昼の帯ドラマ劇場の『トットちゃん!』の主題歌、冒頭に少し流れただけですが、なかなかいいですね。耳に残ります。
歌っているのはあの福山雅治さん。
福山さんらしい、ふんわりと包み込むような歌声で癒されます。
この『トモエ学園』という曲、ヒロインでもある黒柳徹子さんご本人が、福山さんにお願いして作ってもらったそうです。ひき受けた福山さんはそのプレッシャー(後で詳しく書きます)のなか、黒柳さんの思いにしっかりした作品で応えています。
これから毎日聞くことになるこの曲、今回はその『トモエ学園』の歌詞と意味について考えてみました。
しんみりと心に沁みるこの歌、まだ明らかになっていない部分もありそうですが、みなさんの感想や印象と照らし合わせてもらえたらと思います。
また、タイトルにもなっている『トモエ学園』の関連情報として
- モチーフになっているトモエ学園という学校について、
- 黒柳徹子さんと福山雅治さんのご関係
についてもふれています。
『トットちゃん!』、これから楽しみ! という方にお読みいただけたらと思います。
『トモエ学園』の歌詞の意味
『トモエ学園』の歌詞の世界
嬉しいと感じているのに、反対に寂しいと言ってみる。
楽しいのに、あまのじゃくに悲しいと訴える。
子どもにありがちなそんな風景から、『トモエ学園』の歌詞は始まります。
次いで歌われるのは、その中にいる私の姿。
そんな他愛もないことを言い合える友だちの中にいれば、私は生き生きとしていられる。
そして、愛するものを、たくさん見つけることができる。
そこで私はさまざまなものを学んだ。
そこで私の未来は作られた。
ありがとう先生、ありがとうトモエ学園の日々よ。
少し意訳を入れすぎかも知れませんが、『トモエ学園』の歌詞に描かれている世界は、こんな感じかと思います。
『トモエ学園』の歌詞が意味するもの
表題のとおり、この歌は黒柳さんが子どもの頃通っていた『トモエ学園』を歌ったもの。
放送開始に先立つ『徹子の部屋』でも、黒柳さんご本人が
「トモエのことをよく理解してくださって」
とこの歌について語っていました。ご覧になった方もいらっしゃるでしょう。ゲストは、ドラマの出演者でもある松下奈緒さんと豊嶋花さんでした。
少し謎なのは、この『トットちゃん!』は黒柳さんの半生を描いたもの。
それなのに、学園時代だけにスポットをあてた歌で大丈夫なのか? という点。余計なお世話ですが、物語が進むにつれ、ズレた感じがしてこないだろうかと心配になります。
ですが後半「わたしの明日作ってくれたの」とあるように、このトモエ学園での生活は、その後大きく飛躍する黒柳さんのベースになっている経験なのだろう、と想像できます。それほどトモエ学園は、黒柳さんにとってたいせつな場所だった。
嬉しいけど寂しがってみせたり、楽しいのに悲しげにふるまってみせる。
そんな子ども時代にありがちな風景に、楽しかった学園生活が象徴されています。
そこではいろいろな「好き」がたくさん見つかった。
この経験が黒柳さんのその後のベースを作ったと理解すると、ここで言われている「みんな」が、子ども時代の友だちだけを指しているわけではないように感じられて来ます。
いま、黒柳さんの周囲にいる人々はどれだけいるのでしょう。
これまで黒柳さんが関わって来た人々は、どれほどいるのか?
無数の人々に囲まれている黒柳さんのイメージが、一気に広がります。
黒柳さんの幸福な半生の原点は、いろいろな“好き”をみんなといる中で見つける力。
それを育んでくれた先生、ありがとう、ありがとうあの学び舎。
こんな風に私は理解しました。
この解釈が当たっているかどうかわかりませんが、福山さん素晴らしい!と私は感じています。
黒柳さんが“学園を深く理解してくれている”、と喜んだのも納得できる気がします。それは黒柳さん自身をよく理解してくれている、ということでもあると思うので、褒め言葉としては最大限のものではないかと思います。
トモエ学園とは?
さて、この鍵をにぎるトモエ学園って、どんな学校だったのでしょう?
