『半分、青い。』にしばしば登場する「ふぎょぎょ」。
「ん? どこかで聞いたような?・・・」
と感じていませんか?
私はどうしても「じぇじぇじぇ」を思い出しちゃうんですよね。
もしかしたらあなたも?
というわけでここでは、
朝ドラ『半分、青い。』の「ふぎょぎょ」と
『あまちゃん』の「じぇじぇじぇ」を比較して
その意味の違いを詳しく考えてみます。
この違い、私の感想ですが、意外なチャレンジを含んでいるように思います。
朝ドラ『半分、青い』の「ふぎょぎょ」とは
『半分、青い』の「ふぎょぎょ」は、ドラマの中で
登場人物が驚いた時に飛び出すセリフ。
ちょっと意外に感じたときに、必ずと言っていいほど
「ふぎょぎょ」って言ってます。
ヒロインの永野芽郁さん演じる鈴愛(すずめ)や、
佐藤健さん演じる律(りつ)くんなど、
主にふくろう町の面々が使います。
他には「やってまった」がよく登場します。
「やってまった」は、「やらかした!」「しまった!」
という意味で、私たちもつい使いたくなる言葉です。
でも「ふぎょぎょ」はどうでしょうか・・・?
『あまちゃん』の「じぇじぇじぇ」とは
一方「じぇじぇじぇ」もびっくりした時に使う言葉でした。
いちおう確認すると、
「じぇじぇじぇ」は2013年上半期の
朝ドラ『あまちゃん』で登場。
能年玲奈(当時)さん演じる主人公・天野 アキ
の元気いっぱいのキャラとともに人気を得て、
2013ユーキャン新語・流行語大賞年間大賞に輝きました。
「ふぎょぎょ」も「じぇじぇじぇ」も方言?
というわけで「ふぎょぎょ」も「じぇじぇじぇ」も
意味は同じ台詞なのですが、決定的な違いがあります。
その違いとは、方言であるかどうか。
「じぇじぇじぇ」は岩手県北三陸で実際に使われている方言。
でも「ふぎょぎょ」は岐阜で使われている方言ではなく、
脚本を手がけた北川悦吏子さんが考案した造語なんですね。
北川さんは造語の名手。
『愛していると言ってくれ』では「チャラ男(ちゃらお)」を
ひねり出し、広めました。
「ふぎょぎょ」と「じぇじぇじぇ」の決定的な違い
ドラマにとって決め台詞は重要。
人気が出るほどにその言葉も人々に広まり、
使われるようになります。
「じぇじぇじぇ」はまさにそのよい例ですね。
北川悦吏子さんもそこを狙っているのでしょう。
ですが「ふぎょぎょ」のほうはまだ、そこまで支持されては
いないようです。
むしろ「じぇじぇじぇ」を連想してしまうので、
二番煎じとか、猿真似という厳しい評価もあるのが現状。
この評価も、現状では「ふぎょぎょ」と「じぇじぇじぇ」の
大きなな違いになっています。
「ふぎょぎょ」というチャレンジ
とはいえ、「ふぎょぎょ」も響きのよい言葉。
さすがの造語センスですよね。
永野芽郁さんも能年さんに劣らぬ可愛さで、
爽やかな空気を毎朝届けてくれます。
「ふぎょぎょ」が流行するかどうかは
『半分、青い。』というドラマがどこまでヒットするか
にかかっていそうです。
その意味で「ふぎょぎょ」は、
方言ではない造語をヒットさせられるかどうか、
という北川悦吏子さんのチャレンジなのかも知れません。
地元で使われている本物の方言なら真実味もあるし、
とりあえずその地では支持されるでしょう。
でも、造語ではそうはいきませんからね。
がんばれ“ふぎょぎょ”!
おわりに
以上、『半分、青い。』の決め台詞「ふぎょぎょ」と
『あまちゃん』の大ヒット流行語「じぇじぇじぇ」の
違いを比較して考えてみました。
大きな違いは「じぇじぇじぇ」が方言なのに対して
「ふぎょぎょ」は新たに考え出された造語である点。
流行語大賞なみに広まるかどうかは、
『半分、青い。』の人気にかかっていると言えそうです。
今後の広がりに注目です。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。



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