日曜の夕方といえば『ちびまる子ちゃん』。放送直後に始まる『サザエさん』とともに、日本を代表する長寿アニメです。いつも変わらぬさくら家の人々の姿を目にすると、なんだかほっこり。安心できますよね。
ところでこのまるちゃんたち家族、アニメなので歳をとらないわけですが、いったい何歳なのでしょうか? 気になったので、調べてみました。
また、さくら家の人々の性格(キャラクター)も、わかる範囲で調べてみました。
長寿番組なので私は見そこねている回も多く、調べてみると意外な発見もありました。
はたしてみなさんはいかがでしょう?
モデルになった実際の家族についても少しふれます。
ちびまる子ちゃん一家の年齢
まずはズバリ、まるちゃん家族がそれぞれ何歳なのかを一覧します。
登場人物 | 年齢 |
---|---|
まる子 | 9歳 |
お姉ちゃん | 12歳 |
ヒロシ | 40歳 |
お母さん | 40歳 |
友蔵 | 76歳 |
おばあちゃん | 70歳 |
これを見て少し意外に感じたのは、まる子のお父さんとお母さんが同い年だったこと。
この世代にしては少し珍しいかも知れません。
それとおじいちゃんが、意外に高齢だったことにも、私は驚きました。
76歳であれだけ元気に振る舞えるのは立派です。
ヒロシは40歳なので、友蔵が36歳の時の子どもということになりますね。
後で書きますが、友蔵には三人の子どもがいるようです。
お姉ちゃんは、11から12歳ということのようです。
まる子の性格
項目 | 内容 |
---|---|
名前 | さくら ももこ |
生年月日 | 1965年5月8日 |
年齢 | 9歳(小学3年生) |
血液型 | A型 |
体重 | 25kg |
ご存知『ちびまる子ちゃん』の主人公です。
おっとりマイペースの楽天家。お調子者でのんきな性格はおそらく父親ゆずりなのでしょう。
ルーズで忘れ物も多く、怠け者で寝坊助でもあります。
ま、ここだけみればダメダメな子どもですよね。
しかしみなさんご承知のとおり、この“まるちゃん”こそ本作の原作者であるさくらもも子氏、本人なのです。
物語の中でもしばしば表れていますが、普段は怠け者であっても、ここぞというときにはキラリと光るこだわり&行動力をみせるちびまる子。このあたりが成功の秘訣なのでしょうか。
ちびまる子というのはニックネーム。本名は上に書いたとおり「さくら もも子」です。
ちっちゃくて丸顔の女の子という意味で、ちびまる子。素っ気ないようでいて、どこか愛情を感じる呼び名ですよね。
晴れた日の昼に生まれたため、ということでもないのでしょうが、からだは至って元気。マラソン大会では学年女子で10番以内に入ったこともあります。ただし本人はマラソンは好きではないらしい。
まる子の将来の夢は、「絵を描く仕事につくこと」。
これが叶い、しかも大成功したことは、皆が知るところです。
勉強は好きではなく成績もよくありませんが、図工をはじめ国語や社会では五段階評価の上位をとったこともあります。やればできる子なんです。やらないだけ(笑)。
好きな色は青。宝物はくまのぬいぐるみ。お小遣いは毎日30円らしいです。
得意なことは金魚すくい。38匹すくった記録がある。
山口百恵と山本リンダが好きで、カニ缶を百恵ちゃんにプレゼントしたことがあります。
さくらももこさん、本人はどんな人?
まるちゃんのモデルである作家ご本人はどんな方なのでしょう?
