替えられればいいのでしょうが、そうでない場合、年末のこれらのお楽しみまで待つしかありません。息づいたキャラクターをあたためておくほか、ないでしょう。
“ひよっこロス”を癒す方法
ひとつ、とっておきの“ひよロス”からの回復方法を思いつきました。
それは、ちょっとした二次創作を脳内で楽しむことです。
自分の中に息づいたキャラクターが、番組終了後どのような展開を見せるのか?
- 独立した店を持ったヒデとみね子
- 起業してバリバリに出世した豊子
- 海外で活躍する雄大先生と幸子さん
- 高ちゃんと米子が実家で対決
などなど、『ひよっこ』ファンなら、次々にいろんなアイディアが出るのではないかと思います。
これも『ひよっこ』の特徴だと思いますが、キャラクターの軽重が、かなりフラットだということが挙げられます。重要なサブキャラがあまりいなくて、皆同じくらい丁寧に描かれている。なので、いろいろとイメージしやすいんですね。
この方法でも効かない場合は、写真集があるそうです。
1964年の東京と農業をテーマに有村架純を撮り下ろし。劇中写真、オフショット+宮本信子さん、佐久間由衣さんとの対談など、って、かなり見たいですね。


まとめ
以上、『ひよっこ』ロスについて書いてきました。
まとめると、ロスになりやすいのは、
- ドラマの本筋よりキャラクターに魅せられてきたから
- その見方に、ゆっくり時間をかけて馴染んできたから
だと、私は思っています。
対策としては、自分のなかに息づいているキャラクターの今後を考える。
これ、かなり楽しそうじゃないですか? ひとりでニヤニヤして気持ち悪がられそうですが。
勝手なことを書いてきましたが、ここに来てくださった方はかなりの『ひよっこ』ファンだと思います。同じハマった者として、大目に見てくださるとありがたいです。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。

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