【完全ガイド】相見積もりの断り方:初心者からプロまで使える例文とマナー

相見積もりの断り方 断り方

相見積もりを断るのに、適切な言葉が見つからず悩んでいませんか?

本記事では、ビジネスマナーを守りつつ、相手の気持ちを考えた丁寧な断り方を、具体的な例文とともにご紹介します。初心者からプロまで、様々なシチュエーションに対応できる実践的なアドバイスが満載です。メールや電話での断り方、フリーランスならではの対応術まで、この一記事で相見積もりの断り方のすべてが分かります。

 

1. はじめに:相見積もりと断り方の基本

ビジネスの世界では、最適な取引先を選ぶために相見積もりを行うことがよくあります。相見積もりとは、同じ条件で複数の業者から見積もりを取得し、比較検討することを指します。この過程で、inevitablyに断りを入れなければならない相手が出てきます。

断り方は、今後のビジネス関係に大きな影響を与える可能性があります。丁寧で誠実な断り方をすることで、相手との良好な関係を維持し、将来的な取引の可能性を残すことができます。一方で、不適切な断り方をすると、相手の信頼を失い、ビジネスチャンスを逃す可能性もあります。

本記事では、相見積もりの断り方について、初心者の方からビジネスのプロフェッショナルまで活用できる実践的なアドバイスと具体的な例文をご紹介します。これらを参考にすることで、スムーズで礼儀正しい断り方を身につけることができるでしょう。

私自身は数年間の会社員生活ののち、20年余りフリーランスとしてやってきました。そのため特にフリーランスの方向けの例文にも力を入れて描きました。ご参考になれば幸いです。

2. ビジネスマナーの基本:初心者向け断り方講座

ビジネスマナーは、円滑なコミュニケーションを図る上で非常に重要です。特に、相見積もりを断る際には、相手の立場を考慮した丁寧な対応が求められます。

断る際の基本的な流れは以下の通りです。

  1. 感謝の言葉を述べる
  2. 断りの意思を明確に伝える
  3. 断る理由を簡潔に説明する
  4. 今後の可能性について触れる

これらの要素を盛り込むことで、相手に配慮した丁寧な断り方ができます。

また、クッション言葉を適切に使用することで、断りの印象を和らげることができます。クッション言葉とは、相手の気持ちを和らげるために使う言葉のことです。例えば、「申し訳ございませんが」「誠に恐縮ですが」「心苦しいのですが」などがあります。

クッション言葉を使用した断り方の例文を3つご紹介します:

例文1(フォーマル):
「誠に恐縮ではございますが、今回は貴社のご提案を採用させていただくことが叶いませんでした。」

例文2(スタンダード):
「申し訳ございませんが、今回は他社への発注を決定させていただきました。」

例文3(やや親しい関係):
「心苦しいのですが、今回は予算の都合上、ご依頼を見送らせていただくことになりました。」

これらの例文を参考に、状況や相手との関係性に応じて適切な表現を選んでください。

3. メールでの相見積もり断り方:5つの例文で学ぶ

メールでの断り方は、書面に残るため特に慎重に行う必要があります。基本的な文面構成は以下の通りです:

  1. 宛名
  2. 挨拶
  3. 見積もりへの感謝
  4. 断りの意思表示
  5. 理由の説明
  6. 今後の関係性への言及
  7. 結びの挨拶
  8. 署名

それでは、具体的な例文を5つのシチュエーションに分けてご紹介します。

3.1 一般企業向け断りメール

例文1(フォーマル):

株式会社〇〇
△△部 ××様

拝啓
時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

このたびは弊社の案件に関しまして、詳細な見積書をご提出いただき、誠にありがとうございました。社内で慎重に検討いたしましたが、誠に遺憾ながら、今回は貴社のご提案を採用させていただくことが叶いませんでした。

何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。

敬具

株式会社□□
調達部 ○○ ○○

例文2(スタンダード):

株式会社〇〇
△△部 ××様

いつもお世話になっております。株式会社□□の○○です。

先日は弊社の案件についてお見積もりをいただき、ありがとうございました。
慎重に検討させていただきましたが、残念ながら今回は他社への発注を決定いたしました。

貴重なお時間を割いていただいたにもかかわらず、このようなご連絡となり申し訳ございません。
また機会がございましたら、ぜひお声がけさせていただきます。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

株式会社□□
調達部 ○○ ○○

例文3(やや親しい関係):

