お守りはどのように処分すればいいのでしょう?
「お守りと言ってもただの物。可燃ゴミとして捨てちゃえば?」
と、割り切れる人はいいかも知れません。
でも、なかなかそうはいきませんよね。
ぞんざいに扱うと、バチがあたりそうな気もします。
実は私、机の片付けをしたら知人からいただいた大昔のお守りが3つも出てきちゃったんですよ。
そんなわけで、お守りの正しい処分方法を、神社に直接お尋ねしてみました。
複数の超有名な神社に確認したので、「これなら間違いないだろう」ということでシェアします。
お守りの処分方法を神社に確認してみた
電話でお尋ねしたのは、国内の神社の代表格と言えるあの神宮さま。
加えて、学業成就で超有名なあの天満宮さまです。
我ながら奇妙な質問かな・・・と心配しながら電話したのですが、どちらともたいへん親切に教えてくださいました。
お守りはお返しするのが基本
授かった神社・お寺に返納する
それによると、お守りを処分したいときは、授かったところにお返しするのが基本。
例えば伊勢神宮で授かったお守りなら伊勢神宮に、太宰府天満宮で授かったものは大宰府天満宮に返納する。
遠方などの理由で返しに行けない場合は、近くの神職さんがいるような神社へお返ししてもよい、とのことでした。
「神職さんがいるような」とは、ある程度の規模の神社、という意味でしょう。
それと、これは私の考えですが、「神社」とひと口に行っても八幡さまとかお稲荷さんとか、いろいろ系統がありますよね。できれば系統の同じところにお返しするのがいいんじゃないか、と思っています。
また、当然ながら神社で授かったお守りは神社へ、お寺のお守りはお寺へ返します。
お寺の場合は宗派がはっきり別れていますので、入手したお寺に返せない場合は、同じ宗派のお寺に持ち込むことになります。
ちなみに、お守りは「処分」ではなく「お返しする」もの。また「買う」のではなく「授かる」もの、という言い方が適切です。ここでは便宜上「処分」として話を進めますね。
古札納所からお焚き上げ
一定以上の規模の神社では、境内に
- 古札納所
- 古神札納所
- 古札お納め所
- 古いお札・お守り納め所
などといった場所が設けてあります。
処分したいお守り・お札の類はそこにお返しすれば、「お焚き上げ」してくれます。
神社の管理のもとで燃やしてくれるというわけですね。
こうした納所がない場合、関係の方に尋ねてみましょう。
ただし、上にも書きましたが、誰も常駐していない神社もたくさんありますので、持ち込む前に電話などで確認しておくと安心です。
ほかに、各地でおこなわれているどんど焼き(どんと焼き)の時に、一緒に燃やしてもらうのもひとつの方法です。
お守りを自宅で処分する方法は?
ということで、お守りの処分方法の基本はわかりました。
「でも、神社まで持ち込んでる時間がないな」
という人もいらっしゃるでしょう。
そういう場合、自宅で処分する方法があれば助かりますよね。
これについても、ついでに聞いてみました。
燃えるゴミとして処分できる方法は?
お守りの多くは、行政の区分で言えば「燃えるゴミ」になるのだろうと思います。
ですがさすがに、ポイっと可燃ゴミにするのは気が引けますよね。
免罪符?になるような「所定の作法に従えば大丈夫」みたいなのがあればいいですよね。
天然の塩と白い紙(半紙)を使う?
ネットでは、天然の塩や白い紙(半紙)を使えばいい、みたいな記事も見かけました。
もし本当なら、注意しながら自宅で焼却、ということもあり得るのかもしれません。
あるいは、それに包むなどして可燃ゴミに出すとか?
ですが、私が調べた限りではこの情報の出典はよくわからず、本当かどうかいまイチ確信がもてません。
電話で尋ねたなかでも、そういう「作法」についての情報は得られませんでした。
そもそも、お守りには神さまの魂が宿っている、と考えられています。
仮にそのような作法があるとしても、素人が形だけ真似したのでは効き目があるとも思えない。
やはり神社への返納が、もっとも安心できる処分方法と言えそうです。
郵送で返納することもできる
返納したい神社が遠方の場合は、郵送で返納できる場合もあります。
事前に、郵送を受け付けているか神社に確認をいれましょう。
可能な場合は封筒にお守りを入れ、表に「お焚き上げ希望」と書いて送ります。
お守り処分(返納)の料金はいくら?
お守りを返納する場合、料金はかかるのでしょうか?
これについては心配は要りません。無料だと確認しました。
納所に直接持ち込む場合も、郵送する場合も同じで、費用はかかりません。
ネットでは、買った時と同じ額のお賽銭を納める、としている記事も見かけるのですが、私が問い合わせた範囲ではそういう話は出ませんでした。そもそも、料金がどうこうという世界ではないはずなので、気持ちがあれば納めてもよい、くらいに考えてよいのではないでしょうか。
お守りは、絶対に返さなきゃならないのか?
いずれにしてもお守りを処分するには、神社に(お寺のお守りはお寺へ)お返しすることになります。
一方で、もし処分せずにお守りを持ち続けていたらどうなるのでしょう?
お守りにも賞味期限みたいなものがあって、それを過ぎると効果がなくなったり、バチがあたったりするのでしょうか?
お守りの有効期限と処分するタイミング
一般に、お守りは一年ごとに授かるのが目安、と考えられているようです。
新年の初詣の際に新しいお守りやお札を授かり、昨年のものは納所に返す、というイメージですね。
出産や受験など、特定のイベントに向けたお守りなら、そのイベントが済んだタイミングでお礼参りに行き、その時にお返しすればよいと思います。
ただし、一年が過ぎたから効果がなくなる、といったことはないだろう、と私は思っています。これについては次の項目もご覧ください。
古いお守りをずっと持っていたらバチがあたる?
たとえば、古いお守りをずっと持っているとバチがあたったりするのでしょうか?
これについても聞くことができました。
結果は「たいせつにしていればバチがあたることはない」そうです。
「たいせつにしていれば」ということがミソ。
私のように、机の引き出しから残念な状態で見つかってしまったら、早めにお返ししたほうがいいのだと思います。でも逆に、常にそばにおいてたいせつにしているようなお守りなら大丈夫でしょう。むしろ大切にしている期間が長いほど、いい気をためていそうな気が、私はします。
おわりに
以上、お守りの処分方法を神社に確認した結果、でした。
簡単に内容を振り返ってみますね。
・お守りは授かったところにお返しするのが基本。
・古札納所などに持ち込むことで、お焚き上げしてくれます。
・遠方などの理由で直接返納できない場合は、近くの神社に持ち込みます。
・最低限、神社のお守りは神社へ、お寺はお寺へお返しします(*お寺の場合は宗派にも注意です)。
・郵送で返納できる場合もあります。事前に電話で確認し、可能なら表書きに「お焚き上げ希望」と書いて送ります。
・お守りの返納に特別な料金は不要。
スピリチュアルな観点からは自宅で処分するわけにはいかないらしいのですが、憶えていてもいいなと感じたのは、無理に処分しなくても「たいせつに」持ち続ければバチがあたることはない、ということ。たいていの場合お守りには、決められた有効期限のようなものはないので、持ち続けていても大丈夫なんですね。
一方、もし大切にする気持ちが離れてしまったら、新しくても返納したほうがいいのかも知れません。
以上あくまで、一般人の私がプライベートで調べた結果ですが、ご参考になれば幸いです。
コメント