黒柳さんの著作『窓際のトットちゃん』にも出て来たので、ご存知の方も多いかも知れませんが、あらためて確認しました。
トモエ学園の沿革
トモエ学園は、東京の目黒区にかつて存在した私立の幼稚園・小学校。
その歴史は1928年(昭和3年)にまで遡ります。
この年、手塚岸衛さんが自由ヶ丘学園を創設。旧制中学校・小学校・幼稚園で構成されていました。
そののち小学校と幼稚園が小林宗作という方に引き継がれ、トモエ学園となります。以後1963年(昭和38年)に小林氏が亡くなり、休校状態に。1978年には正式に廃園となります。
東京の自由が丘という地名・駅名は、この自由が丘学園が由来となって生まれたそうです。
トモエ学園があった場所
ちなみにwikipediaによると、この自由が丘学園があった場所にはいま、ピーコックストア自由が丘店があるということで、場所を確認してみました。
地図で示すとこのあたりのようです。
↓ ↓ ↓
自由教育とは?
自由が丘学園とトモエ学園は自由教育を提唱していた、と言われています。
おそらくこの自由教育とは、大正自由教育運動とか、新教育運動といわれるものかと思います。
日本では、羽仁もと子さんと羽仁吉一さんの自由学園が有名ですね。
基本的には、子どもの感情に寄り添って教育しようという動き。画一的な教育ではなく、自由や生き生きした感性をたいせつにして子どもを育もう、ということだったかと思います。(間違っていたらすみません、ご専門の方のご見解をいただけたらありがたいです。)
黒柳さんが子ども時代に多動性障害や学習障害と言われていたという話は有名です。いわば一般の生徒たちよりも個性的な生徒たちも、トモエ学園では積極的に受入れていたのでしょう。たいへん好ましく、頼もしくも感じられる教育方針です。でも、今はどうなってしまったのでしょうね・・・
黒柳徹子さんが福山雅治に自らオファー
『トットちゃん!』の主題歌が福山雅治さんって、ちょっと意外でしたね。
冒頭にも書きましたが、黒柳徹子さんご自身が希望して、福山雅治さんにオファーなさったそうです。
黒柳さんは、この『トットちゃん!』を楽しみにしていることを表すのに、
テーマソングも福山さんに作っていただいたぐらいですから
と語ったと言います。
それほど福山さんは、黒柳さんにとってたいせつな人物なんですね。
黒柳徹子と福山雅治の関係
それにしても黒柳さんと福山さん、いつから仲がよかったんでしょうか?
調べてみると福山さん、2013年の9月に『徹子の部屋』に出演なさっています。しかもこの時はゴールデンタイムに放送された特別番組でした。
福山さんは、デビューの時から『徹子の部屋』に出演したいと思っていたそうで、その希望が叶ったわけです。福山さんがいろいろなものを断ち切って、長崎から東京に出て来たのは有名な逸話。推測ですが、その頃から「いつかはオレも徹子の部屋に出てやるぞ」みたいに思ってきたのかも知れません。
福山さんはさらに2016年9月、今のレギュラー枠の『徹子の部屋』にも出演しています。
この時インスタグラムの話が出て、黒柳さんもインスタのアカウントを開設したという話。
あのお歳で、などというと失礼かも知れませんが、ノリがいいですね。
プレッシャーを感じていた福山雅治
一方、オファーを受けた福山さんは、かなりプレッシャーを感じていたようです。
福山雅治は「徹子さんご自身からオファー頂くなんて、こんな夢のようなことはありません。と同時に、この楽曲は徹子さんに『素敵だ』と感じていただかなければいけません。かつてこれほどのプレッシャーを感じるオファーがあっただろうかと、産みの苦しみと歓びの間で悶絶しながら制作に臨んでおります」と明かしている。
出典:ドラマ『トットちゃん!』主題歌は福山雅治 黒柳徹子自らオファー – 映画・映像ニュース : CINRA.NET
黒柳さんといえば、今や並ぶ者のいないテレビ界の生きた歴史です。前述したとおり、福山さんにとっては目標の人でもあった。その方からのオファーとあっては、かなり気合いが入ったことでしょう。
おわりに
以上、テレ朝の帯ドラマ劇場『トットちゃん!』の主題歌『トモエ学園』の歌詞と意味、その関連情報についてまとめてみました。
これから毎日のように福山さんの歌声を聞けると思うと、喜んでいる人はかなり多そう。ドラマの内容とも相まって、ヒットしそうな予感もあります。
今後の展開、楽しみですね。半年間見守っていきたいと思います。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。


コメント
私は録画で観てる派ですが…朝ドラ&昼ドラ?のトットちゃんを毎日見るのを楽しみにしてます。福山さんの歌に子役も素晴らしい?と私は思って楽しみにしてます。このドラマが1クールで終わると思うと残念でなりません。
S olfaさん、コメントをどうもありがとうございます。
私もリアルタイムでは見られないのですが、おっしゃるように子役の豊嶋花ちゃん、とても印象的ですね。ゴールデンタイムのドラマと違って、これからじわじわと人気が出て来そうです。毎日の楽しみが増えて嬉しいですね♪