〇〇さま

お世話になっております。□□の○○です。

先日はお忙しい中、見積書を作成していただきありがとうございました。
大変心苦しいのですが、今回は予算の都合上、ご依頼を見送らせていただくことになりました。

〇〇さまには日頃からたいへんお世話になっているだけに、このようなお返事となってしまい本当に申し訳ございません。
今後も何かありましたらぜひご相談させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

株式会社□□
○○ ○○

これらの例文を参考に、相手との関係性や状況に応じて適切な文面を作成してください。次回は、リフォーム業者向けや引っ越し業者向けの例文、そして電話での断り方について解説していきます。

3.2 リフォーム業者向け断りメール

リフォーム案件の相見積もりを断る場合、具体的な理由を述べることが重要です。以下に3つの例文を紹介します。

例文1(フォーマル):

株式会社〇〇リフォーム
営業部 △△様

拝啓
時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

先日は弊家のリフォームに関しまして、詳細な見積書をご提出いただき、誠にありがとうございました。
慎重に検討いたしましたが、誠に勝手ながら、今回は他社への依頼を決定させていただきました。

貴社のご提案内容は大変魅力的でしたが、予算面で折り合いがつかず、このような結論に至りました。
何卒ご理解いただけますと幸いです。

今後、また機会がございましたら、ぜひご相談させていただきたく存じます。

敬具

○○ ○○

例文2(スタンダード):

株式会社〇〇リフォーム
△△様

お世話になっております。○○です。

先日は自宅のリフォームについて、丁寧な見積もりをいただき、ありがとうございました。
検討いたしましたが、残念ながら今回は他社に依頼することに決定いたしました。

貴社のご提案は大変魅力的でしたが、工期の都合上、今回は見送らせていただくことになりました。
貴重なお時間を割いていただいたにもかかわらず、このようなご連絡となり申し訳ございません。

今後、リフォームの機会がありましたら、また相談させていただきたいと思います。
その際はどうぞよろしくお願いいたします。

○○ ○○

例文3(やや親しい関係):

〇〇様

いつもお世話になっております。△△です。

先日は急なお願いにもかかわらず、詳細な見積書を作成していただき、本当にありがとうございました。
〇〇様の丁寧な対応に大変感謝しております。

申し訳ないのですが、家族と相談した結果、今回のリフォームは延期することになりました。
そのため、誠に心苦しいのですが、今回のご依頼は見送らせていただくことになりました。

〇〇様には常日頃から大変お世話になっているだけに、このようなお返事となってしまい本当に申し訳ございません。
また将来的にリフォームを検討する際は、ぜひ相談させていただきたいと思います。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

△△ △△

3.3 引っ越し業者向け断りメール

引っ越し業者への断りメールでは、日程や料金など、断りの具体的な理由を明確に伝えることが大切です。

例文1(フォーマル):

株式会社〇〇引越センター
営業部 △△様

拝啓
時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

先日は弊家の引っ越しに関しまして、詳細な見積書をご提出いただき、誠にありがとうございました。
慎重に検討いたしましたが、誠に遺憾ながら、今回は貴社への依頼を見送らせていただくこととなりました。

貴社のサービス内容は大変充実しておりましたが、引っ越し日程の都合上、他社を選択させていただくことになりました。
何卒ご理解いただけますと幸いです。

今後、また引っ越しの機会がございましたら、ぜひご相談させていただきたく存じます。

敬具

○○ ○○

例文2(スタンダード):

株式会社〇〇引越センター
△△様

お世話になっております。○○です。

先日は引っ越しについて、丁寧な見積もりをいただき、ありがとうございました。
検討いたしましたが、残念ながら今回は他社に依頼することに決定いたしました。

貴社のご提案内容は大変魅力的でしたが、予算面で折り合いがつかず、このような結論に至りました。
貴重なお時間を割いていただいたにもかかわらず、このようなご連絡となり申し訳ございません。

今後、また引っ越しの機会がありましたら、ぜひ相談させていただきたいと思います。
その際はどうぞよろしくお願いいたします。

○○ ○○

例文3(やや親しい関係):

〇〇様

いつもお世話になっております。△△です。

先日は急なお願いにもかかわらず、詳細な見積書を作成していただき、本当にありがとうございました。
〇〇様の丁寧な対応に大変感謝しております。

申し訳ないのですが、社内の都合により引っ越し計画が延期になってしまいました。
そのため、誠に心苦しいのですが、今回のご依頼は見送らせていただくことになりました。

〇〇様には常日頃から大変お世話になっているだけに、このようなお返事となってしまい本当に申し訳ございません。
引っ越し計画が再開しましたら、真っ先にご相談させていただきたいと思います。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

