執事のジーヴス、オススメの読む順番と主な登場人物〜皇后さまもご愛読

執事のジーヴス」シリーズ、皇后さまが言及されたことでにわかに注目が集まっています。

ジーヴスは、イギリスではシャーロックホームズと肩を並べるほど有名な小説(のキャラ)。
ですが日本ではあまり馴染みがありませんよね。私も知りませんでした。

でも根強い人気を誇っており、2005年以降14冊も刊行されているそうです。
なんでもユーモアたっぷりで、「読むと幸せになれる小説」なんだとか。
小説好きでなくても、ちょっと気になりますよね。

でもこのジーヴスについて調べて見ると、1巻、2巻、と順番に刊行されてたわけではなく、どの本から手をつけていいかちょと戸惑いました。

ということで、

  • どの順番にジーヴスシリーズを読み進めればいちばん楽しめるのか?
  • どんな登場人物がいるのか、

など関連情報も含めて調べて見ました。も

ちろんどれから読んでも基本は自由ですが、広がるジーヴスの世界に入る足がかりにでもなれば幸いです。

 

執事のジーヴスシリーズが皇后さまの言及で大注目!

天皇陛下のご退位にともない、皇后さまも来春から公務から離れることになります。
で、これまで読めなかった本を読むことを楽しみになさっているらしいのです。
皇后さまでも「積ん読」な本があるんですね。

で、その楽しみにしている本のなかに、この「ジーヴス」シリーズがあるのだとか。

世界最高のユーモア小説とも評されるこのジーヴス。

イギリスの作家、P・G・ウッドハウスによるものですが、この言及によってにわかに問い合わせが増加、出版社が嬉しい悲鳴をあげる事態に。出版界に久々に大ヒットの予感です(新作ではありませんが)。

ジーヴスとはどんな小説なのか?

で、そもそもジーヴスとは、どんな小説なのでしょうか?

私もニュース以上の情報は知らない未読者なんですが、どうやらジーヴスという天才執事が、ご主人さまのバーティーをスマートに助けていく物語らしい。
当然というべきなのか、バーティーのほうは能天気というかお気楽なキャラクターみたいで、いろんなトラブルを引き起こして(引き受けて)しまう。それを執事のジーヴスがユーモアたっぷりに解決していく・・・ということらしい。

楽しそうですよね?

 

執事のジーヴスを読む順番はどれから?

まずは短編から読むのがおすすめ

で、たくさんあるシリーズのうち、どれから読んでいくかが最初の問題。
冒頭に書いたとおり、ジーヴスシリーズはたくさんの著作が刊行されているし、短編集と長編小説も混在しています。

で、ネットに助けを求めたら、次のようにおすすめしている記事がありました。

1.『比類なきジーヴス』
2.『それゆけ、ジーヴス』
3.『でかした、ジーヴス!』

いくつか紹介記事を見ましたが、この三冊はどうやら鉄板のようなイメージです。
これらは全部短編集で、初心者が初めて手に取るにもハードルが低そう。

いちおう、どんな感じなのかそれぞれに収録されている短編のタイトルを列挙してみます。

『比類なきジーヴス』 の目次

1. ジーヴス、小脳を稼動させる
2. ビンゴが為にウエディングベルは鳴らず
3. アガサ伯母、胸のうちを語る
4. 真珠の涙
5. ウースター一族の誇り傷つく
6. 英雄の報酬
7. クロードとユースタス登場
8. サー・ロデリック昼食に招待される
9. 紹介状
10. お洒落なエレベーター・ボーイ
11. 同志ビンゴ
12. ビンゴ、グッドウッドでしくじる
13. 説教大ハンデ
14. スポーツマン精神
15. 都会的タッチ
16. クロードとユースタスの遅ればせの退場
17. ビンゴと細君
18. 大団円

