平昌オリンピックを目前に何かと話題の北朝鮮。南北宥和を演出しようという思惑から、韓国との駆け引きが続いています。
ここで話題にのぼっているのが「モランボン楽団」。
連日ニュースになっている北朝鮮の音楽集団です。
その美女っぷりは、対立している韓国内にもファンが表れるほど。
それもひと目見れば納得の才色兼備のチームなんですが、名前がちょっとアレじゃないですか?
「モランボン?」
焼き肉のタレの名前にもなっているこの「モランボン」。
不思議な響きです。
いったいどういう意味なのか、調べてみました。
モランボンは地名
モランボンという名前は、地名から来ているそうです。
北朝鮮の首都・平壌の中心部にあって、小高い丘のようになっている場所なんだとか。
現在は遊園地なども併設する公園になっていますが、歴史的には平壌城の北部の守りを固める要塞があった場所で、今も城壁や楼閣が残っている。
最も高いところで100m弱で、景勝の地でもあるとか。
東京で言えば上野公園みたいな位置づけの場所なのかな、と私は感じました。ちょっとズレてるかも知れませんけど。
モランボンの意味は花
モランボンは、漢字で表すと「牡丹峰」となるそうです。
峰は丘の地勢を表しているのでしょうから、牡丹(ぼたん)に由来した地名ということになります。
調べてみるとこのモランボン、南、北、そして西へと展開する尾根の様子が、牡丹の花になぞらえられているらしい。
モランボンの場所はどこ?
モランボンは、地図で示すとこのあたり一帯を指すようです。
モランボンは戦火が交わされた場所でもある
周囲にはあのマスゲームが行なわれるスタジアムや、博物館などもあるモランボン一帯ですが、さきほど書いたとおり平壌防衛の要衝でもあります。高句麗時代の指揮所であった乙密台(ウルミルデ)、日清戦争の激戦地である最勝台(チェスンデ)や玄武門(ヒョンムムン)などの史跡が残っています。
古くは文禄の役でも日本軍との戦火が交わされました。
おわりに
以上、ごく簡単にですが、モランボン楽団の名前の由来になっている「モランボン」について見て来ました。
とりあえず場所の名前だということがわかったわけですが、そこは
- 平壌市民の憩いの場所であると同時に、
- 戦火をくぐってきた守りの要衝
という歴史を背負ったところでもありました。
あの美女グループにどのような思いがこめられて「モランボン楽団」と名付けられたのか、実際にはわかりません。
でも、やっぱりこの両方の意味が込められていることになるのかな、と自分は感じています。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
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