KUNOICHI(くのいち)の面白さは、各ステージのコースにちりばめられた障害物(ギミック)。
思わず手に汗を握るようなハードなセットはもちろん、
これは視聴者サービスだろw、的なもの
本人は大真面目だけど動きがコミカルになってしまうものまで
いろいろあって、実に多彩です。
一体誰が考えているのか、そして、どんな風に作られているんだろう、と思いますよね?
ここではKUNOICHI(クノイチ)2018夏に登場する、各ステージ(コース)の障害物に注目し、以下、
- REDステージの7つ
- BLUEステージの5つ
- BLACKステージの5つ
- FINALステージ
それぞれのギミックについて、見どころや攻略法など詳しく見て行きます。
同時にさっきの疑問、ギミックを考案している人は誰か?や、KUNOICHIのセットの場所、放送日や出演者など、障害物以外のKUNOICHI2018の基本的な情報にも少しふれます。
KUNOICHI2018夏を見る際のお供にしていただけたら幸いです。
KUNOICHIのセットを作っているのは誰?
まず「あの練りに練られたギミックを、どんな人が考え、作っているのか?」から行きますね。
私が調べたところ、陣頭指揮をとっているのは、総合演出の乾雅人さん。
読み:いぬい まさと
生年月日:1964年10月10日
年齢:58歳
出身地:岐阜県
有限会社フォルコム代表取締役
都内某所のウィークリーマンションに缶詰めにされてオフラインする
ディレクター・乾雅人氏。世界のイヌイの日常は、
あまりにも地味だ。がんばれ、テレビのオッサン。 pic.twitter.com/AGPHykUFF7
— ワタナベリョウスケ (@ryosukewtnb) June 2, 2016
かつて『東洋経済』誌のインタビューで、SASUKEのギミック開発の裏幕を答えています。
セットを考案した段階で、日体大の学生やアルバイトに協力してもらってシミュレーションしています。
*画像出典:海外でも爆発人気、「SASUKE」の魅力 | あのヒット番組、作ったのは私です。 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
考案は番組側。それを実際にテストして作っているのですね。
こんな話もありました。
東大の大学院を卒業した入社2年目のアシスタントディレクターが、「計算上は絶対できる」と言い張るのです。そこで、彼の提案した「手前からは助走をつけずに、円の最下部から助走スタートし、ジャンプする」というやり方で挑戦すると、全員できるようになった。つまりコツがあるのです。というか、コツさえつかめばクリアは可能です。
*画像出典:海外でも爆発人気、「SASUKE」の魅力 | あのヒット番組、作ったのは私です。 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
これはSASUKEの「反り立つ壁」の話。
なんと、東大大学院を卒業したスタッフも関わっていることがわかります。
それに、ゲームのように、正しい攻略法まで想定されているんですね。
あの手に汗握る面白さは、挑戦者の奮闘はもちろんですが、半分くらいは知恵を絞った裏方さんたちの賜物でもあるのだと感じます。
では、以下それぞれのコースのギミックを見て行きましょう。
KUNOICHI 2018夏のコース・ステージ紹介と攻略法
KUNOICHIのステージは全部で四つ。
何となく見ていると、あっという間に終わってしまうものもありますが、いずれもよく考えられたギミックばかりです。
ひとつひとつ見て行きましょう。
*障害物の画像は、TBSのKUNOICHI公式サイトから引用させていただきました。
REDステージ
REDステージの制限時間は110秒。
わずか2分弱の間に、次の7つの障害物をクリアしなければなりません。
初めて見る人にはフィールドアスレチックぽいイメージのものもありますが、調べてみるとあらためて難しさがわかります。
ですが、放送の尺としてもREDステージは短めで、だらだらとはやりません。アイドル系、セクシー系の人は残念ながらここで退場になるケースがほとんど。REDステージを軽々とクリアできなければ、完全制覇者・真のKUNOICHIへの道は遠いと言わざるを得ません。
ローリングヒル
5本の大きな円柱を重ねた小高い丘。
これを登って、反対側に着地します。
円柱はローラーになっており、脚をかけると回転し、チャレンジャーを滑り落とします。
いかに弾みをつけ、素早くローラーをよじ上れるかが、ローリングヒル攻略のキモ。
パイプホールド
一本の丸太にとりついて、尺取り虫のように這いつつ、対岸へ渡って行きます。
丸太は軸を中心に回転するため、這い進みながらもバランスをキープするのがコツ。
しかしぐずぐずしていると制限時間が無くなります。
攻略法とは違いますが、このパイプホールドは人気のコーナー。ご覧になればわかるとおり、番組のいわゆるツカミ的なギミックになっていると思われます。
シェイキングブリッジ
不安定に左右に揺らぐ橋を進みます。
幅は1.2m×長さ3.5mという足場は、これから先の難所を思うとまさに序の口。
バランスをとれば渡って行けるでしょう。
フィッシュボーン
REDステージ最大の名物はこのフィッシュボーン。
複雑な見た目はいかにも難しそう、ですよね。
実際、チャレンジャーにはポールがランダムに襲ってくるように感じられると思います。
それをよけつつ狭い足場を渡って行くわけですが、無駄な動きがあるとバランスを崩しやすくなります。そのため、いかにポールの動きを見切り、素早くスムーズに移動するかが鍵になります。
ドラゴングライダー
今回からKUNOICHIに登場したドラゴングライダー。
ダブルペンダラムに替えて導入されています。
常に進化するギミックはKUNOICHIの楽しみのひとつ。SASUKEにも登場したドラゴングライダーは、女忍者たちをどう苦しめるのか?