『それゆけ、ジーヴス』の目次

1. ジーヴス登場
2. コーキーの芸術家稼業
3. ジーヴスと招かれざる客
4. ジーヴスとケチンボ公爵
5. 伯母さんとものぐさ詩人
6. 旧友ビッフィーのおかしな事件
7. 刑の代替はこれを認めない
8. フレディーの仲直り大作戦
9. ビンゴ救援部隊
10. バーティー考えを改める

『でかした、ジーヴス!』の目次

1. ジーヴスと迫りくる運命
2. シッピーの劣等コンプレックス
3. ジーヴスとクリスマス気分
4. ジーヴスと歌また歌
5. 犬のマッキントッシュの事件
6. ちょっぴりの芸術
7. ジーヴスとクレメンティーナ嬢
8. 愛はこれを浄化す
9. ビンゴ夫人の学友
10. ジョージ伯父さんの小春日和
11. タッピーの試練

ハマったらジーヴスの世界にどっぷり浸かろう

これらを読んで見て、ハマったら次の長編に進むプランがよさそう。

『サンキュー、ジーヴス』
『よしきた、ジーヴス』
『ウースター家の掟』
『ジーヴスと朝のよろこび』
『ジーヴスと恋の季節』
『ジーヴスと封建精神』

ちなみに、ここに挙げた順に時系列になっているらしいです。次の記事を参考にさせていただきました。
*参考:ウッドハウスコレクションのジーブス物、何から読めばいいですか? – Yahoo!知恵袋 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1043690535

ジーヴスに登場するキャラクターたち

全貌は私も調べている最中ですが、ジーヴスシリーズには次のようなキャラクターが登場するようです。

バーティー・ウースター

執事であるジーヴスが仕える相手。
将来伯爵になる予定の人の良い人物。考えの足りないところはあるが情に熱い仕え甲斐のあるキャラクター。

ジーヴス

あらゆる物事に詳しい切れ者。でも保守的で頑固な性格。バーティーとよいコンビ。

ビンゴ・リトル(リチャード・リトル)

バーティーの幼ない頃からの友人。
経済的には豊かで基本は能天気だが、いろいろとバーティに頼み事をしたり、恋も多い人物。物語を面白くする役割といえそう。

モティマー・リトル

ビンゴの伯父で、湿布薬で財を成している。後々貴族になる。

もちろん登場するのはこの人たちだけではありませんが、イギリスの社会の一端も感じられ、読んでいて時間を忘れそう。

作者のP.G.ウッドハウスについて

作者のウッドハウスはどんな人なのでしょう?

フルネームは、ペルハム・グレンヴィル・ウッドハウス(Pelham Grenville Wodehouse)。
生没は1881年10月15日 – 1975年2月14日。

幼い頃を香港で過ごし、1901年には香港上海銀行ロンドン支店に就職。
社会人デビューは銀行マンだったのですね。

ですがウッドハウスは、すぐに小説家としての頭角を現します。
就職した翌年の1902年9月に小説『賞金ハンター』を発表。
これがデビュー作となり、次の年の1903年には早々に銀行を退職。執筆活動に入ります。
1909年にはアメリカに渡った後はニューヨークで過ごし、1955年にはアメリカに帰化しました。

ジャンルとしてはユーモア小説で、ジーヴスシリーズは代表作になります。

翻訳家の森村たまきさんのこと

ジーヴスシリーズを勢力的に翻訳してくださっているのは森村たまきさん。

1964年生まれで、翻訳家であると同時に犯罪学が専門の法学者でもいらっしゃいます。
現在は国士舘大学法学部で講師も務められているとか。

森村さんはtwitterでも情報発信しています。

 

おわりに〜ジーヴスにはコミックやDVDも

以上、ごくごく簡単ながら、皇后さまも楽しんでいるといわれるイギリスのユーモア小説『ジーヴスシリーズ』について、概略をまとめました。最初の一歩の手がかりになれば幸いです。

最後までご覧くださり、ありがとうございました。

なお、ジーヴスシリーズはコミックやDVDにもなっています。

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