身近な調理器具「おたま」。
気づいてみたらかなり長く使い続けてる、なんて方も多いのではないでしょうか?
おたまって、特に壊れやすい所もないし、掬うことさえできればとりあえず役に立ちます。なので、一人暮らしを始めたときや、結婚した時に買ったものを、そのまま使い続けてる方もかなりいらっしゃると思うんですよね。
でも、例えばこんなこと↓ありません?
- おたまですくったみそ汁をお椀に移す時、ちょっとこぼしちゃう
- こぼさないように慎重にしなきゃならないので、けっこうイラっとする
- 鍋から具材をすくいにくい時がある
- おたまに具材がくっついて、お皿に移せない
などなど、おたまの悩みって、気づかないけど案外多いんです。
でも、おたまのイメージをちょっと変えるだけで、これらのお悩みをスッキリ解決できる!って、知ってました?
毎日使うおたまだからこそ、効果はてきめんです。
一度とりいれれば、毎日こんなにストレスを感じてたの? と気づくでしょう。きっと元には戻れなくなると思います。
って、知ったかぶりしていますが、実は私もNHKの『あさイチ』で教えてもらったんですけどね・笑
というわけでここでは、NHKの『あさイチ』で紹介された「最高のおたま」を選ぶただ一つのポイントをシェアします。知らなかった人はこれを読み終えた今日からでも取り入れられますし、お金もそれほどかかりません。ぜひ最後までご覧ください。
おたまは楕円(オーバル)型を選べ!
もったいぶらずに結論から書きますね。
おたま選びのポイントは、ズバリ「楕円型」ということです。
オーバル型、とも呼ばれますね。
おたまというと、完全な円型をイメージする人が多いと思います。
でもこのイメージに、私たちは縛られすぎていたのです。
楕円型のメリットを挙げて行きましょう。
楕円型おたまがお勧めな理由〜オーバル型のメリット
円型おたまで無意識にイライラ?
まず、楕円型おたまは、断然注ぎやすいんです。
みなさん、日々うすうす感じていらっしゃると思いますが、完全な円型のおたまでは、汁がどこからこぼれて行くかわかりません。
もちろんベテランの主婦さんなら、慣れによってある程度は狙いをつけられます。
でもやっぱり、予想とは違った縁の部分から注いでしまうことってありますよね。
最悪、こぼしてしまうかも知れません。
そんな失敗にそなえて、お椀の中におたまを深く入れてから注ぐ、という人もいらっしゃるでしょう。
こんな風に、お玉ですくったものをお椀やお皿に移すって、意外に気を使う作業。知らないうちにイライラさせられているプロセスでもあるんです。
でも、これを楕円のおたまに変えるだけでこんなストレスが無くなり、逆にちょっと楽しい快適プロセスになるんです。
楕円のおたまは注ぎやすい分、速い!
楕円のおたまの場合は、注ぐ箇所がはっきりしています。
普通に傾けるだけで楕円の両サイド=いちばんカーブがきつい部分から注ぐことができますよね。
よほど乱暴にしない限り、汁を正確にお椀に移せます。
さらに、注がれる汁に軸が出来やすいので、こぼれにくい。
さきほどのように、こぼすことを心配しておたまをお椀に深く入れたり、お椀の真上にもってきたりという気遣いが要りません。
気を使わなくていいってことは、楽に、しかも手早くできる、ってことでもありますよね。
楕円のおたまはすくいやすい!
