布団と毛布、どっちが上に掛けるのが正しいか、その順番に悩んだことはありませんか?
「え? 自分が寝た上に毛布をかけて、その上かけ布団という順番でしょ?」
・・・はい、私もその順番だと思ってました。
でもその順番が当たり前という時代は、どうやら終わったようですよ。
ここでは布団の順番、特に掛け布団と毛布の順番について書いていきます。
少しでも暖かく&気持ちよく眠りたいという方、ぜひご覧ください。
ご参考までに、眠りに最適な温度についてもご案内します。
自分、毛布、かけ布団という順番
一般的には、一番下に敷き布団を敷き、その上に自分が横になって毛布をかけ、さらにその上に掛け布団をかける、という順番になるかと思います。
こんな↓具合ですね。
(上)
掛け布団
毛布
自分自身
敷き布団
(下)
確かにこれでも間違いではないのですが、それは掛け布団が綿の場合に限られるようです。
というのも羽毛布団の場合、その最大の特徴である優れた保温性能が、この順番では十分に発揮されないのです。
自分、かけ布団、毛布という順番
羽毛の掛け布団の場合、自分の上に掛け布団を直接かけ、その上に毛布という順番のほうが暖かい。
つまり、
(上)
毛布
掛け布団
自分自身
敷き布団
(下)
という順番です。
羽毛布団が暖かい理由
羽毛布団では、軽くてふわふわの羽毛がつくる空気層に、温度が溜め込まれます。
布団が暖かいのはこの保温性能のおかげなのですが、その熱の大もとは私たちの体温です。
ですので、羽毛布団に私たちの体温の熱を直接伝えたほうが、効率よく布団を温められるわけです。
また羽毛布団だけなので、軽いという点もありがたいですね。
毛布は断熱材?
逆に身体と羽毛布団の間に毛布が挟まっていると、毛布はまるで断熱材のように、羽毛へ体温を伝えるのを邪魔してしまいます。
なので、羽毛布団が温まりにくくなってしまうんですね。
・・・では、この毛布を羽毛布団の上にかけるとどうなるでしょうか?
羽毛と毛布の最強の組み合わせ
この場合、羽毛布団のなかに蓄積された熱を外に逃がさないものとして、毛布が役立ってくれる。
つまり、掛け布団の上に毛布をかける方式では、羽毛の厚い空気層でたっぷり体温を保温し、さらに毛布でその熱を逃げないように蓋をするような形になる、というわけ。
イメージしただけでも、かなり暖かそうですよね。
ちなみにこの場合の毛布は、どちらかと言えば純毛よりも化学繊維のほうがよいです。
化繊の毛布は軽いので、羽毛の上にのせても布団を圧し潰しません。通気性が純毛に比べてよくない点も、この場合はメリットとして働きます。
毛布、自分、かけ布団という順番
さて、話を元にもどすようですが、羽毛の場合でも一番最初の敷き方が暖かい場合があるんです。
(上)
掛け布団
毛布
敷き布団
(下)
この中で、自分は毛布の上に寝る。
つまり、
(上)
掛け布団
自分自身
毛布
敷き布団
(下)
ですね。
さきほどとの違い、大丈夫ですか?
この場合も先ほどの場合と同じように、自分の体温は羽毛の掛け布団に直接伝わります。なのでしっかり暖かい。
でもこの場合はさらに、自分の下側に毛布があります。
この毛布が、敷き布団側に逃げる自分の熱を布団の中にためこみ、その熱が羽毛布団をさらにホカホカに♪♪
先ほどの順番とどちらが暖かいか、体感で試してみるとよいと思います。
さらに保温性を高めるのであれば、この順番で寝た一番上にフリースなど、化繊の薄い覆いをかけると、そうとう暖かいでしょうね。
眠りに最適な温度とは?
ここまで、暖かく眠るための布団の順番をご案内してきました。
ですが、暖かければいい、ってものでもないですよね・笑
場合によっては、暑くて眠れないときだってあります。
ここで視点をちょっと変えて、心地よく眠れる温度について確認しておきましょう。
快眠のための布団の中の理想的な温度は、若干個人差はあるものの、32度から34度くらいと考えられているそうです。体温から少し低いくらいの温度がいいわけですね。
心地よい眠りのために布団の順番を調節しよう
これまで見てきた通り、布団を温めているのは結局は自分の体温です。
季節によって変化する室内の温度と、たいてい一定の自分の体温。
布団の役割は、この室内温度と体温の間で、32度から34度をキープすることです。
そのためには、これまでご紹介してきた敷く順番を、季節や室内温度に合わせて柔軟に変えて行くのがよいでしょう。
下に敷く専用の毛布もあるようです。肌ざわりがよさそうですね。
ここでは主に羽毛の掛け布団と毛布の順番について書いてきました。
毛布を掛け布団の下にかけるか、下にするかで、保温性能が変わってきます。
さらに、毛布を自分の上にかけるのか、逆に毛布の上に自分が寝るのかでも違ってきます。
何気なく習慣的に敷いている布団の順番ですが、少し意識してみると、同じ布団の組み合わせでも、より快適な睡眠を得やすくなるかも知れません。
暖かい布団の順番のまとめ
内容を今一度まとめると、
- 羽毛布団に直接体温を伝えたほうが暖かい
- 毛布は熱を逃がさないように使うのがコツ
ほかに、
- 快眠のための布団内温度は32から34度。
- 季節や室内温度に合わせて、布団を敷く順番を変えてみては?
このあたりがポイントになります。
みなさんも、お持ちの布団を上手に使って、快適な眠りを実現してください。
少しでもご参考になれば幸いです。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
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