若者たち(藤田敏雄)の歌詞の意味〜歌われた若さが意外過ぎた件

若者たち

若者たち』、音楽の教科書にも掲載され、昔から親しまれている楽曲ですよね。

歌詞が良く、憶えやすくて、歌いやすい。三拍子揃った名曲です。

森山直太朗さんがカバーしたことで、若い世代にも人気があります。時代がふた巡りくらいして、かえって現代的になっているのかも知れません。

ところでこの『若者たち』のどんな点が、なぜこんなにも長い間人々の心をとらえ続けて来たのでしょう?
歌い込んでみると、確かに胸にくるものがありますよね。

ということで今回は、あらためて『若者たち』の歌詞の意味を考えてみました。

これが正しい理解だ、ということではないので、気軽に聞いてくださればと思います。
よかったら、みなさんのお考えもコメント欄に投稿していただけると喜びます。

なお、事情により歌詞そのものを掲載することはできません。歌詞を思い出したいと思って来てくださった方には申しわけないのですが、専門のサイトをご参照ください。ごめんなさい。

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『若者たち』の歌詞の意味



出典:森山直太朗「若者たち」 – YouTube

『若者たち』の歌詞は、若者を傍らから見ている人物の視点から綴られています。

遠くの目標にたどり着こうとする存在

冒頭、彼は若者に語りかける。

若者よ、君がたどろうとしている道は、とてつもなく遠くまで続いている。
それなのになぜ諦めることもなく、そんなにも頑張って、歩み続けようとするのか?

歌詞を意訳すると、こういう感じでしょう。

ここから思い浮かぶのは、何かの目的に向かって懸命に歩む若者の姿です。
歯を食いしばり、額に汗して、途方も無い大きな目標に向かって果敢に進む姿がイメージされます。

こういう若者の姿は、わかりやすいですよね。
「若者たち」といタイトルに相応しく、特に違和感はありません。

でも、続くフレーズはちょっと趣が違います。
似ているようでいて、大きな溝がある。

目標を失った存在

再び傍観者は若者に語りかけます。

若者よ、君が愛した人はもういないんだよ。
それを知りながら、なぜ君は探し続けるのか?
一体何を探しているというんだ?

・・・最初の、努力する若者には、目標がありました。
到達するまでには無限に長い道のりがあるとしても、最終的なゴールが想定されている。
ところが今回は、そのゴールはもう既に失われてしまった、と言うのです。

いくら君が探し求めても、その人はもういない・・・ここでは具体的に恋人との離別として描かれていますが、言っている意味としては目標を喪失した状態だろうと思われます。

ですからここでは、大きな目標に向かってひたむきに頑張るのとは違う、別の若者の姿が描かれていると考えられます。

目標が失われてもなお、あてもなく探し続ける若者。
彼は一体何を探しているのでしょう?

希望を探す者

その答えは次のフレーズで明かされます。

それは「希望」です。

彼の歩む道は、希望へと続いている。

逆に言えば、彼は希望を探している。
右も左もわからない闇の世界で彼は、自分を導くかすかな光を探している。
これが『若者たち』が描き出す二つ目の若者像です。

そして、あらたな希望が地平からのぼる時、若者は再び歩きはじめる。
傍観者はこう預言します。

ですが、その希望がどのようなものなのか? ほんとうにもたらされるのか?
それについては触れられていません。
ただ、希望が現れれば、若者はまた歩み出すだろう、と綴られているだけです。残酷なようですが、現れなければ彼の歩みは手探りのままです。

 

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歌われている若者の意外な意味

『若者たち』は冒頭、勇ましく懸命に前進する姿が描かれていて、後半では希望や日の出がイメージされるため、タイトルのとおり上り調子&若々しい、希望に満ちた歌のように感じられます。

ところがこうして見ると、そのような素朴な前進ができなくなってしまった若者、目標を喪失し、手探りで悩む若者の姿に重心が置かれているような気がしてきます。また、これを踏まえて冒頭から歌詞を読み直してみると、歯を食いしばり遠い道を歩む若者もまた、ひたすらに希望を探している存在のようにも見えて来る。

一般的な理解とはかなり違っているような気が自分でもするのですが、仮にこのように理解してもよいとしたら、タイトルで言われている“若者たち”とは、

  • まだ見ぬ希望の存在を信じ
  • それを探し続けるような存在

を指している、と言えそうです。

そして若さとはこういう↑ものだ、と言われれば、なるほどそうかも知れない・・・そんな風に私にも感じられるのです。

空にまた 陽がのぼるとき
若者はまた 歩き始める

若者に声をかけるこの傍観者もかつては若者であり、自らを再び鼓舞してくれる希望を待ちながら、歳をとってしまったのかも知れません。

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おわりに

以上、藤田敏雄さんの作詞による『若者たち』の歌詞の意味について、考えたところを書いてみました。自分で書いていて、予想していたのとは少し違った方向に話が進んだな、という気がしています。自分自身でもこんな調子なので、ご覧くださったみなさんも違和感をお持ちになったのではないでしょうか。もしご不快に感じられたら申し訳ないと思います。一個人の感想に過ぎませんので、さらりと流してくだされば、と思います。

ただ、こうして書いてみるとこの『若者たち』、単なる若者賛美の明るい歌ではなさそうな気はしてきました。曲調もゆったりと、見方によっては淡々としており、無闇に元気を出せと訴えてくるような近年の楽曲とは明らかに違います。だからこそこんなにも長く、歌としての命を永らえているのかも知れません。

みなさんはどのようにとらえていらっしゃるでしょうか?

最後までご覧くださり、ありがとうございました。

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