朝ドラ『エール』あらすじ&相関図
NHK朝ドラ、2020年度前期は『エール』。
主演は窪田正孝さん。
昭和の大作曲家・古関裕而(こせき ゆうじ)氏をモデルにしたオリジナルストーリーです。
脇を固める妻役には二階堂ふみさん。声楽家であった古関金子(こせき きんこ)さんがモデルになっています。
ここでは朝ドラ『エール』のあらすじを、相関図を交えながらキャストをご案内していきます。
朝ドラ『エール』のあらすじ
明治時代、急速に近代化が進む日本は、1909年(明治42年)、ついに生糸の輸出量で世界一になります。
その年、福島の老舗の呉服店に主人公・古山裕一が生まれます。のちにおびただしい数の名曲を世に送り出すことになる天才作曲家の誕生です。
しかし子ども時代の裕一少年はどこかぼんやりしていて冴えません。老舗の跡取りとしては少し心細い、そんな風に見られていたのです。
しかし音楽の喜びに出会うことで、裕一の才能は一気に花開いていきます。
独学で作曲の技を磨いた裕一は家族にだまって海外の作曲コンクールに応募し、上位入賞を果たします。
これをきっかけに裕一の運命は大きく音楽の世界へと舵をきり、生涯の伴侶となる女学生・関内音と結ばれていきます。
音楽で結ばれた二人の前に、やがて戦争の時代が訪れます。
裕一は軍の要請で戦意高揚を意図した音楽を作ることになり、その楽曲のもとで大勢の若者が戦死していくことに胸を痛めます。そしてこの経験は、戦後、傷ついた人々の心を励ます新時代の音楽創作への原動力となっていきます。
朝ドラ『エール』はどんなドラマ?
明治の末から戦争を経て、昭和の経済成長の時代までを生き抜いた男性とその妻。
『エール』はこの夫婦を描くドラマといえそうです。
朝ドラの多くは女性が主人公ですが、今回の『エール』は夫婦もの。
個性的な夫とそれをフォローする妻、という点では『まんぷく』の路線に近いですね。かつては『ゲゲゲの女房』もありました。『マッサン』は外国人妻という特有の状況がありましたので、雰囲気は少し違うかも知れません。
今の時点で『エール』の特徴といえば、夫が線の細そうな芸術家肌のキャラクターで、妻のほうは天真爛漫で大胆な女性という点。頑固一徹の発明家(まんぷく)や変わり者の漫画家(ゲゲゲ)とは少し違った雰囲気になりそうです。
朝ドラ『エール』相関図
『エール』のキャストは、今のところ主人公とヒロインしか発表されていません。
二人の相関図だけだとさびしすぎますので、モデルとなっている古関裕而さんの幼少期をめぐる人物を少しご紹介してみます。
古関裕而さんは福島の老舗呉服店に生まれました。
お父さんはたいへん音楽好きな方だったようで、当時はまだ珍しかった蓄音機を購入し、レコードで音楽を楽しんでいたそうです。息子である古関裕而さんも、このお父さんの影響を受けたと思いますので『エール』の物語のなかでも父親は重要な存在になりそう。
また古関裕而さんが通った小学校の担任の先生・遠藤喜美治さんは音楽教育に熱心だったと伝えられています。裕而少年は10歳ですでに楽譜が読めたといいいますから、この先生も重要でしょう。
もう一人、古関裕而さんには年長の友人がいて、名前を鈴木喜八さんといいます。こちらは後に野村俊夫と名乗り、古関とともに作詞家として活躍することになる人物です。
朝ドラ『エール』のキャスト
窪田正孝(役:古山裕一)
窪田正孝のプロフィール
窪田正孝デジタルカレンダーのメイキング映像解禁、5月分アザーカットも(動画あり)https://t.co/Fy6vgddjSn
#窪田正孝 pic.twitter.com/yIEkEXeAEZ
— 映画ナタリー (@eiga_natalie) April 10, 2019
生年月日:1988年8月6日
出身:神奈川県
血液型:B型
所属:スターダストプロモーション
2006年「チェケラッチョ!! in TOKYO」(フジテレビ)を主演し連ドラ俳優デビュー。
