半分、青い。オープニング映像が意外なほど深い!監督・くろやなぎてっぺい氏が込めたもの

朝ドラ『半分、青い。』のオープニング映像が眩しいです。

ヒロイン・鈴愛を演じる永野芽郁さんのキラキラした笑顔が、青空と白い雲のタイトルバックで際立ちまくり。
さらに輪をかけるのが星野源さんの『アイデア』の軽快なリズム。

思うに、朝ドラ史上最強の爽やか感じゃないでしょうか。

でもこのオープニング映像、ポップなイメーシながら、なかなか意味深なところも。
私の深読みかも知れませんが、その気になる点を読み解いてみたいと思います。

もちろん個人の感想ですが、「あのオープニング好きだな」、あるいは「どんな意味があるのかな?」と思った方に読んでいただけたら嬉しいです。

監督のくろやなぎてっぺい氏のプロフィールにもふれています。

スポンサーリンク

『半分、青い。』のオープニング映像の世界

鈴愛が使う魔法の絵筆

『半分、青い。』のオープニング映像は、ヒロイン鈴愛がいろんなものの意味を変えて行く物語。

浮かぶ雲を動物に変え、空を動物園にするところから始まって、
割れた目玉焼きを鶏に、真っ黒に焦げたパンを星空に変えていく。

失敗なんてなんのその、後に漫画家を目指す鈴愛には、絵筆があるんです。
ガラス板やラップに自由に描き込むことで、見えているものの意味を、全然違うものにできるんです。

鈴愛の魔法はとどまるところを知らず、

  • オレンジジュースのストローは、潜水艦の(大きすぎる)潜望鏡に、
  • ラジオや文房具がちらばる机の上は、華やかなサーカスの劇場に、
  • そして電線は楽譜に

なっていく。

星野源の主題歌『アイデア』がハマる!

これらの意味の転換は、星野源さんの主題歌『アイデア』の歌詞の内容とも呼応しています。

涙すら、花が開く時に零れる雨の音。
世界や人生はアイデアひとつで、明るいものに変えて行ける。
オープニング映像のなかの鈴愛の絵筆は、まさにこの“アイデア”を表しているのでしょう。

半分、青い。の主題歌アイデアの歌詞が爽快!星野源が込めた意味

ドラマの先行きを後半映像が暗示

鈴愛のアイデアは、単に夢想にはとどまりません。
予告されているストーリーによれば、鈴愛はやがて扇風機という大発明に辿り着く。
まさに、アイデアで自分の人生を大きく切り開くことになるのです。

これをしっかり表すのが、オープニング後半の映像。
アイデアが現実になっていく様子が描かれている(たぶん)。

一見すると、鳥の絵が跳んだりヒロインが駆けたりという、言って見ればありきたりのイメージ映像にも見えます。
でも、注意深く読み取るとこれらは、鈴愛のアイデアの世界と鈴愛自身とが混じり合い、夢と現実の境目が消えていく様子を表して行くようにも見える・・・というか、そう読むとしっくり来るように、私は感じました。

「何言ってるかちょっとわからない」
と思いますので、少し解説させていただきましょう。

心のフィルターを超えて

前半の映像では、鈴愛の見ているものに、鈴愛が絵を書き加えます。
それは割れた目玉焼きや焦げたパンのように、失敗っぽいものから始まりました。

でも後半、鈴愛は透明のビニール傘に絵を描く。
その空は晴れているんです。

ネガティブなもの → アイデアを描き加える → ポジティブに
という流れだったら、鈴愛は雨の中で傘をさし、その上で雨を別の意味に描き替えたことでしょう。

でもこの時開かれたビニール傘の向こうには、青空が広がっています。
鈴愛が青空の下で傘を指し、鳥の絵を描いたのはなぜんでしょう?