△△ △△

4. 電話での相見積もり断り方:実践的な会話例

電話での断り方は、相手の反応を直接確認できるため、臨機応変な対応が求められます。基本的な流れは以下の通りです:

  1. 挨拶
  2. 自己紹介
  3. 見積もりへの感謝
  4. 断りの意思表示
  5. 理由の説明
  6. 今後の関係性への言及
  7. 締めの挨拶

それでは、具体的な会話例を3つのシチュエーションでご紹介します。

4.1 丁寧な断り方

A:こちらは△△会社の○○です。
B:はい、○○様、いつもお世話になっております。株式会社□□の××でございます。

A:先日は弊社の案件についてお見積もりいただき、誠にありがとうございました。
B:こちらこそ、お見積もりの機会をいただき、ありがとうございました。

A:申し訳ございませんが、社内で慎重に検討いたしました結果、今回は貴社への依頼を見送らせていただくことになりました。
B:そうですか。残念です。もし差し支えなければ、理由をお聞かせいただけますでしょうか。

A:はい。実は予算面で折り合いがつかず、このような結論に至りました。貴社のご提案内容は大変魅力的だったのですが…。
B:ご説明ありがとうございます。予算面でのご要望に沿えず、申し訳ございませんでした。

A:いえ、こちらこそ貴重なお時間を割いていただいたにもかかわらず、このようなご連絡となり申し訳ございません。また機会がございましたら、ぜひお声がけさせていただきたいと思います。
B:ありがとうございます。次の機会を楽しみにしております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

A:こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします。失礼いたします。
B:失礼いたします。

4.2 急ぎの場合の断り方

A:もしもし、△△会社の○○です。
B:○○様、お世話になっております。株式会社□□の××です。

A:××様、先日はお見積もりいただき、ありがとうございました。申し訳ありませんが、少々お急ぎのご用件でお電話いたしました。
B:はい、承知いたしました。どのようなご用件でしょうか。

A:大変申し訳ないのですが、今回は他社への発注を決定いたしました。急な決定となり、このようなお電話での連絡となってしまい、本当に申し訳ございません。
B:そうですか。残念です。急なご連絡、ありがとうございます。

A:貴社には常日頃からお世話になっているだけに、このような結果となり大変心苦しく思っております。
B:ご丁寧にありがとうございます。今回は残念でしたが、また機会がございましたらぜひご相談ください。

A:はい、ぜひよろしくお願いいたします。それでは失礼いたします。
B:ありがとうございました。失礼いたします。

4.3 再検討の可能性を残す断り方

A:こちらは△△会社の○○です。
B:○○様、いつもお世話になっております。株式会社□□の××でございます。

A:××様、先日は弊社の案件についてお見積もりいただき、ありがとうございました。
B:こちらこそ、お見積もりの機会をいただき、ありがとうございました。

A:申し訳ございませんが、社内で検討いたしました結果、現時点では貴社への依頼を見送らせていただくことになりました。
B:そうですか。残念です。何か問題点などございましたでしょうか。

A:いえ、貴社のご提案内容に問題はございません。ただ、現在の弊社の状況を考慮しますと、もう少し時間をかけて検討する必要があると判断いたしました。
B:承知いたしました。再検討の際は、ぜひ再度ご連絡いただければと思います。

A:ありがとうございます。必ず再度ご相談させていただきます。それまで、もう少々お時間をいただければ幸いです。
B:かしこまりました。○○様からのご連絡を心よりお待ちしております。

A:貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
B:こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします。失礼いたします。

これらの例を参考に、状況に応じた適切な対応を心がけましょう。次回は、フリーランスのための相見積もり対応術と、相見積もり断りの応用テクニックについてご紹介します。

5. フリーランスのための相見積もり対応術:例文付き

フリーランスの方々は、個人事業主として相見積もりの依頼を受けることも多いでしょう。ここでは、フリーランス特有の課題を踏まえた上で、顧客との良好な関係を維持しつつ断る方法をご紹介します。

5.1 プロジェクト不成立時の断りメール

例文1(フォーマル):

○○株式会社
△△部 ××様

拝啓
時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

このたびは、貴社プロジェクトについてお見積もりのご依頼をいただき、誠にありがとうございました。
慎重に検討いたしましたが、誠に遺憾ながら、今回は参画を辞退させていただくこととなりました。

