『世にも奇妙な物語2018春の特別編』がもうすぐ放送されます。
同番組の顔といえばストーリーテラーのタモリさんですが、もうひとつの顔と呼べそうなのがテーマ音楽。1990年の放送開始以来、数々の名作があの音楽の下でつむがれ、ひきたてられてきました。同時に、作品の記憶が音楽にふり積もり、旋律の不気味さを際立たせてきているとも感じます。
曲を聴いただけでゾワゾワ、もう無理!という人も少なくないはず。その意味ではあのテーマ音楽こそ『世にも奇妙な物語』の象徴と言えそうです。
というわけで今回は、あらためてあの名曲について情報を集めました。
- 『世にも奇妙な物語』のテーマ音楽の曲名
- 『世にも奇妙な物語』のテーマ音楽の作曲者
- 『世にも奇妙な物語』のテーマ音楽が怖い理由
などが内容になります。
怖いもの見たさの魅力に惹き付けられている、私と同じような皆さんにご覧いただけたらと思います。
世にも奇妙な物語のテーマ音楽が怖い!
流れるような滑らかな出だし。その直後から続きだす、地の底から響くようなタクト・・・
タララララン♪
タララララン♪
タラララタッタ、タララララ~ン
得体の知れないものが背後に迫り、すぐにでもはじけそうな緊張感。
この曲が聞こえてくるだけで、トイレに行けなくなる人も多そうです。
でも、怖いだけじゃなくて、なかなかの名曲だとも感じます。
でなければ、これだけ長い間支持されませんよね。
いったい日本人のどのくらいの人たちが、この曲を知っていることでしょうか。
世にも奇妙な物語のテーマ曲の曲名
この有名なオープニングテーマには、「ガラモン・ソング」というタイトルがつけられています。
・・・と言われても意味がわかりません。
ガラモンって何?
ガラモン・ソングという曲名の由来
ガラモンで調べると、フォントにガラモンという書体があるようです。
でも欧文の書体ですから、特に関係はなさそう。
もう一つは、ウルトラQに出てくるガラモン。
ちょっと愛嬌のある怪獣です。
ネットを調べると、まさにこの怪獣こそ、『世にも奇妙な物語』のガラモン・ソングの由来だという記述がありました。
キーボードを弾く手の動きが、ガラモンの長い指をもつ手の動きを連想させる、として作曲者自らガラモン・ソングにしたとか・・・伝聞で、出典もないため私も完全な確証はもてないのですが、有力情報として紹介させていただきます。
世にも奇妙な物語の作曲者は蓜島邦明
その説によれば、ガラモンをイメージしつつこの名曲を作ったのは蓜島邦明(はいしま くにあき)さん。
さいたま市出身の作詞家・作曲家で、編曲も手がけています。
初め彫刻家を目指すも、素材の音に魅せられ作曲家に転じたという変わったご経歴の持ち主。本格的に作曲を始めたのは、なんと30歳を過ぎてからだったそうです。
以来、豊かな才能でテレビやCM、映画、舞台などさまざまなジャンルの音楽をディレクションしています。
ガラモン・ソングは映画監督で脚本家の飯田譲治さんから依頼されて作ったものだそうで、依頼された際には「10年残るような曲を」と言われたとか。
すでに10年は軽々とクリアしていますが、この先もどのくらい残って行くのかわからないくらい印象深いです。
蓜島さんはこの『ガラモン・ソング』で一躍有名になり、仕事が増えすぎて精神的にまいってしまった時期もあったらしい。作曲した本人もむしばむ曲だったとは怖過ぎますが、五年ほど鬱に苦しんだ末につかんだ言葉が重い・・・ちょっと長いですが引用させていただきます。
落ちた時に、人の有難みや今まで自分が恵まれていたこと、そして自分の落ち度に気づくことができました。 これまで出会った人のお蔭で自分が作られているから「今度は人がもっと喜ぶものを作りたい」と思うようになったので、今となっては落ちる事も必要なんだと思えます。
僕の目標は、一生一品を作る事。
一生をかけて後世に残る一品を作っていきたいと思っています。
そして今後は、僕の培ってきた音楽や
僕が確信をもって“本物”だと思うものを次の世代の人に伝えながら、聴いた人に喜んでもらえるように、常に新しいものを作り出していきたいです。
*画像出典:配島 邦明|世にも奇妙な物語のテーマを作曲したスゴい作曲家! | 日刊スゴい人!
世にも奇妙な物語の音楽がゾワゾワする理由
音楽的なことはよくわからないのですが、ガラモン・ソングが怖いのは不協和音が使われているからだ、という説が、以前タモリさんの『トリビアの泉』という番組で紹介されていました。
タララララン♪(レミファソラ)
タララララン♪(ラソファミレ)
この中で、ラがフラットになっている。そのため不規則で不安定な感じが出ている、とされていました。
教えてくれたのは金沢工業大学の山田真司助教授(当時)。専門は音響関係で、『ポケットモンスターにおける鳴き声に関する研究』などの論文がある方です。
ちなみにこの時のトリビアは、“ガラモン・ソングを手拍子しながら聞くと怖くなくなる”、というもの。
ちょうどラ・フラットのところに手拍子が合うため、不協和音が聞こえにくくなる、というのがその根拠でした。
真偽のほどはともかく、これほど役に立たない知識は無いということで番組的には高評価。100へぇ満点中79へぇを獲得し、ネタを投稿したピースさんは7900円を獲得しています。

おわりに
以上、簡単ですが『世にも奇妙な物語』の主題曲についてご紹介しました。
もう一度まとめると、
- 『世にも奇妙な物語』のテーマの曲名は『ガラモン・ソング』。
- 作曲したのは『蓜島邦明』さん。
- 『世にも奇妙な物語』のテーマ音楽が怖いのは、不協和音が効果的に使われているから。
理由については。音楽的にももうちょっと深い説明がありそうですが、専門外なのでわかりません。
私としてはやはり、これまでの作品の数々の記憶の影響もあって怖いのでは、と感じています。
番組中の挿入曲として使われている『ストーリー・テラー』もいい曲ですよね。タモリさんの語りのBGMで流れる曲です。いずれもアルバムに収録されています。
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『世にも奇妙な物語2018春の特別編』も配信されるのではないかと思いますが、これを書いている時点ではまだ確認できません。
配信作品の状況は時によって変化します。プログラム検索をしてから決めましょう。
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