描かれた鳥たちは、傘を開閉することで翼を動かし始め、空へと飛び立って行く。
ここも大きな違いです。

前半の絵はあくまで現実を、妄想の世界のなかでポジティブに変えるものでした。
でも、ビニール傘を飛び出した鳥たちは鈴愛の心の中を超え、空へと羽ばたいて行く。

これは鈴愛のアイデアが彼女の心のフィルターを超え、現実へ動き始めたことを象徴しているのかな、と思うわけです。

二つの青空〜アイデアと現実

なかなか巧妙だなと思うのは、動き出した鳥たちは鳥そのものではなく、きりとられた青空でもあるということ。

輪郭は鳥なんですが、シルエットの面は青空になっています。これは多分、ビニール傘に描かれた時に透かし見えた青空をそのまま映し込んだものでしょう。

鈴愛の夢は、ほんとうの青空の中に“もうひとつの青空”として解き放たれる。

考えてみると、夢を叶えたりアイデアを現実のものにするって、こういうことなのかも知れません。

今ある世界の中でしっかり生きながら、それでいて自分の生きたい世界をそこに重ね見る。
現実の空の下に生きつつ、「半分は」違う青空の下で生きる、みたいな。

現実と夢とを溶かすヒロイン

その二重の青空の下で鈴愛が走る様子は、ほんとうに眩しい。

大きなリボンを振りながら駆けて行く様子は、今にも空に飛び立ちそうですし、例の二つの青空を懸命に混ぜ合わせているようにも見えます。

時に水たまりに反射するシーンを織り交ぜながら、二つの空は交錯していく。

これらのシーンはきっと、夢(アイデア)を現実にすべくヒロインが駆け回っているのだ・・・そんな風に私は理解しています。

と、まあ完全に勝手な解釈ではあるのですが、こんな風に理解すると『半分、青い。』のオープニング映像がしっくりくるように私は思うのです。

気にさわったらすみません。あくまで個人の楽しみ方のひとつとして、大目に見ていただけるとありがたいです。

 

スポンサーリンク

 

監督のくろやなぎてっぺいさんのプロフィール

ドラマのストーリーやテーマを濃密に詰め込みながらも、それを爽快でポップな映像に仕立て上げたのは、くろやなぎてっぺいさん。
フリーの映像作家で、1979年愛知県のお生まれだそうです。(勝手な解釈をして叱られるかも知れませんが、大目にみて下さると信じています。)

『半分、青い。』のOP映像を見れば経歴、肩書きなどいらないかも知れませんが、いちおうふれておくと、椎名林檎さんのミュージックビデオや、『SMAP×SMAP』のジングル、『スペースインベーダーエクストリーム』のアートディレクションなどを手がけています。
また、文化庁メディア芸術祭をはじめとする国内外のエキシビションに参加。
国内はもちろん、スペインやアメリカでの受賞歴もある立派な作家さんです。

くろやなぎさんのユニークな点は、映像作品だけでなく、インスタレーションやパフォーマンスも手がける幅の広さ。“1980円(イチキュッパ)”という面白い名前のユニットも立ち上げています。
世界的な映像作家と聞いてさぞ凄い人なんだろうと思いましたが、いちきゅっぱ、と聞くと急激に身近に感じられてきます・笑

くろやなぎさんは仕事で使っているMacの壁紙に、“激安”のロゴを使っているとか。

欧米由来のミニマルでシンプルなデザインに敬意を表しながらも、アジア的熱量とでも呼べるような、エネルギッシュで雑多なテイストを大切にしているようです。
イチキュッパというユニット名には、そんな信条が込められているのかも知れません。

スポンサーリンク

『半分、青い。』タイトルバック映像まとめ

以上、永野芽郁さん主演『半分、青い。』のオープニング映像・タイトルバックについて、その意味を探ってみました。

私の解釈はやや暴走気味かも知れませんが、

  • 物事の意味をアイデアによって転換し、
  • それがやがて新しい現実を作って行く

こんな基本ラインはそれほど的外れではないのかな、と思ってます。

二つの青空の下で生き、それを混ぜ合わせようとする時、人は心からわくわくできる。
鈴愛の眩しい躍動感は、そんなメッセージを象徴しているようにも感じます。

ここまで読んでくださった方、どうもありがとうございます。
よかったら、みなさんの感じ方、理解もお寄せください。
『半分、青い。』好きの方のコメお待ちしてます♪

半分、青い。の主題歌アイデアの歌詞が爽快!星野源が込めた意味

半分、青い。東美濃市梟(ふくろう)町は岐阜県のどこ?場所を確認したので行ってみよう!

NHK朝ドラ『半分、青い。』の放送時間(再放送・週末まとめ・ダイジェスト・総集編)と、放送期間はいつからいつまで?

スポンサーリンク


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)