プロジェクトの規模と現在の私のスケジュールを照らし合わせた結果、十分な品質でのサービス提供が難しいと判断いたしました。
何卒ご理解いただけますと幸いです。

今後、またご相談いただける機会がございましたら幸いです。その際は、ぜひお声がけくださいますようお願い申し上げます。

敬具

フリーランス○○デザイナー
□□ □□

例文2(スタンダード):

○○様

お世話になっております。フリーランス△△の□□です。

先日は、プロジェクトについてお見積もりのご依頼をいただき、ありがとうございました。
検討いたしましたが、申し訳ございません。今回は参画を辞退させていただくことになりました。

現在進行中の他案件との兼ね合いで、貴社プロジェクトに十分な時間を割くことが難しいと判断いたしました。
せっかくのお話をお断りすることとなり、大変申し訳ございません。

また機会がございましたら、ぜひお声がけいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

フリーランス△△
□□ □□

例文3(やや親しい関係):

○○さん

いつもお世話になっています。□□です。

先日はプロジェクトについて、お見積もりのご依頼をいただきありがとうございました。
○○さんからのお話は、とても魅力的で興味深いものでした。

ですが、申し訳ありません。現在の状況を考えると、今回は参画を辞退させていただくことにしました。
他の案件と重複してしまい、貴社プロジェクトに集中して取り組むことが難しいためです。

○○さんには日頃からお世話になっているだけに、このようなお返事となってしまい本当に心苦しいです。
今後、また一緒にお仕事ができる機会があることを楽しみにしています。

これからもよろしくお願いします。

□□

5.2 料金面での折り合いがつかない場合の断りメール

例文1(フォーマル):

○○株式会社
△△部 ××様

拝啓
時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

このたびは、貴社プロジェクトについてお見積もりのご依頼をいただき、誠にありがとうございました。
慎重に検討いたしましたが、誠に遺憾ながら、今回は参画を辞退させていただくこととなりました。

プロジェクトの内容と予算を照らし合わせた結果、適切な品質でのサービス提供が難しいと判断いたしました。
何卒ご理解いただけますと幸いです。

今後、予算面で調整の余地がございましたら、再度ご相談いただけますと幸いです。

敬具

フリーランス○○エンジニア
□□ □□

例文2(スタンダード):

○○様

お世話になっております。フリーランス△△の□□です。

先日は、プロジェクトについてお見積もりのご依頼をいただき、ありがとうございました。
検討いたしましたが、申し訳ございません。今回は参画を辞退させていただくことになりました。

プロジェクトの規模と予算を考慮した結果、期待される品質でのサービス提供が難しいと判断いたしました。
せっかくのお話をお断りすることとなり、大変申し訳ございません。

もし今後、予算面での調整が可能でしたら、再度ご相談いただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

フリーランス△△
□□ □□

例文3(やや親しい関係):

○○さん

いつもお世話になっています。□□です。

先日はプロジェクトについて、お見積もりのご依頼をいただきありがとうございました。
○○さんからのお話は、とても興味深いものでした。

ですが、申し訳ありません。今回は参画を辞退させていただくことにしました。
予算面で少し折り合いがつかず、期待される品質でのサービス提供が難しいと判断したためです。

○○さんとお仕事できる機会を逃してしまうのは本当に残念です。
もし今後、予算面での調整ができそうでしたら、ぜひ再度ご相談ください。

これからもよろしくお願いします。

□□

6. 相見積もり断りの応用テクニック:シーン別例文集

ここでは、より具体的なシチュエーションに応じた断り方の例文をご紹介します。状況に合わせて適切な対応を心がけましょう。

6.1 競合他社が選ばれた場合の断り方

例文1(フォーマル):

拝啓

このたびは弊社にお見積もりのご依頼をいただき、誠にありがとうございました。
慎重に検討いただいた結果、今回は他社様にご発注されたとのこと、承知いたしました。

私どもの提案が貴社のニーズに十分にお応えできなかったことを深くお詫び申し上げます。
今回の経験を糧とし、今後さらなるサービスの向上に努めてまいります。

またの機会がございましたら、ぜひご指名いただけますと幸いです。

敬具

例文2(スタンダード):

お世話になっております。

先日はお見積もりのご依頼をいただき、ありがとうございました。
今回、他社様への発注をご決定されたとのこと、承知いたしました。

弊社の提案が貴社のご期待に沿えず、大変申し訳ございませんでした。
今回の経験を活かし、今後のサービス改善に努めてまいります。

また機会がございましたら、ぜひお声がけいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

例文3(やや親しい関係):

