VOLT-AGE(ボルテージ)の歌詞の意味がサッカー愛に溢れている!〜2018FIFAワールドカップNHKテーマ曲

2018年FIFAワールドカップNHKの主題歌が、なかなかすごいです。

淡々とした曲調のなかに沸々と込められたサッカーへの敬意。

これはよいアーティストを選びましたね、NHKさん!(誰目線?>自分)

というわけでここでは、NHKのFIFAワールドカップのテーマ曲『VOLT-AGE』の歌詞の意味を探ってみたいと思います。
あくまで私の解釈に過ぎませんので、いろんな理解を楽しめる方にご覧いただけたらと思います。

あと、期待してご訪問くださった方には申し訳ないのですが、歌詞そのものは事情により掲載できません。専門のサイトをご参照いただけたらと思います。すみません。

 

日本、よく戦いました!

いいもの見せていただきました、ありがとうと言いたい!

https://dailyquery.info/180703_fifa-russia/

『VOLT-AGE』(ボルテージ)の歌詞の世界

以下は、YONCEさんが作詞した『VOLT-AGE』の歌詞から読み取った、私のイメージというかストーリです。

月の光の下で、それぞれの道を進む人々。
一人一人に主張があり、おのおののリズムがある。

でも、それを互いに感じ取り合えば、個々のリズムは壮大なオペラになる。
ひとたび風が吹いて合唱が始まれば、もう誰にも止められない。
ピッチにいれば、その歌が聞こえるだろう?

君は一人きりじゃない。
夜空に浮かぶ星々のように離れているけど、つながっている

そんな風に心をつなぐのは胸の鼓動。
独りぼっちにするのも、答えを導くのも、君の胸の鼓動次第。
それは星々が奏でるリズムだ。

サッカーと星々の音楽

サッカーを見ていると、常に選手たちの位置が入れ替わりますよね。
そして、一人一人は夜空の星のようにポツンとした点に過ぎません。
もちろん戦術はあるのでしょうが、基本的には一人一人が個別に判断して動いている。
VOLT-AGEの冒頭は、この様子を描写しているように見えます。

漂うリズム、譲れぬイズム
月さびの世界

「月さび」が難しいですが、これは「わび・さび」みたいなことで、孤独にありながらも淡々と充実した様子を指すようです。(これ、「さび」の理解としてはかなり乱暴な意見とは思いますが、ひと言では言えそうにないので、あまり深くこだわらずに進みます。)

でも、そんな選手たちの様子に静かに耳を澄ますと、彼ら選手たちは皆で一緒に、ひとつの音楽を奏でていることがわってくる。星々は互いに孤立し、勝手に動いているようでいて、実は互いにつながり連携している。いわばそれは動く星座、もっと言えば楽譜の連なりのように。

そんな選手たちが作り出す音楽が聞こえてくれば、もう誰にも止められない。サポーターである我々も一緒に、その壮大なオペラを支える存在になる。

私たちは一人ではない。選手も、観客のひとりひとりも、胸の鼓動でつながる。
夜空にまたたく星々のように、バラバラに見えるけれど実はつながっている。

You’ll never walk alone.
一人じゃない!

こんなメッセージが込められているような気がします。

You’ll never walk alone.やChantingは、多分サッカーの応援歌のことで、オペラはそれに支えられた選手たちのパフォーマンスのことかな、と思います。

 

サッカーの一体感の恐ろしさ

こんな↑サブタイトルをつけるとサッカーファンに叱られそうですね。

でもサッカーのサポーターの盛り上がりって、はたから見ると結構怖い時があります。
実際、時には暴動みたいな騒ぎになることもありますよね。

その根底には、上で書いたような、胸の鼓動でつながった、熱く壮大なオペラがあるんじゃないでしょうか。
ひとたび始まれば手のつけようがない。

で、こういう一体感は時として熱狂となり、集団同士の争いにもなります。
よくない方向です。

でも『VOLT-AGE』はそのへんもよくわかっていて、後半では

血を流さぬように歌おうぜ

とか

we never take any arms

とか言っています。

手に取るのは武器ではなくギター

サッカーから溢れてくる音楽は、戦いのためではなく、自由のための音楽なんだ、ということを明言しています。

そもそも、一体感がありながら個別で判断する、というのがサッカーの理想なのでしょう。
一体感だけになれば、選手はただのパーツに過ぎなくなり、個人のスーパープレイも生まれなくなってしまいますからね。

『VOLT-AGE』が意味するもの

ちなみに、タイトルになっているVOLT-AGEですが、何のことだろうと、これも考えてみました。

VOLTですから電圧? エネルギーみたいなことを表しているのかな、と初めは感じたのですが、調べてみると
フェンシングで使う、素早い足の動き
という意味があるそうです。
攻めたり、引いたりする際の華麗な足さばきですね。

作詞したYONCEさんがどのような意味を込めているか私は知らないのですが、ここで書いてきたような微妙なバランスや緊張感を考えると、押しては引く、その機敏な動きの様子がよくマッチするように感じます。もちろん、名選手のドリブルなども容易に連想されますが。

ある時には熱い一体感で、でもある時には冷静な個人の判断で星座の位置関係が刻々と変化する。
その状況変化の中、ある一瞬、ゴールへの一筋のラインが閃く。

私はサッカーにそれほど詳しいわけではありませんが、このあたりがサッカーというスポーツ独特の魅力なのかな、と思っています。

 

おわりに

以上、かなり勝手な解釈を書き連ねてしまいました。

ことによるとSuchmosさんやYONCEさん、ファンの方々に叱られるかも知れません。
サッカーファンの方も、ご不快に感じたら申し訳ないのですが、素人の個人の感想と受け流していただけたら幸いです。

ですが、仮に幾分かでも私の解釈があたっているとしたら、この『VOLT-AGE』は、サッカーという競技の深い理解と敬意に基づいている、という気もしています。
言葉の掛け合わせ方も巧みで、脈絡を知らないと読み取れないような部分も多そう。
いくらかでも読み取れていると嬉しいのですが・・・

もしここまでご覧くださった方がいらしたら、お礼申し上げます。
どうもありがとうございました。

あとはおとなしく応援していきますw

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