本名は三浦美紀、という情報が流通していますが、wikipediaでは旧姓が三浦であることまでしか確定されていません。
生年月日、血液型は1965年5月8日・A型で、まる子と一緒です。身長は159cm。
1986年 – 静岡英和女学院短期大学卒業。在学中にすでにデビューしていました。
卒業後、出版社「ぎょうせい」に入社しますが、同年5月に退社、8月から『ちびまる子ちゃん』の連載を開始します。
『ちびまる子ちゃん』では、主題歌『おどるポンポコリン』の作詞も担当。日本レコード大賞を受賞しています。また漫画家であるとともに、エッセイストとしても活躍、ミリオンセラーを記録しています。
ちなみに、『おどるポンポコリン』は、子どものころさくらが憧れていた青島幸男を目標にして作った歌なのだそうです。なるほど、どこかクレージーキャッツ的なテイストも感じられるかも知れません。
プライベートでは、1989年に『りぼん』の編集者・宮永正隆氏と結婚。その5年後1994年に長男をもうけますが、その後1998年に離婚。2003年、イラストレーターであるうんのさしみ氏と再婚しています。
面白いエピソードとして、自分がさくらももこだということを、長男には隠していたそうです。明らかにしたのは小1の時だったとか。
この息子さんとは2002年に『おばけの手』という絵本エッセイを発表しています。この時息子さんのペンネームは“さくらめろん”。ももとめろん、色合いがほのぼのです。
お姉ちゃんは真面目でおとなしい
項目 | 内容 |
---|---|
名前 | さくら さきこ |
生年月日 | 1963年3月21日 |
年齢 | 11歳か12歳(小学6年生) |
血液型 | A型 |
まるちゃんの一番身近な家族はお姉ちゃんかも知れません。
時には姉妹げんかをしながらも、根底ではまる子思いのこのお姉ちゃん、名前を知ってましたか?
さきこ、と言うんですね。
総じて真面目な性格。だらしないまる子と違って、自分のことはしっかり自分でできる六年生です。
自称クールな女。マイペースなのはまる子と同じですが、決して暢気なわけではなく、自分の考えを持っています。持論は「人生は後悔の繰り返し」。
文学好きで、カフカの『変身』やチェーホフの『桜の園』も読んでいます。
少女らしい一面ももっており、にしきのあきらや西城秀樹の大ファン。ほのかに好きな男の子も同級生にいる、恋する乙女でもある。
まる子と同じく金魚すくいが得意で、二匹一度にすくうこともできます。
リリヤンなどの手芸や裁縫も得意。
いい面ばかり書いてきましたが運動は不得意。体育の成績は常に5段階評価の1。でも体はかなり柔らかい。
真面目なしっかり者のお姉ちゃんですが、そそっかしいのはまる子と同じ。要領もよくありません。そのあたりは愛嬌ですね。大人っぽいキャラなのでつい忘れがちですが、何しろまだ小学6年生なんですから。
学校では6年2組。4年生の時は3組だったことがわかっています。
リアルお姉ちゃんはどんな人?
小さい頃は病弱で、小児ぜんそくを煩っていたそうです。
一時期は保育士として働いていましたが、スクーターの事故で怪我をして、それを契機に退職しました。
某有名漫画家のマネージャーの経験もあるとか。
ゲームボーイアドバンスソフト『さくらももこのウキウキカーニバル』(任天堂)の原案・シナリオを、妹であるもも子と一緒に担当しました。
お母さん
項目 | 内容 |
---|---|
名前 | さくら すみれ |
生年月日 | 1934年5月25日 |
年齢 | 40歳 |
血液型 | A型 |
だらしないまる子に手をやいては叱りつけるお母さん。いつも子育てごくろうさまです。
怒る背景にはもちろん深い愛情があります。
そんなお母さんの名前は「すみれ」さん。目立たないけれどしっかり根をはってきれいな花を咲かせる花の名からとられています。
旧姓は小林で、横浜生まれとも言われています。
心配性で貧乏性。暢気なまる子とは正反対の性格で、気苦労が絶えません。
得意なものはボーリング。なぜか腹話術ができます。
苦手なものは人ごみ。乗り物酔いする体質で、出かけるのはあまり好きではありません。食べ物では納豆とトマトが嫌い。
好きなのは島倉千代子と山口百恵。料理が上手で刺繍が趣味。友人の刺繍店に誘われたこともありますが、家庭を守るために断っています。
若い頃に買ったオパールの指輪をたいせつにしています。
キャラクターの全体的なイメージは、しっかり者の専業主婦。インドア派で、このお母さんの性格を受け継いでいるのは、どちらかと言えばお姉ちゃんのほうなのかも知れません。
それだけにまる子は手が焼ける→手がかかる子ほどかわいい、ということもあるのかも知れません。
実際のお母さんはキャラ通り
さくらももこさんのリアルお母さんも、アニメで描かれているのとほぼ同じイメージだそうです。
お父さんのぐーたらはまる子に遺伝?