2012年 映画『ふがいない僕は空を見た』でヨコハマ映画祭最優秀新人賞、高崎映画祭最優秀助演男優賞。
NHKでは『ゲゲゲの女房』(2010)の倉田圭一役、『花子とアン』(2014)の木場朝市役で出演。
大河ドラマ『平清盛』、土曜ドラマ「4号警備」にも出演。
民法ドラマでは『デスノート』(日テレ)、『アンナチュラル』(TBS)、『ラジエーションハウス〜放射線科の診断レポート〜』(フジテレビ)など。
映画では『東京喰種トーキョーグール』などが有名。
役:古山裕一
福島で長年続く老舗呉服店の跡取り息子。
気の弱いいじめられっ子だったが、音楽に出会い、才能を開花させていく。
一旦は生家の期待から商業の道に進んで銀行に就職。しかし内心は音楽の世界に惹かれ続けて、海外の作曲コンクールに応募。入賞を果たす。
これを機に歌手志望の女学生と交際がはじまり、想いが深まるとともに音楽の道へ進む決意が固まっていく。
主人公小山裕一は作曲家の古関裕而さんをモデルに、大幅に脚色したフィクションです。
窪田正孝が主人公に抜擢された理由
制作統括の土屋勝裕さんの談。
主演の窪田正孝さんは、繊細さと大胆さ、強さと弱さを併せ持った深い魅力のある俳優です。青年時代から30年にわたる人生を演じ切るためには、そうとうの演技力が必要だと思います。人気・実力ともに今もっとも期待されている窪田正孝さんこそ今回のドラマにふさわしいと思いオファーしました。
*出典:《2020年度前期》連続テレビ小説 制作決定!主演・窪田正孝 / 作・林 宏司 連続テレビ小説 エール |NHK_PR|NHKオンライン http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=17924
二階堂ふみ(役:関内 音)
二階堂ふみのプロフィール
生年月日:1994年9月21日
出生地:沖縄県那覇市
血液型:O型
所属:ソニー・ミュージックアーティスツ
『ガマの油』(2009年)でスクリーンデビュー。
『ヒミズ』(2011年)でヴェネチア国際映画祭マルチェロマストロヤンニ賞(最優秀新人賞)受賞。
『私の男』(2014年)では日本アカデミー賞主演女優賞を受賞。
二階堂ふみさんはNHKの常連。大河ドラマにも複数の出演歴があります。
- 『平清盛』平徳子 役
- 『軍師官兵衛』淀(茶々)役
- 『西郷どん』愛加那(あいかな)役
経験豊富な二階堂さんですが、連続テレビ小説は初出演。すぐ後で書きますが、オーディションを勝ち抜いてのヒロイン獲得です。
ちなみに二階堂ふみさんの憧れの俳優は、ブリジット・バルドー、ジーナ・ローランズ、高峰秀子、スティーヴ・ブシェミ。
役:関内 音(せきうち おと)
豊橋で馬具製造・販売を営む関内家の次女。プロの歌手を目指す。
裕一がイギリスの作曲コンクールで入賞したことを新聞で知り、手紙を出したことをきっかけに文通が始まり、やがて裕一の妻となる。
物静かな裕一と対照的な性格で、結婚した後に音楽大学に入学。自分の夢を追うとともに夫の才能を信じ、時に叱咤激励しながら引き出していく。
二階堂ふみさんがヒロインに選ばれた理由
二階堂ふみさんは実績のある俳優ですが、今回は2802名オーディションを勝ち抜いてヒロインの座を掴みました。
選出の理由を制作統括の土屋勝裕さんが語っています。
実在の内山金子さんについて取材をすすめていくと、太陽のように明るく、力強く生きた女性の姿が浮かび上がってきました。物静かな夫の裕而さんとは対照的に、行動力にあふれ、困難に立ち向かう胆力もあり、なんとかなるさという大らかさも持ち合わせた女性でした。妻は夫を支えて生きることが求められた時代にあって、結婚後も自ら歌手を目指し、詩を作り、絵を描くなど、生涯にわたり自分の好きなもの、信じたものを追いつづけた女性でした。そんな力強く生きた金子さんをモデルにしたヒロイン・音を演じていただく女優を選ぶために、オーディションを実施しました。(中略)
