関門海峡を見渡せる人気スポット「火の山展望台」がリニューアルするそうです。
工事に伴い、現在の施設は閉館。新しい火の山展望台が始まるまで、展望台からの眺めはお預けになるようです。
閉館はいつからなのか、再開はいつごろになるのか?
そのあたりを、関連情報とともに調べてみました。
火の山展望台の閉館はいつから?
年明け以後、リニューアルオープンまでの間、利用できなくなります。
下関市観光施設課によると、閉館以後は備品の搬出などを行い、2月から半年間の間に解体工事を行うそうです。
下関市は5日、老朽化に伴い建て替えを予定している火の山展望台=同市みもすそ川町=について、解体に向け31日で閉館すると発表した。
1月1日がラストチャンス
昔からある施設なので、この場所に思い出がある人たちも多いのではないでしょうか。
お別れを惜しむなら早めの行動がよさそうです。
上記のとおり2016年で閉館となりますが、年明け1月1日の午前中、3階の展望室だけ解放されるそうです。初日の出を見ようとする人たちで大賑わいになりそうですね。
開館は午前5時から、正午までだそうです。
閉館はいつまで? リニューアルオープンの時期は?
行った事がある人はおわかりでしょうがこの火の山展望台、関門海峡を眺めるにはそれはもう絶好のポイント。早めの開館を期待したいところですが、いつごろまで待てばよいのでしょう?
リニューアルオープンの予定は、2019年の春から夏ごろ、と発表されています。
な、長いですね工事。
リニューアル後の火の山展望台はどうなる?
気になるリニューアルのプランですが、360度の屋上展望台を備えた四階建てになるとか。
規模は三分の二程度に縮小し、延べ床面積はおよそ1200平方メートルになるそうです。
2階は多目的スペース。結婚式やワークショップなどで活用できる。
3階は三面ガラス張りの展望レストラン
4階はカフェ併設の展望ホール。
回転展望レストランは無くなります。
火の山展望台、閉館の理由はなに?
現在の施設は、2010年度の調査で耐震性に問題があると指摘されたようです。
耐震補強もあったのかも知れませんが、何しろ1973年にできたものなので、そろそろ建て替えのタイミングでもあったのかも知れませんね。
展望デッキはどうなる?
そういうわけなので、火の山展望台の工事はやむを得ない。
でも関門海峡の絶景を見られないのは辛い、ですよね。
ご安心を、近くの展望デッキは、従来通り利用可能だそうです。
火の山展望台の場所はどこ?
火の山展望台、まだ行った事がない方もいらっしゃるかも知れませんね。
場所をメモしておきます。
地図からも、絶景スポットであることが伺えますよ。
地図で示すと場所はここ
ストリートビュー
ストリートビューのほうは、関門橋の上からの画像でご案内します。
みんなの反応
実は12月末で閉鎖される火の山展望台も、菊竹清訓氏の設計によるものです。関門海峡を代表する3つの名建築が姿を消すのは寂しいですね…。
でも、よりパワーアップした建物が関門の新名所になってくれるはずです╭( ・ㅂ・)و̑ グッ pic.twitter.com/Ymdgi3SRmt— おいでよ関門 (@ei__yu) 2016年11月14日
関門橋のケーブル越しに撮影した火の山展望台(菊竹清訓、山口県下関市、1973・S48)。これも建て替え。よって関門海峡にある菊竹建築は3件とも消えることになる。 pic.twitter.com/sadnXboERr
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2016年11月28日
あと一度でいいから火の山展望台行って昭和な雰囲気と展望を満喫したいものですねー pic.twitter.com/gDLlG2Glf7
— 脱力良子 (@Daturyoku_R) 2016年12月7日
建築としての火の山展望台
余談ですが、一見して凝った意匠であることが感じられる現在の火の山展望台。
昭和を代表する建築家・菊竹清訓氏(1928年4月1日 – 2011年12月26日)の設計によるものです。
久留米の出身で、黒川紀章氏(こちらも故人)とともにメタボリズムという独自の建築論を提唱していました。あの“メタボ”じゃなくて、新陳代謝と循環的な改変を主眼とする建築論だそうです。
印象的な作品として、大阪万博(1970年)の『エキスポタワー』、沖縄海洋博(1975年)のでは『アクアポリス』あたりが思い浮かびます。
折しも2020年の東京オリンピックに続いて大阪万博の機運もある今、博覧会で名をはせた菊竹氏の建築が消えるというのも、少し寂しい気もします。
とはいえ、耐震強度が不安なのはいただけません。
回転式レストランというのも時代的ですし、これも“代謝”のひとつなのかも。
終わりに
リニューアル後の展望台がどんなデザインになるのか、楽しみでもあります。
火の山公園の展望デッキは利用できるそうですが、やはりひときわ高いところから眺めたいというのも人情。計画が捗ることを祈りたいです。
コメント
菊竹清訓氏(1298年4月1日-2011年12月26日)って長生きしすぎやろwww
ぽこたんさん、ご指摘どうもありがとうございます。
お恥ずかしいかぎりですが、助かります。訂正いたしました。