NHKの朝ドラ『ひよっこ』が始まりました。
本日初回放送を見ましたが、普段から可愛い有村架純さんが、農家の素朴な娘さんを好演。
これは人気出ること間違い無し! と感じました。
それにしても、谷田部家のみなさん、かなり訛ってますね(笑)。
お父さんが出稼ぎで東京に行っているので、舞台は東北? と思った人も多いのではないでしょうか。
でも、舞台は実は茨城県。
別記事でも書いているのですが、北西部に仮想された奥茨城村、ということになっています。
今回は、『ひよっこ』の奥茨城の人々が使っている茨城弁について、特に方言で面白いものがあったので書いてみます。
茨城に限らず、方言て、楽しいですよね。
“ごじゃっぺ” とは何か?
会話のなかでちょいちょい挟まれる助詞のようなものも気になったのですが、初回で特にインパクトがあったのは「ごじゃっぺ」。
ヒロインみねこ子たちが通学するバスの中で、車掌さんが言っていました。
ごじゃっぺ。
車掌さんの言い方からして、よい意味ではなさそうです。
考えていてもわからないので、さくっと検索。
するとすぐに意味が判明しました。
いい加減、ばか、どじ、間抜け、などの否定的表現全般に使用。茨城弁の基本中の基本。
出典:ごじゃっぺとは – 茨城弁 Weblio辞書
なるほど、否定全般に応用が効く便利な言葉のようです。
しかも茨城弁の基本中の基本、とありますので、これからもちょいちょい出てくるかも知れませんね。
最初におさえたのは正解かも知れません。
笑ったのはこの「ごじゃっぺ」、基本語だけあってバリエーションもある。
「ごじゃ」、とか「ごじゃらっぺ」とも言うそうです。
ごじゃ、ごじゃっぺ、ごじゃらっぺ・・・まるで三段活用ですね。
ごちゃごちゃしている、混乱している、から来ているのかもしれませんが、由来は不明です。
「しみじみ」の使い方に注意
ドラマの中で出てくるかどうかわかりませんが、茨城弁で「しみじみ」という時は、意味が一般的な場合と違っています。
標準的な意味では、心にしみいる様子や、しんみりした様子を表します。
しかし茨城弁でいう「しみじみ」は「しっかり」「心を入れて」という意味で使われるそう。
「勉強をしみじみやる」と言うと、全国区ではおかしな感じですが、茨城弁では、がんばるとか気合いを入れるという意味になるので、特に違和感無く通じてしまうらしい。(現地の方、違っていたらご指摘くださいね。)
「だいじ」は大事ではない
ほかにもいろいろ面白いものを見つけたのですが、この「だいじ」も特徴的かつ誤解を招きかねない茨城弁。
だいじと言えば「大事」と思ってしまいますが、ここでは「大丈夫」のこと。
「かぜだいじ?」と言えば「風邪、大丈夫?」の意味。
知らないと、とんちんかんな理解になりそうですね。
おわりに
ほんのさわりですが、茨城の方言を見てみました。
上でも書きましたが、方言というのは愛らしいものだと感じます。
それを使っていない地域からすればその地の文化を思わせますし、使っている人たちが聞けば懐かしく、心温まるもの。
『ひよっこ』の中でも、これからたくさんの方言が出てくるといいなと思ってます。
舞台の奥茨城村についても記事を書きました。よかったらご覧ください。
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