難しいシーンをオーディション課題として演じていただきましたが、二階堂さんの真に迫る演技に鳥肌がたち、震えるほどの感動を覚えました。自分の意志を持って力強く生きたヒロイン・音がそこにいるような感覚が、スタッフの中に広がりました。
*出典:ヒロインは二階堂ふみ に決定! 連続テレビ小説 エール |NHK_PR|NHKオンライン http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=18977
『エール』そのほかのキャスト
二人以外のキャストはまだ発表されていません。
キャストについては別のページで詳しくまとめます。

朝ドラ『エール』のモデルは古関裕而
朝ドラ『エール』のモデルになっているのは作曲家・古関裕而氏。
1909年(明治42年)8月11日に生まれ、1989年(平成元年)8月18日に亡くなりました。
福島の老舗呉服店・喜多三(きたさん)に生まれ、
たいへんな愛妻家として知られていたそうです。
古関氏の生家の喜多三呉服店についてはこちらにまとめました。

古関氏は生涯に5000曲もの作曲をした偉大な作曲家。
代表的な応援歌
「栄冠は君に輝く(全国高等学校野球大会の歌)」
「六甲おろし(阪神タイガースの歌)」
「闘魂こめて(巨人軍の歌)」
代表的なドラマ主題歌
「君の名は」「鐘の鳴る丘」「長崎の鐘」「イヨマンテの夜」
当時はスタジオにオルガンを持ち込んで古関氏がドラマの進行に合わせて生伴奏をする場面がしばしばあったそうです。
朝ドラ『エール』の基本情報
放送時間・放送期間・放送局
朝ドラ『エール』の放送時間は、地上波のNHK総合で、毎週月曜から金曜の、
午前8時00分から8時15分(本放送)
12時45分から13時00分(再放送)
などを中心に、BSプレミアムでの放送、週末のおまとめ放送などで放送されると思われます。
注意点としては、土曜の放送は無くなるかも知れないという点。
放送期間は2020年春から、と発表されています。
私は3月30日(月)から9月26日(土)と予想しています。

タイトル『エール』の意味
『エール』の脚本を担当した林宏司さんはこのタイトルにに
自分のことは後回しにして人を元気づけたい、
努力している人や苦しい立場にある人を応援したい、
そんな意味をこめたと言っています。
波乱に満ちた昭和という時代。誰もが口ずさめるヒット歌謡を連発し、時代の寵児でありながら、驚かされるのは、手掛けた応援歌や校歌の多さです。甲子園の行進曲「栄冠は君に輝く」のタイトルがいみじくも象徴するように、自分のことよりも、人を元気づけたい、頑張ってる人、恵まれない人に声援を送りたい…そんな思いで、この人は戦前、戦中、戦後、数多の曲を作り続けたのではないだろうか―――。 こうして、ドラマ「エール」は生まれました。
*出典:2020年度前期 連続テレビ小説「エール」窪田正孝さん主演! | 連続テレビ小説 | NHKドラマ https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/1000/315251.html
『エール』のスタッフ
『エール』を支えるスタッフの方々。
制作統括:土屋勝裕
*出典:スペシャルインタビュー vol.2 | やまぐち幕末ISHIN祭 https://www.ishin150.jp/bakumatsuishin/interview02
昭和45年生。NHK入局は平成6年。
演出は大河ドラマ「利家とまつ」連続テレビ小説「ひまわり」「天花」など。
プロデューサー
小西千栄子、小林泰子
演出
吉田照幸、松園武大、ほか
朝ドラ『エール』参考サイト
朝ドラ『エール』の公式サイトはまだ立ち上がっていません。
国内ドラマ一覧(NHKドラマ)
ドラマスタッフブログ(NHKドラマ)
朝ドラ『エール』のあらすじ、相関図&キャストまとめ
内容は随時更新していきます。
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