腕時計を内側につけるのって、ダサいんでしょうか?
「お母さんから内側につけるように教わったけど、まわりを見るとみんな文字盤を外側にしています。」
「内側につける方がしっくり来るんだけど、なんだか自分だけみたいで不安・・・これって恥ずかしいことなの?」
確かに最近では、内側派の女性は激減しているようです。
不安にもなりますね。
今回はそんなお悩みの解決方法を探しました。
最後まで読んでいただければ、自信を持って腕時計をつけられるようになっていただけると思います。
TPOに合わせて、そして意識的に決めよう
結論を先取りして言うと、内側でも全然OKだと思います。
ただし、自分で意識的に選んでいることが大前提。
親から教わったから、なんでもかんでも内側、とか
みんな外側にしているから、とにかく外側にしとこう
というのは格好悪いかも。
自分の考えが無い、ということもあるし、実際にTPO的におかしな場面も出てくるでしょう。
以下、
- 女性が腕の内側に腕時計をするようになった理由、
- そして外側・手の甲側にする人が増えている理由
を見て行きます。
それぞれのメリット・デメリットも確認しますので、
内にするか外にするかをご自身で意識的に決めてみましょう。
女性が腕時計を内側につけるようになった理由
腕時計を内側にするのは日本だけ?
女性が腕時計を内側にする習慣は、海外、特に欧米ではあまり見られない習慣のようです。
欧米では腕時計を内側にするのはむしろ男性で、しかも兵士などの限られた職業の人たちらしい。詳しくはわかりませんが、とにかく女性ではない。
腕時計を内側にする習慣が日本の女性に広まったのは、日本の和装の歴史、着物と関係があるのです。
女性の着物の身八つ口(ミヤツクチ)
女性の着物は脇の部分が大きく開いています。
女性の帯は幅が広く、また高い位置にあります。そのため腕の動きが制限されてしまうんですね。
これを楽にするための工夫がこの開口部・身八つ口(ミヤツクチ)です。
身八つ口にはこの他にも通気を良くしたり、赤ちゃんにお乳をあげる際にも便利といった機能があります。
まさに空白を生かす“間”の文化、素晴らしい発想ですが、見方を変えれば脇がガラ空き。腕時計に話を戻すと、文字盤を内側に向けるのが自然な成り行きだったのです。
手の甲側にすると文字盤を見る時にどうしても肘が上がり、脇が空く形になります。身八つ口はできるだけ見せたくないので、自然と脇をしめて文字盤を確認する内向き派が定着した、ということなんですね。
なぜ内側派は減っているのか?
生活様式の変化〜着物の衰退
着物の構造から定着した内向き派。暮らしから着物が遠ざかるにつれ、腕時計も内側にする意味が薄れてきました。
また以前の女性は、バッグや買い物籠を腕に下げて歩くシーンが多かったですよね。
こういうスタイルだと、文字盤を内側に向けておいたほうが見やすい。
でも今では女性も、リュックやバックパックを背負って街を闊歩しています。
こんなわけでもともとの理由が無くなれば、文字盤を外側にしたほうが都合がよいことも、たくさん出てくるわけです。
フェイスの大きな腕時計が増えてきた
こんな女性のライフスタイルの変化とともに、女性向けの腕時計のデザインも変化してきました。
以前なら文字盤が小さい、ブレスレットのようなデザインの腕時計が主流でしたが、今はメンズ並みに大きなフェイスのデザインが広まっています。か細く華奢なイメージではなく、力強くゴージャスなデザインに魅力を見いだす女性が増えているあらわれでもあるでしょう。
パソコンを打つ時に邪魔
一方で、仕事をする女性も増えています。
そんな働く女性にとって、大きなフェイスの時計を内側にするのはたいへん邪魔。
特にPCでキーボードを操作する際は、小さなフェイスの腕時計でも煩わしいでしょう。
一般的に言って、腕時計の文字盤を内側にする理由は失われてきており、逆にデメリットの方が多くなっている。
内側派が減っているのには、こんな背景があると思われます。
腕時計を内側にするメリット・デメリット
衰退するものは古くさく、ダサく見えてしまうことが多い。
でもデメリットというのは特徴でもあり、場合によってはメリットに変えることもできます。
古風な優雅さを出したい時には内側のほうがよいでしょうし、着物の際はやはり内側がしっくりくるでしょう。
肘を張らずに時計を見ることができる点は、今も変わらないメリットだと思います。
腕時計を外側にするメリット・デメリット
一方、外側に向けると、こだわりのフェイスをアピールできるメリットがあります。
キーボードに手をついても邪魔にならないし、文字盤が傷つくこともない。
ただし、着物の場合などは、脇をしめて文字盤を見られる仕草ができる内側のほうがよいケースもあり得るでしょう。
内側か外側かは自分で決めて選ぼう
というわけで私の考えでは、状況に合ったものを、デザインに合わせて使うのが最もよいと思います。
周囲が外側派ばかりだったとしても、自分で状況を判断して、意識的に内側を選ぶなら、それはおしゃれだと思うんですよね。
腕時計は内側?外側?まとめ
以上、腕時計は内側にするか外側にするか?について、軽く歴史をたどりながら私の考えを紹介させていただきました。
ポイントは、
- 女性が腕時計を内側にする習慣は着物から来ている
- 着物を着る機会が減るなどライフスタイルの変化によって外側派が増えている
- 習慣が更新される時、古いものはダサく見えがち
- でも状況によって使い分けできるほうがお洒落
となるかと思います。
若い人では「内側、絶対あり得ない」という方もあると思います。
それはそれで、その人を囲む状況なのでしょう。
でも一定の年齢の大人の女性や、個人的な好みによっては、内側が光る場合もあると思います。自信をもって、ご参考にしていただけたら幸いです。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
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