フォトイートが流行の兆しを見せています。
世間さまからの風当たりが強いフォトイートですが、やってる方はひねりの効いた“映え”行為として楽しんでいる模様。何を言われようと自らの想いを貫徹するその姿は、英雄的ですらあります。
ん? フォトイートを知らない?
・・・ま、そういう方もいらっしゃるでしょう。
わかりました。欅坂好きの私がフォトイートの意味をお教えしましょう。
以下、
- フォトイートとは何なのか?
- 正しいやり方はあるのか?
- フォトイートの起源・由来について
- フォトイートへの世間の反応
などについて、書いて行きます。
禁断の世界にようこそ・笑
フォトイートとは?
フォトイートの意味するところを定義すると、「アイドルの“写真と”一緒にする食事」。
具体的には食事を並べた食卓の上に、アイドルの写真もおいて、一緒に食事をします。
これがフォトイート。
ん、誰かキモいって言った?
フォトイート、よくある三つの間違い
フォトイートには、よくある誤解があります。
代表的なのがこれら↓三つ。
「食べ物の写真を食べる? なるほど、新しいダイエット法か!」・・・と思った方、そうではありません。
「アイドルに食べ物をお供えしてる?」 違います。食事はあくまで自分で食べます。お供えしてアイドルの気を引き寄せるような、新手の呪術でもありません。
「アイドルの写真をおかずにする?」・・・意味が違います。
フォトイートの目的
フォトイート Lv.1
アイドルの写真と一緒に食事をする・・・なぜそんなことをするのでしょう?
もちろんその理由は、好きなアイドルと片時も離れなくないからです。
現実にアイドルと食事を共にすることはほぼ不可能。
そんなスペイベあったらすごいけど、逆に落ち着いて食べれないでしょう。
その点、フォトイートなら安心です。
ずーみんの笑顔を好きなだけ眺めていてもいいし、好きなだけ話しかけてもOK。
逆に話しかけてくることはないので、食事に集中することもできます。
食事の場所や種類に気を使わなくていいのも、実際の食事にはないメリット。
大好きなアイドルと、その写真があれば今日からでもフォトイートできます。
フォトイート Lv.2
ま、傍から見たら確かにキモいですね。
親が見たら心配になるレベルです。
そんなわけでアイドルヲタの密やかな楽しみだったはずのフォトイートですが、近年、これまでとは性格が異なるものが表れ始めています。
というのも、明らかに外食でやってるな、という写真が出回り始めた。
テーブルの上に並んでいる料理が外食ということは、公然とフォトイートしている、ということです。
そもそも独りでこっそりと、イメージの世界の中だけで脳内会食するフォトイートが、衆目にさらされる段階へと移行し始めた。
私が思うに、この現象には大きく分けて二つの理由がありそう。
ひとつ目は、アイドル愛が高まりすぎて、公の場でさえも一緒にいたくなってしまった“こじらせ型”。
もう一方はいわゆる“インスタ映え”的なノリで、食卓を撮影した写真にアイドルの写真を添えるケース。
この両者は完全に別れているわけではなく、相半ばする心情でフォトイートしている人も多い。
いずれにせよ、公然とヲタっぷりを発揮することになるため、これらは一段階ハードルを超えたフォトイートです。
その意味で私は勝手にLv.2と名付けさせていただきました。一般的に使われているわけではないのでご注意ください。
フォトイートの正しいやり方
フォトイートのやり方について、私が知っていることを書いてみます。
フォトイートに使う写真はどうする?