ポイントは二つあり、ひとつは踏切。飛び移る先のバーに気をとられ、トランポリンを正確に踏み切れず、バーに届かないというケースがけっこうあります。もうひとつはやはり重心移動。バーが下って行く際に上手く弾みに活かせるかどうかが勝敗を分けます。力でつかまろうとすると加速度にやられます。
そり立つ壁
単純な仕掛けながら、ハマると怖いのがそりたつ壁。
サクっと超えられればよいのですが、一旦しくじるとそのまま感覚がつかめず、罠にはまったようになってしまう場合があります。何度やっても払い落とされる様はまさにアリ地獄。最初が肝心です。
キャノンボール
遊園地のアトラクションのようなこのキャノンボール。
実は中に32kgのビーズが入っており、一旦バランスをくずすと、ビーズの重さがそのズレを加速します。球体なので動かし方には繊細さが要求されますが、コース最終のギミックとあって、制限時間が焦りを誘います。
BLUEステージ
BLUEステージのギミックは5つ。
REDよりも二つ少ないですが、制限時間は75秒になっています。
単純な比較はできませんが、
110秒で7つ(RED)
↓
75秒で5つ(BLUE)
ですから、かなりキツいですよね。
スライドウォーク
最初の関門スライドウォークは、リング付きの棒につかまりつつレールを滑って行きます。
途中の障害物をいかにクリアするかが鍵。
制限時間が気になるコースの最初ということで、挑戦者は気がはやっている。
そこへこのミスを誘うようなギミックですから、集中し、正確な動きで乗り越えて欲しいです。
スパイダーウォーク
壁に手足を突っ張り、平行移動していきます。普段は使わない筋力と間接の柔軟性が問われますが、手こずらないことが重要。ここで余分な乳酸をためてしまうと、後に響きます。
5連ハンマー
コンセプトとしては、REDステージのフィッシュボーンと似たギミック。
細い台の上を、左右から襲ってくるハンマーの動きを見切りながら渡って行きます。
台の幅はわずかに30cm。ハンマーにわずかにかすってバランスをくずし、そのまま修正できずに沈むこともあります。「焦らず正確に」が合い言葉。
リバースコンベア
地面がベルトコンベアになっているトンネルをほふく前進で進みます。
私たちにおなじみの動く歩道は、進行方向へ流れていってくれますが、こちらは“リバース”。もちろんチャレンジャーを押し戻す方向に動いています。
戻されるより早く、狭い空間のなかで一歩一歩を大きく這い進むことがコツ。
ウォールリフティング
ここまでのコースにはあまりなかった、筋力・腕力が試されるギミック。
よいしょっ!と壁を持ち上げた中をくぐって進みます。
持ち上げなければならない壁は全部で三つ。それぞれ10kg、15kg、20kgの重さがあります。
後になるほど重くなっているのがキツい。一枚だけならクリアできても、10kg、15kgを持ち上げたあとの20kgは、体感ではさらに重く感じられるはずです。
BLACKステージ
いよいよ3rdステージ。ここを乗り越えればファイナルが待っています。
RED、BLUEの難関をかいくぐったエキスパートには、もはや制限時間などという野暮なものは課されません。
どうぞそれぞれのギミックを、ゆっくり攻略してください・・・などと親切な仕様になっているわけがありませんよね。
むしろこのBLACKステージ、制限時間が短かったBLUEステージよりも手早く進むことが求められます。
というのも、これでもかというほど腕の力を使う仕掛けが目白押し。じっくり攻略などしていては、あっという間に乳酸値がMAXになってしまうんです。
見ているこちらにもつい力が入ってしまうBLACKステージは、KUNOICHI最大の見どころだと思います。
プロペラ雲梯(うんてい)
上腕いじめの第一弾は雲梯。
うんてい、と聞いて「うえっ」と感じる人もいるのでは? 不得意な人、いましたよね、学校で。
KUNOICHIの雲梯は、さらにタイミングも要求される意地悪ギミック。
うまく乗り移れないと、次にバーが近づくタイミングを待っていなければなりません。
この後に連続する過酷な障害物を思うと、ここで無駄な乳酸はためたくない。いかに正確にプロペラバーを移って
いけるかが鍵。焦って手をすべらせ、あえなく沈む実力者もいます。
アームバイク
