2019年の後期朝ドラは『スカーレット』。
人気・実力ともに定評のある戸田恵梨香さんがヒロインをつとめます。
戸田さんの役どころは、のちに信楽焼の作家として大成する女性・川原喜美子(かわはら きみこ)。
波乱の人生を送ったと言われる作家を、どのように戸田さんが演じるのでしょうか?
タイトルが『スカーレット』となっている点が、とても象徴的な気がします。
ということで今回はこの“スカーレット”というタイトルの意味を掘り下げてみます。
アイキャッチ画像出典:NHK https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/1000/317637.html
スカーレットというタイトルの意味は緋色(ひいろ)
事実をまず抑えますね。
スカーレットとは緋色(ひいろ)を意味する英語です。
綴りはscarlet。
赤色なのですが、いくらか黄色味がかっている。
ディスプレイによって微妙に違ってくると思いますが、こんな赤です。
ちなみにスカーレットは、ラテン語でcoccinellaというのですが、これはてんとう虫の学名にもなっています。
そう言われてみれば、身近なところにもみられるナナホシテントウは黄色味がかった赤色をしていますね。
朝ドラの中でのスカーレット(炎)の意味
スカーレットの赤は炎を象徴する色とされています。
黄色味がかっているためか、確かに温かみというか、熱を感じますね。
陶芸の炎
炎の色、と聞いてピンときた方もいらっしゃるでしょう。
朝ドラ『スカーレット』は陶芸家のストーリーです。
陶芸に炎はつきものですよね。
特に物語の舞台になっている信楽焼は、温かみのある火色(緋色)が特色。
また、信楽の土は熱に強いことでも知られています。
タヌキの置物に象徴されるように信楽焼には大きな作品ありますが、それもこの地の土の強い性質によるのだそうです。
陶芸家の炎
また『スカーレット』の脚本にインスピレーションを与えた実在の人物・神山清子さんは、女性陶芸家の草分け的な存在です。
川原さんが陶芸の世界に入ったころは、女性が窯場に入るだけでもおおごとでした。
そんな困難な状況から川原さんは、当時すでに途絶えてしまっていた古信楽の再現に成功。自然釉薬を使う陶芸家として知られるまでになります。
そして川原さんは、まだ30台だったご子息を、急性白血病で亡くしてしまいます。
この経験から、川原さんは骨髄バンクの普及活動に尽力。
まさに「熱い」女性というイメージが浮かび上がってきます。
スカーレットのタイトルロゴも緋色
すでに番組のロゴはできていて、やはり黄色がかった赤色が用いられています。
スカーレット、タイトルの意味まとめ
最後に軽くまとめますと、スカーレットの意味は緋色(ひいろ)=やや黄色味がかった赤色。
そしてこのスカーレットは「炎」を象徴する色としても知られています。
このことはおそらく『スカーレット』という物語が火を扱う陶芸の世界が舞台であること、
そして、ヒロイン川原喜美子の情熱的な生き方をも意味していると思われます。
やや私の解釈も入っていますが、スカーレットにまつわるこんな情報を頭のすみに入れておくと、物語もひと味違った深みを見せてくれそうな気がします。
戸田恵梨香さんが、このスカーレット=炎をどのように表現してくれるのか、楽しみです。
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