項目 | 内容 |
---|---|
名前 | さくら ひろし |
生年月日 | 1934年6月20日 |
年齢 | 40歳 |
血液型 | A型 |
いつもぐうたら、こたつの横で寝転がっているか、赤ら顔で酔っぱらっているお父さん。人としてどうかと思う一方、どこか憎めなません。女の子の視点から見ると、お父さんというのはこういう存在なのかも知れません。
お父さんの名前はヒロシ。おばあちゃんからそう呼ばれていますので、みなさんもご存知でしょう。漢字で書くと「広」だそうです。
酒好きで趣味は釣り。タバコの銘柄はハイライト。
プロ野球では巨人を応援していますが、世の多くがそうであるように、巨人のテレビ中継が多い地域だから何となくファンになっているということらしい。
好きな歌手は美空ひばり。
まる子のぐーたらな性格は、どうやらこのお父さんゆずりのようです。
そそっかしくて面倒くさがり。そして大の上がり症。デリカシーが無く、よくおならをしています。見ていると軽口も多く、家族をよくムカつかせています。しかし本人は至って無頓着。そのくせ自分に都合の悪いことを言われるとキレることもあります。
苦手なものはグラタンと水洗便所。
職業不詳。いつもゴロゴロしているイメージがありますが、仕事から帰ってくる場面があるらしく、無職というわけではないようです。
こんな風に見てくるとホントにダメダメなお父さんなのですが、最初に書いたとおりどこか「憎めない」。
『ちびまる子ちゃん』は、まる子の視点から描かれた物語ですから、まるちゃんのお父さんへの愛情が、このダメなお父さんの描かれ方にもにじんでいるのかも知れませんね。
モデルの父親も楽天家
さくらももこさんの実家は八百屋さんだったそうです。自営業なので、お父さんが家にいるシーンが多いのかも知れませんね。
実際の性格も、マンガ通りの楽天家だと言われています。
おじいちゃんはいつもまる子の味方
項目 | 内容 |
---|---|
名前 | さくら 友蔵 |
生年月日 | 1898年10月3日 |
年齢 | 76歳 |
血液型 | O型 |
初期の『ちびまる子ちゃん』の人気を押し上げたのは、このおじいちゃんの存在が大きかったのではないでしょうか。
おじいちゃんはまる子を溺愛しており、常にまる子の味方です。まる子もそれを知っていて、甘え放題&わがまま放題。時に心ない振る舞いをして、おじいちゃんは深く傷つけられたりもしています。
おじいちゃんの名前は友蔵であることは、皆さんもご存知でしょう。“友蔵こころの俳句”でおなじみ。ヒロシの父親にあたります。
性格はおだやかで、至ってのんき。まる子のおかしな行動にも協力してしまい、家族から叱られることもしばしば。
腹話術ができ、金魚すくいが得意です。たとえ穴が開いてしまっても、針金の部分ですくうことができます(スーパーウルトラ必殺 70年スペシャル)。子どものころは「金魚屋泣かせ友蔵」と呼ばれていたこともあるとか。
好きな歌手は山口百恵。タバコの銘柄はセブンスター。
根っからの善人なためか、ツイている面も持ち合わせています。
福引きでは南の島への旅行を当てたことがありますし、「ベルトクイズQ&Q」に出場、賞金を獲得したこともあります。
南の島の話はまる子とプサディーの別れが切なかったですね。
本物の友蔵おじいちゃんは?