注ぎやすいだけでなく、楕円のおたまはすくいやすいんです。
円形に慣れた人は「えっ?」て思うかも知れません。
「楕円って、尖っているところがあるから、お鍋にあたってしまい、すくいにくいんじゃない?」
楕円のおたまを使っていない方、使い慣れていない方はこんなイメージをもっていらっしゃるかもしれません。
でもちょっと聞いてみてください。
楕円のおたまは、鍋の形に沿ってすくうことができるんです。
お鍋って、上からみたら円形ですよね。
お玉も円形だと、鍋の縁に接する部分はどうしても点になります。
大きな円と小さな円が接する場所は、点になりますからね。
ですが楕円の場合、この接する点を“なだらか”にできる場所が生まれるんです。
楕円にはいろいろなカーブがありますから、鍋の大きさがいろいろでも、縁に沿わせてすくうことができるんです。
なので、どうしても具材がすくいにくかった、という場合でも、円形おたまを楕円に変えるだけでうまくいくようになるケースがあります。
楕円のおたまは具材がはりつかない
楕円のおたまのメリットは、ほかにもあります。
再び注ぐシーンになりますが、お玉でみそ汁を注ぐ時、具材のワカメなんかがおたまにくっついてしまって、お椀に移しにくいことがありますよね。
これって、おたまの「深さ」も関係しているんです。
円型のおたまって、横から見るとけっこう平べったい。
なので、具材がくっつきやすいんです。
これに対して、楕円型のおたまは一般に、円型よりも深い場合が多い。
なので、注ぐ時に汁が勢い良く動くことになります。
もちろん、完璧にくっつかない、というわけにはいきませんが、比較すればやはり注ぎやすいと言えるでしょう。
専門家も楕円型を支持
私がこのことを教えてもらったのは2018年2月6日(火)の『あさイチ』(NHK)の放送。
当日の番組の内容から、私が理解したこととして書かせていただいています。
この楕円型のメリットは番組に登場した二人の専門家も太鼓判を押していました。
キッチングッズメーカーのダンディー部長・山本知幸さん
おひとりはキッチングッズメーカーの企画開発室部長さん。
新潟県三条市にあるパール金属さんの山本知幸さんという方。
おびただしい数のおたまを扱っている山本さんこそが「最高のおたまは楕円型」として、上のような紹介をしていたわけです。
ですが、楕円型の売り上げは全体の1%ほどなんだとか。
これほどのメリットがありながら楕円型おたまが広まらないのは、「お玉は円型」という私たちのイメージから来ているのでしょうね。
ちなみにこちらの山本さん、スーツ姿がばっちり決まっていて立ち姿の美しい男性で、ダンディー部長と呼ばれていました。
キッチングッズ専門家・野口英世さん
もうお一人は、スタジオにゲストとして招かれていた野口英世さんという女性。
キッチングッズの専門家です。
こちらの野口さんも楕円型を支持。
というより、何本ものおたまをためしてきた結果、丸型は持っていない状態に、気づいたらなっていたそうです。
最高のおたま選び、素材はどうする?
というわけで、これからのおたま選びは楕円型に決まり・・・少なくともこの日の『あさイチ』はそんな感じでした。
その上で、どんな素材を選べばいいのか、という視聴者からの質問も紹介されていました。
確かに、おたまって、素材がいろいろありますね。
先述の野口さんは、自分が使うなら
ステンレス
か、
黒のプラスチック
だと言っていました。
それぞれ特徴がありますが、聞いてみると納得です。
ステンレスのおたまは長持ち
ステンレスはその名の通り、 stain(汚れ・さび)less(ない)。
丈夫で、きれいなまま長く使っていくことができます。
一般にも手に入りやすいですね。
お気に入りの道具は長く使っていきたいですから、状態がよいまま長く使えるというのは魅力です。
アルミのおたまはいろいろ手軽
アルミの特徴は何といっても軽いこと。
値段も手頃な場合が多いです。
ステンレスに比べると、傷がつきやすいことがデメリットでしょうか。
プラスチックやシリコンのおたま
カラフルなプラスチック製やシリコン製は、フッ素樹脂加工の鍋を痛めません。最近の鍋やフライパンはフッ素樹脂加工されているものが多いので、この特徴はありがたいですね。
デメリットは匂いや色がつきやすいこと。
特にカレーの時に使うと、魅力の鮮やかな色が台無しになってしまうことがあります。
ホーローのおたま
汚れや匂いがつきにくく、清潔に保つことができます。
ただし、衝撃や急激な温度変化に弱く、価格もちょっとお高め。
おわりに
以上、NHKの『あさイチ』を参考に、最高のおたま選び、についてシェアさせていただきました。
もしあなたが円型のおたまを使っていたら、楕円のおたまに変えてみてもいいかも知れません。
メリットをもう一度まとめると、楕円型おたまは
- 注ぎ口の目安がつけやすいので注ぎやすい。
- 鍋の縁に沿わせやすいので、すくいやすい。
- 深さがあるので、具材がはりつきにくい。
素材がいろいろありますが、お勧めは
- ステンレス
- 黒のプラスチック
ということになりそうです。
もちろん円型は駄目ってことはありませんし、個々にお好みもあるでしょう。
ご自身に合わせて選んでいただければと思いますが、もし「なるほど」と思われたら、試してみてはいかがでしょうか。「これまでは何だったんだろう・・・」と思うかも?笑
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
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