いつもお世話になっています。

先日のお見積もり、ありがとうございました。
今回は他社さんにお願いすることになったんですね。承知しました。

うちの提案がイマイチだったみたいで、申し訳ありませんでした。
今回の反省を活かして、次はもっといい提案ができるよう頑張ります。

また何かありましたら、気軽に声をかけてくださいね。
これからもよろしくお願いします。

6.2 予算オーバーでの断り方

例文1(フォーマル):

拝啓

このたびは弊社にお見積もりのご依頼をいただき、誠にありがとうございました。
慎重に検討いたしましたが、誠に遺憾ながら、今回のご提案は貴社の予算を超過してしまう結果となりました。

貴社のご期待に沿えなかったことを深くお詫び申し上げます。
もし今後、予算面での調整が可能な場合は、喜んで再度ご提案させていただきます。

何卒ご理解いただけますと幸いです。

敬具

例文2(スタンダード):

お世話になっております。

先日はお見積もりのご依頼をいただき、ありがとうございました。
検討いたしましたが、申し訳ございません。今回のご提案は、ご予算を超過してしまう結果となりました。

ご期待に沿えず、大変申し訳ございません。
もし今後、予算面での調整が可能でしたら、再度ご相談いただければ幸いです。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

例文3(やや親しい関係):

いつもお世話になっています。

先日のお見積もり、ありがとうございました。
申し訳ないんですが、どうしても予算オーバーになってしまいそうです。

こちらとしても何とか調整したいところなんですが、品質を落とすわけにもいかず...。
もし予算面で少し余裕が出てきたら、ぜひまた相談させてください。

これからもよろしくお願いします。

7. よくある質問(FAQ)と対応例

ここでは、相見積もりの断り方に関してよくある質問とその対応例をご紹介します。

Q1: 相見積もりを断られた側の対応は?

A1: 断られた際は、まず相手に感謝の意を表しましょう。その上で、改善点があればフィードバックを求めることも大切です。例えば以下のような返信が考えられます:

お世話になっております。
ご連絡ありがとうございます。

今回は弊社をお選びいただけず残念ではございますが、ご検討いただいたことに感謝申し上げます。
差し支えなければ、今回の決定に至った理由や、弊社の提案で改善すべき点などございましたら、ご教示いただけますと幸いです。

今後のサービス向上に活かしてまいりたいと存じます。
またの機会がございましたら、何卒よろしくお願い申し上げます。

Q2: 断った後のフォローアップは必要?

A2: はい、フォローアップは大切です。断った後も良好な関係を維持することで、将来的なビジネスチャンスにつながる可能性があります。例えば、次のようなフォローアップメールを送ることができます:

お世話になっております。

先日は弊社の提案をご検討いただき、誠にありがとうございました。
今回はご期待に沿えず、大変申し訳ございませんでした。

その後、プロジェクトは順調に進んでいますでしょうか。
もし何かお困りのことがございましたら、些細なことでも構いませんのでお声がけください。

今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

Q3: 相見積もりで他社の情報を伝えても良い?

A3: 他社の具体的な情報を伝えることは避けるべきです。ビジネス上の機密情報を漏らすリスクがあるためです。代わりに、一般的な表現で状況を説明することをおすすめします。例えば:

申し訳ございませんが、他社様の具体的な情報をお伝えすることは控えさせていただいております。
ただ、一般的な観点から申し上げますと、今回の決定には価格面と納期が大きく影響いたしました。

 

8. まとめ:適切な断り方で信頼関係を築く

相見積もりの断り方は、ビジネスにおいて非常に重要なスキルです。適切な断り方を身につけることで、相手との信頼関係を損なうことなく、将来的なビジネスチャンスを残すことができます。

本記事で紹介した例文やテクニックを参考に、状況に応じた丁寧な対応を心がけてください。断る際は必ず以下の点を意識しましょう:

・感謝の気持ちを伝える
・断る理由を簡潔に説明する
・今後の可能性について触れる
・相手の立場に立って考える

ビジネスの世界では、今回の断りが次の機会につながることもあります。常に誠実で丁寧な対応を心がけ、長期的な信頼関係を築いていくことが大切です。

相見積もりの断り方に正解はありません。それぞれの状況に応じて、最適な方法を選択してください。この記事が皆様のビジネスコミュニケーションの一助となれば幸いです。