那須川天心と言えばローリングサンダー。
次の試合でも「どのタイミングであの必殺技が繰り出されるのかな」と楽しみにしているファンは多いでしょう。
一方で
「ローリングサンダーって何?」
「マンガかよwww」
という方もいるかも知れません。
ということでここでは、那須川天心のローリングサンダーが
- どんな技なのか?
- どれほどヤバい技なのか?メリット&デメリット
- ローリングサンダーの由来
- ローリングサンダーの練習方法
などについて、書いてみます。動画も引用させていただきました。
那須川天心のローリングサンダーとは?動画ある?
神童の異名をとる那須川天心(なすかわてんしん)。
突出した反応速度と天性の格闘センスで向かう所敵なし。
注目の若き格闘家です。
攻守に優れた技術もさることながら、なかでも注目なのが得意技のローリングサンダー。
相手が踏み込んでくるところに狙い澄ましたように繰り出し、その威力で状況を一変させます。
どういう技かというと、
- 柔道の受け身のようなイメージで身体を前方向に回転させ、
- その勢いにのせて、後ろ回し蹴りを縦方向に見舞う。
言葉にするとこんな感じですが、動画で見た方が早いですね。
空手の試合で同種の技が繰り出された様子を引用させていただきましょう。衝撃の瞬間は2:55くらいから。
ローリングした直後に雷のような一撃が天空から落ちてくる。
相手は完全にのびてます。
美しくも恐ろしい技ですね。
ローリングサンダーのメリット
上の動画のように、前に出ながら繰り出せば威力を倍増させられます。フェイント気味に入るのもメリット。
また、相手が間合いを詰めてきた時繰り出せばカウンターになりますので、大きなダメージを与えられます。
当たりどころによっては相当ヤバいし、劣勢だった状況を一変させられます。
精神的にも大きなインパクトを与えられるでしょう。
一度出せば相手も警戒しますので、容易には攻められなくなります。
さらに技を出した直後の一瞬は試合の流れがとまるので、休憩とまではいきませんが、ひと息つけるという意外な効果も。
ド派手な大技ながら、ディフェンシブな効果もけっこうあると言えそうです。
ローリングサンダーのデメリット
とはいえ、ローリングサンダーの鍵は間合い。
当たらなければスタミナを消耗するだけです。
グランドポジションでの攻撃が認められてる試合では、ローリングサンダーの失敗は命取りになる危険があります。
この技を可能にしているのは、那須川天心の卓越した動体視力や格闘センスによるところが大きいと思われます。
ローリングサンダーは、回転胴回し蹴り
那須川天心の代名詞になりそうなローリングサンダーですが、上の動画でもわかるとおりもともとは空手の技。回転胴回し蹴り、あるいは胴回し蹴りと呼ばれています。
胴回し蹴りには横回転のものと縦回転のものがあり、那須川選手のローリングサンダーは縦回転の胴回し蹴りになります。横回転の胴回し蹴りは、もう少しコンパクトに繰り出すイメージ。
ローリングサンダーの由来
那須川天心のローリングサンダーが有名になったのは、2018年5月6日に中村優作と対戦した際の鮮烈なヒット。
この試合で那須川天心は二回ほど“ローリングサンダー”を繰り出しているのですが、そのうち一回は本当にきれいに決まり、攻め込んだ中村選手は、この大技で逆にふきとんでしまいました。
このクリーンヒットに海外メディアがエキサイト。
NEW YORK POST誌が、rolling thunder kick として報じました。
→MMA prodigy pulls off impossible ‘rolling thunder’ kick
こちらはその那須川天心vs中村優作の試合。4:05くらいから、ローリングサンダーの炸裂がスローリプレイされています。
中村選手もよく立ち上がりました。そのファイトには拍手です。
オレにもできる?ローリングサンダーの練習方法
縦回転の胴回し蹴りは、専門家に指導してもらわないとかなり危険だと思います。
自分の身体が倒れ込みますので、まず受け身をしっかり練習することが必要。
その上で間合いの感覚をつかみ、目標に足刀をクリーンヒットさせる練習をすることになるでしょう。
見よう見まねでやると自分も怪我をしますが、もしふざけて相手に向けた場合は非常に危険。大けがで済まない場合も出てくるでしょうから、絶対にやめましょう。
おわりに
以上、ごく簡単にですが、那須川天心の代名詞になりつつある大技・ローリングサンダーについて書いてきました。
軽く振り返ると、
・ローリングサンダーは縦に回転する後ろ回し蹴り。
・大技なので威力がある一方失敗のリスクもあり、那須川天心ならではの運動センスが可能にしている面がある。
・空手で言う胴回し蹴りという技を、海外メディアがエキサイトしてローリングサンダーと名付けた。
・危険なので素人は真似しないように。
が要点です。
6月17日に迫ったロッタン・ジットムアンノンはかなりアグレッシブなタイプ。
かつて那須川選手が辛勝した強敵・スアキムさえ圧倒したファイターでもあります。
那須川天心がこのムエタイ戦士にどのタイミングでローリングサンダーを見舞うのか、注目ですね。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
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