さくらもも子氏の実際のおじいさんも友蔵と言うのだそうですが、性格は全く違うそうです。
常にまる子のそばにいて、優しく包み込んでくれるおじいさん、というのはフィクションで、作家の理想を投影したものらしい。
さくら氏曰く、実際のおじいさんのことは好きではなかった、とか。
作者が高校生のときに亡くなりましたが、家族の誰も涙を流さなかった、という話が伝えられています。
亡くなった人を悪く言うのはナシな気がしますが、そばで過ごしていた家族は、手を焼いていたのかも知れませんね。
おばあちゃんは以外に活動派?
項目 | 内容 |
---|---|
名前 | さくら こたけ |
生年月日 | 1904年4月4日 |
年齢 | 70歳 |
血液型 | A型 |
友蔵ほど目立たないけれど、常に家にいて、暮らしの知恵などを教えてくれるおばあちゃん。そそっかしい人が多いさくら家の中で、重しの役割を果たしているのは実はこのおばあちゃんかも知れません。
言うまでもなく友蔵の妻であり、ヒロシの母親。
あまり聞く機会はありませんが、名前は「こたけ」さんと言います。
高等女学校を出ており、若い頃は清水小町と呼ばれるほどの美人だったとか。
押阪忍のファンで、口癖は「何でも薬になる」。ポジティブ思考の持ち主なんですね。
実は自転車の運転もできる活発な一面も。実際、コント55号を一人で見に行ってしまったこともある。
実際のおばあちゃんはアニメとは違っていた
実際のおじいさん同様、おばあさんも作家本人はあまり好きではなかったようです。
性格的に合わなかったのか、一緒に暮らしているといろいろあるのでしょう。
まる子にはいとこ(あけみとひろあき)がいる
さて、まるちゃんの父親・ヒロシは三人兄弟。ヒロシより年長の一郎おじさんは、いつも新茶を届けてくれます。
また、一郎おじさんとの関係はわかりませんが、まる子には“あけみ”と“ひろあき”といういとこがいます。神奈川在住らしいので、一郎おじさんの子ではないのかも知れません。新茶をくれるということは、一郎おじさんはやはり静岡在住なのかな、と思いますので。
*出典:作品紹介|ちびまる子ちゃん オフィシャルサイト http://chibimaru.tv/about/chara/
ちびまる子ちゃんたちは、現在は何歳なのか?
生年月日から、2017年現在では何歳になるのか計算してみました。
キャラ | 生年月日 | 2017年時の年齢 |
---|---|---|
まる子 | 1965年5月8日 | 52 |
お姉ちゃん | 1963年3月21日 | 54 |
お母さん | 1934年5月25日 | 83 |
お父さん | 1934年6月20日 | 83 |
おじいちゃん | 1898年10月3日 | 119 |
おばあちゃん | 1904年4月4日 | 113 |
『ちびまる子ちゃん』の放送が始まったのはいつから?
最後に『ちびまる子ちゃん』のアニメ番組自体は何歳なのか見てみましょう。
アニメ『ちびまる子ちゃん』の放送が始まったのは、1990年1月7日。
2年8カ月ほど放送され、1992年9月27日に一旦終了します。
そして間のブランクをはさんで1995年1月8日に始まり、今に至ります。
当初の放送が始まったと時から数えると、実に27年間も続いているんですね。
ちなみに、同じ日曜の長寿アニメ『サザエさん』の放送開始は1969年10月5日。
なぜ日曜の夕刻のアニメは長寿化するのでしょうね?
おわりに
一覧してみて気づいたのは、さくら家の人々、なぜか腹話術や金魚すくいが皆得意という設定。
ぐーたらのほんわか家族というイメージでしたが、妙な特技があるものです(笑)。
私のブログにしては長い記事になってしまいました。
最後までご覧くださった方がいらっしゃったら、ありがとうございます。
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