多くのフォトイーターの写真を見ると、ほとんどが生写真を使っています。
整ったたたずまいでこちらを向いてにっこりしている様子が、雑誌のグラビアよりもフォトイートに向いているのでしょう。お金を出して手に入れた一枚、という思いもあるでしょうね。
でも、絶対にこれ、という決まりはないはずです。
フォトイートに使う写真の枚数
枚数は一枚の人もいるし、複数枚使っている人もいます。
これは“イーター”の好みというか、何を目的にするかによって変わってくる。
一枚に絞るフォトイーターは、自分のイメージを重視するタイプ。
カットも、これぞという一枚を常に使い続ける傾向にあります。
フォトイーターの王道というか、重症なタイプです・笑
何枚も並べるイーターは、外側からの刺激を重視するタイプ。
いろいろな表情があったほうがよく、視線の先々に違った写真があると嬉しい。
なんならモニタを据えてDVDも流すのもアリな人々です。
これらのイーターと異なり、“映え”を目的にフォトイートする人たちの目的は、自分がアイドルヲタであることを周囲にアピールするという目的があります。その場合、大声にして言いたい人はたくさんの写真を、さりげなくアピールしたい人は一枚を使う傾向にあります。全然さりげなくないですけど・笑
フォトイートの写真の置き方
写真の置き方にもいろいろあります。
テーブルの上に平置きする場合もありますが、多くはグラスなどに立てかけ、写真の表情が自然と目に入ってくるよう工夫している人が多い。
平置きするのは、枚数が多くて立てきれない場合が多いみたい。
フォトイートの食べ物に決まりは?
書いてきたとおり、フォトイートはアイドルの写真と一緒に食事をする行為です。
その向こうには「食事を普段よりも楽しく、意義あるものにする」という目的がある。
なので、食べ物に決まりはありません。
洒落たレストランでやるもよし、自室でカップ麺をすすってもよし。
本質的に、アイドルの“写真と”食事を楽しめればよいのです。
フォトイート、お勧めのやり方
そういうわけで、フォトイートのやり方に決まりはありません。好きにやればいいのです。
その上で私が個人的にお勧めするとしたら、お気に入りの一枚をフレームに入れてテーブルに立てる方法。
フレームを使えば、大切な写真をいつでもどんな場所にでも立てることができます。また保護することもできます。フレームのデザインには様々ありますので、自分の思い入れを存分に表現できます。また、フレームで大げさにすることで周囲を違和感で圧倒できるでしょう。ディープなフォトイーターであることを、十二分にデモンストレーションできます。
フォトイートの起源・由来
フォトイートの起源らしきものは、私が知る限りでは2ch界隈の、とあるヲタさんのようです。
クリスマスの夜をぼっちで過ごすその食卓に、クリスマスケーキとチキン、ワインなどが並べられ、正面に乃木坂46の映像が流れたモニターが据えてある。未確認ですがあしゅ推しという情報もありました。
正しいかどうかはともかく、乃木坂46のファンが発祥、と私は認識しています。
この点でも乃木坂は偉大です。さすがは欅坂46のお姉さん格。
とはいうものの、フォトイーターは、かなり昔からいたのではないかと、私は想像しています。
SNSが普及したことで表面化したものの、熱烈なアイドルファンは昔もいたはずですからね。その意味では、フォトイーターはアイドルの黎明期近くまで遡れるのではないでしょうか。
フォトイートキモい!世間の反応
広がるフォトイートですが、今のところ世間の風はあたたかいものではありません。この点はとりあえず理解しておいたほうがよいでしょう。
- キモい
- 行儀悪い
- 理解不能
- 見ていて悲しい
- 闇深過ぎ
- 心の病気かな
うわぁ・・・
などなど、素朴な違和感を超え、哀れみとも慈しみともとれる評価がなされています。
ですが、そもそもヲタとはこういうもの。
他の理解を絶した境地にこそ、思い入れの世界は広がっているのです。
フォトイートまとめ
以上、自分が知る範囲でフォトイートについてまとめてみました。
十分に網羅できたとは思えませんが、みなさんがフォトイートを始める手がかりになるくらいには書けていると、嬉しいです。
お伝えしたかったことをかいつまんで書くと、
- フォトイートはアイドル写真と一緒にする食事。
- 生写真を使うのがポピュラーだが、やり方に決まりはない。
- フォトイートは私的な空間で妄想を楽しむ伝統的なものから、“映え”を公的にデモするものへ変質しつつある。
こんなところです。
食卓の上の二人セゾンは、世間に不協和音をひきおこすパフォーマンス。
あなたもやってみる?
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