赤ちゃんとは、何歳までを指すのでしょうか?
これってけっこう微妙な問題ですよね。
ふだん何気なく使っていますが、“赤ちゃん”の年齢に明らかな定義はありません。
なので基準はけっこう曖昧でバラバラ。
そのため、「可愛い赤ちゃんね」などとあなたが友だちのお子さんを褒めた時、相手のお母さんはちょっぴり不快に思っているかも知れません。
そこでここでは、みんながだいたいどのくらいの年齢までを赤ちゃんと呼んでいるのか、子育てパパの私・クエリが情報を集めてみました。
それと、その目安になっている基準についても。
あと、赤ちゃんという言葉もちょっと謎です。
そもそも、なぜ赤ちゃんという言い方が生まれたのでしょう? その語源や由来についても確認してみましょう。
赤ちゃんは何歳まで?
赤ちゃんという呼び方には、何歳までという決まりはありません。
何歳から? という点では、「誕生したらすぐ」ということになるでしょう。多くの場合は、おなかにいる間も赤ちゃんと呼んでいます。
でも「何歳をすぎたらもう赤ちゃんではない」という線引きは曖昧なんですね。
実際にネットで調べてみると、やはりけっこうバラバラなことがわかります。
感覚的には、赤ちゃんは1歳半くらいまで?
目立った意見をあげてみます。
2歳は赤ちゃんかどうか微妙?
年齢については、こんな意見がありました。
「1歳はまだ赤ちゃん。でも2歳は赤ちゃんじゃない気がする。」
「1歳はまだまだ赤ちゃん。」
「自分は、3歳以下は赤ちゃんと言ってる。」
「小学生などの小さい子からみると、2歳はまだ赤ちゃんみたい。」
けっこう幅があります。
ハイハイしてたらまだ赤ちゃん?
成長の段階を目安に考えている人も、けっこういらっしゃいます。
「しっかりと歩けるようになるまで。」
「ハイハイしてると赤ちゃん感がある。」
「歯が生えたら赤ちゃんじゃないかな」
「赤ちゃんのにおいがしなくなる」
ハイハイしているうちは赤ちゃんぽい感じが確かにしますが、私だけでしょうか?
逆に、しっかり立って歩けるようになると、体にもメリハリができてしっかりしてくるし、表情もはっきりして赤ちゃん感が薄れてきます。赤ちゃんによって個人差があるのでざっくりした話ですが、年齢的いえば1歳半くらいがひとつの目安になるかも知れないと、個人的には感じています。
ですがこれはあくまで感覚的な話。もうちょっと確かな基準はないのでしょうか?
法律的には赤ちゃんは何歳まで?
日本の法律には、小さな子の呼び方にいろいろな区分があります。
新生児:生後28日未満
早期新生児:生後7日未満
乳児:主に1歳未満(児童福祉法)
幼児:満1歳から小学校入学まで(児童福祉法)
園児:幼稚園や保育園に通う子の総称(学校教育法)
児童:小学校に通う子(学校教育法)、満18歳未満(児童福祉法)
このなかで“赤ちゃん”にあたりそうなのは「乳児」でしょうね。
でも1歳までで線引きすると、ちょっと違和感を感じる人もけっこういて、しっくりきません。
そもそも赤ちゃんって何なの?
では、少し角度を変えて、“赤ちゃん”とは何なのか、言葉の由来や語源に注目してみましょう。
赤ちゃんの定義とは?
「赤ちゃん」の辞書的な意味を調べると、
産まれたばかりの子供
赤ん坊を親しみをこめていう語。
とあります。
それはそうなんですが、この「産まれたばかり」の期間がどのくらいなのかが問題なんですが・・・?
赤ちゃんという言葉の由来・語源
では言葉そのものにもう少し踏み込んで、赤ちゃんの「赤」がどこからきているのかに注目してみましょう。
これは、産まれたばかりの子どもが、まさに「赤い」からだそうです。
「赤ちゃん」の語源は、新生児が多血症気味となり、皮膚色が赤く見えることにある。これは、分娩の際に陣痛の圧力で胎盤内の血液が新生児の体内へ絞り出されるためである。 *出典:赤ちゃん – Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%A4%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93
赤ちゃんは皮膚が薄く、血管の色が透けて赤みがかって見えます。
それに出産時の圧力もあいまって、産まれたばかりはまさに真っ赤に見える。ここから「赤子」という言い方が生まれました。その愛称が「赤ちゃん」。
元気に産声をあげる様子からは、まさに赤々と燃えさかる生命力も感じるわけですが、「赤子」の赤にそのような意味を透かし見る向きもあるようです。
でも、赤ちゃんが見た目にも赤いのはほんのわずかな期間。“赤ちゃん”と呼ぶのを赤くみえる期間だけに限ると、やはり私たちの感覚とはちょっとズレますね。
緑子(みどりこ)という言い方〜嬰児とは?
また、同じように赤ちゃんを指す言葉として、赤とは反対の色である緑をあてた緑子という言い方もあります。
この緑子は嬰児とも記述され、どちらも「みどりご(みどりこ)」と読みますが、後者は「えいじ」という言い方のほうが知られているかも知れません。でも、どちらも元の意味は同じで、乳幼児を指す言葉です。
由来は大宝令という大昔の法律(702年)で、その中で三歳以下の子を「緑」と記述していいるのだとか。
もともと「みどり」は、植物の新芽・若い枝を指す名詞で、いまのような青と黄色の中間の「色」を表すようになったのは後世のこと。もとはさきほどの「赤」と同じで、みずみずしい生命力を連想させる言葉だったようです。
ですがこちらも3歳以下となると、赤ちゃんの定義としては大きすぎる気がします。
おわりに〜赤ちゃんは何歳までまとめ
赤ちゃんと呼ぶ区分をいろいろと見ていただきましたが、結局のところ明瞭な線引きを打ち出すのは難しそうです。
私としてはしっかりと立って歩ける時期で区切るのが一番しっくり来る気がしています。
「赤ちゃん」というのは、外からの助けがなければ生きられない存在ですよね。
でも二本の足で立って歩くのは、そんな弱い存在から、まさに「自立」するその第一歩。お母さんのおなかと密接に繋がっていた存在から、少しだけ「個」が垣間見え始めるこの時期、赤ちゃん卒業というのも悪くないかな、と。
はっきりした区分を提示できずに申し訳ないのですが、いろいろ調べた結果、私は上のように考えています。
みなさんはいかがでしょうか?
最後までご覧くださり、どうもありがとうございました。
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