腕をいじめるギミックが続きます。腕で車輪を回すアームバイクは、見た目以上にきつそう。自らの体重が、プロペラ雲梯を経た上腕にずしりとぶら下がります。筋肉自慢ほど体重が重い皮肉を感じます。
スポンジブリッジ
腕がパンパンになったところで一息つけると思いきや、油断できないのがスポンジブリッジ。ここであえなくリタイアした実力者は数知れず。発砲スチロールの板はバランスとリズムが重要です。気持ちを切り替え、注意の方向を大きく変えないと、これまでの努力が水の泡に・・・
プラネットブリッジ
今回から導入された新しいギミックの二つ目。
クリフハンガーの替わりに出現したのがこのプラネットブリッジです。
足を板側に、手をボール側に置いて移動していくらしい。
しかも双方の幅は変動するようで、体幹の強さが試されます。
パイプスライダー
これを考えた人は凄い。ステージクリア目前、あとわずかなところで行く手を阻むのがこのパイプスライダー。二本のレールの上にバーをかけて、弾みをつけながら進んで行きます。
ここまでのコースでチャレンジャーの腕は限界。なるべく速く進みたいのですが、焦って弾みをつけるほどバーは後退。最後は離れたマットに飛び移る必要があるため、さらに大きな弾みをつけなければならない。しかしその思いが強いほどバーは逆方向へ。
てこずるほどに腕力、気力とも無情に奪い取るパイプスライダーは、まさにファイナルステージへの最大の関門と言えます。
解説によれば、マットに飛び移る際にマットを見ないことがコツなのだとか。視線が下がるとジャンプの際に上体が起きず、飛び移る角度が下がってしまうそうです。このあたりは経験者でなければわからない領域。チャレンジャーにはぜひ検討していただきたい!
FINALステージ
ほとんどの挑戦者が敗れ去るなか、ここに立っていること自体が栄光とも言えるFINALステージ。
幾多の過酷なギミックに打ち克ったチャレンジャーには、ある種の威厳が漂ってきます。
応援する周囲の期待はMAX、しかしステージの難易度もMAX。挑戦者は、疲労が蓄積した肉体から最後の力を振り絞り、合計15メートルの巨大楼閣に挑みます。
やることはシンプル、ひたすら速くよじのぼるだけです。
35秒の制限時間内にあの頂にたどりつけ!
スパイダークライム(8m)
壁に手足を突っ張って移動する点では、BLUEステージのスパイダーウォークと同じ。
しかしここでは垂直に登って行かなければなりません。8メートルの高さは、ビルでいえばほぼ三階付近になります。
綱のぼり(7m)
数々の複雑怪奇な仕掛けの総仕上げは、単純きわまりない綱登り。
それだけに、綱をつかむ握力、よじのぼる腕力が、シンプルに突きつけられます。
ここまで来ると見ている私たちの気持ちも最高潮。
応援にも気持ちが入りますが、それだけでは登りきれないのがファイナルステージ。
番組を気持ちよく見終えるためにも、ぜひ栄冠の頂に辿り着いて欲しいです。
KUNOICHIのセットの場所はどこ?
さて、数々の難関が待ち構えるこのKUNOICHIのセットは、いったいどこにあるのでしょう?
あれだけ大掛かりで巨大なものですから、かなりの広さが必要ですよね。
それはおそらく、TBSの緑山スタジオ・シティだと思われます。
所在地は神奈川県横浜市青葉区緑山2100。
ドラマやバラエティでたびたび登場。あの『風雲たけし城』でも使われていた場所です。もちろんSASUKEも緑山でしょう。
KUNOICHI 2018夏 の放送はいつ?
KUNOICHI2018夏のテレビ放送は、
2018年7月1日(日)19時00分から21時48分まで。
もちろんTBS系列です。
KUNOICHI 2018夏のエントリー選手一覧
エントリー選手50名は、ちょっと長くなりすぎたので別のページにまとめました。
名前・プロフィールなど気になる方は、次のリンク先でご覧ください。

KUNOICHI 各ステージ・コースまとめ
以上、KUNOICHIの各ステージのコースに設えられた仕掛けと攻略法ポイントをご紹介してきました。
あらためてひとつひとつを見ると、それぞれのギミックの面白さや工夫がうかがえますね。
開発にたずさわった皆さんに感謝です。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
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