「ウルトラライトプレーンって何?」
小型の飛行機だということは想像できるけど、具体的にはどんなものなんでしょう?
というのも本日6月2日、ウルトラライトプレーンが霞ヶ浦に墜落し、操縦していた男性が重傷を負った、と報じられています。飛行機事故にしては扱いが小さく、どちらかというとパラグライダーの事故のような雰囲気も伝わって来ます。
ウルトラライトプレーンとはどんなものなのか? その定義、画像や動画など探してみました。
ウルトラライトプレーンの定義
ウルトラライトプレーンは風に乗って滑空するグライダーなどとは違って、エンジンを装備しています。
起源はハンググライダーだそうですが、そこにエンジンがあればより自由に空を楽しめるという発想で生まれた。
国土交通省では、ウルトラライトプレーンを超軽量動力機と呼んでおり、「操縦者が着座姿勢で飛行を行いうる着陸(水)装置と動力装置を装備した簡易構造の飛行機」としています。
さらに次のような定義も。
- 単座又は複座であること。
- 自重は、単座のものは180kg以下、複座のものは225kg以下であること。
- 翼面積は10m2以上であること。
- 最大水平速度は、185km/h以下であること。
- 推進力はプロペラで得るものであること。
- 車輪、そり、フロート等の着陸装置又は着水装置を装備したものであること。
- 燃料タンク容量は30リットル以下であること。
- 対気速度を計測できる機器及び高度を計測できる機器を装備したものであること。
等
*出典:航空:超軽量動力機とは – 国土交通省 https://www.mlit.go.jp/koku/15_bf_000109.html
ウルトラライトプレーンの画像
百聞は一見にしかず。画像を探しました。
ハンググライダータイプのものはこんな感じ。
ウルトラライトプレーン欲しい…https://t.co/AhOURp5P27 @YouTubeより pic.twitter.com/2MxRz9P5Wu
— ナッシュ (@gnashnight) March 5, 2019
本格的な小型飛行機っぽいものもあります。
ウルトラライトプレーンの動画
今回と同じ場所、霞ヶ浦で撮影された動画。
アニメ『紅の豚』をイメージさせる複葉機。
これは楽しそう、と思わず思ってしまいますね。
別のかたの動画ですが、こちらは操縦席からの映像。
ウルトラライトと言っても空からの景色は当然ながら本物、迫力と爽快感が伝わって来ます。
憧れ込みで書きますが、この高度にしてこの心許なさ、という怖さも感じますね。
ウルトラライトプレーンの問題点
このウルトラライトプレーン、驚いたことに免許は不要。
また、飛行機の機体に関する耐空証明もいらない。
耐空証明というのは、車で言えば車検的なもの。
物理的な安全証明みたいなことでしょう。
ウルトラライトプレーンの起源がハンググライダーだと聞くと「そういうものかな」という気もしますが、やはり危ないですよね。
実際に今回の事故と同じ茨城県内では、過去にもウルトラライトプレーンの事故が起きています。
2018年の事故。
14日午前10時10分ごろ、水戸市元石川町で「小型飛行機が墜落している」と119番通報があった。茨城県警によると、住宅開発中の造成地にプロペラ式の超軽量動力機(ウルトラライトプレーン)が墜落。*出典:ウルトラライトプレーン墜落、73歳男性が死亡 水戸:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASL7G413DL7GUJHB017.html
ウルトラライトプレーン墜落、男性が意識不明 水戸 https://t.co/orc9hklkdC
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) July 14, 2018
こちらは2018年11月3日の事故。男性二人が怪我をしています。
広島でも。
広島で超軽量飛行機墜落 操縦士軽いけが 日本経済新聞 国土交通省は23日、22日午後に広島県安芸高田市向原町坂の畑に超軽量飛行機(ウルトラライトプレーン)が墜落したと発表した。広島県警安芸高田署によると、操縦していた男性… https://t.co/9gGckJm2GE #中国
— 中国地方ニュース (@ChuugokuNews) April 23, 2018
おわりに
空を飛べる気持ち良さには、私もかなり心惹かれます。
ですが危険なことも事実。
万一のことがあって怪我をするのは自分たちなので、当然注意はしているのでしょうが、他に迷惑がかかる可能性も皆無ではありません。ぜひ事故がないように楽しんでほしいですね。
けっこう年齢がいった方達の事故が多いのも少し気になります。
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