『ドキュメント72時間』を、みなさんご覧になったことがあるでしょうか?
NHKのドキュメンタリー番組で、派手さは無いのですがじんわりと心にしみる内容で、私の週末の夜の楽しみになっています。
特に見逃せないのが番組の主題歌。エンディングとともに挿入されてくるのですが、これがまたクセになるというか、番組のコンセプトにふんわりと寄り添って、視聴後の印象を深めてくれるんです。
というわけで今回は、NHKの『ドキュメント72時間』の主題歌について、特に歌詞の意味に注目して書いてみます。
優しい曲調と裏腹になかなか難解な歌詞なのですが、噛むほどに味がでるというか、深みのあるよい歌なので、あの歌気になってた〜、という方も多いかと思います。そんなみなさんにご覧いただけたら嬉しいです。
また『ドキュメント72時間』という番組の内容や放送時間、それに主題歌を歌っている松崎ナオさんのプロフィールなども確認してみました。
松崎さんはシンガーソングライターとして才能があることはもちろんですが、ちょっと意外な経歴も・・・。
NHK『ドキュメント72時間』の内容と放送時間
72時間の人間模様
『ドキュメント72時間』は、その名の通りドキュメンタリー番組。
テーマに沿った特定の場所で三日間(72時間)取材を行ない、そこで繰り広げられた人間模様を編集して放送しています。
2017年現在は、2013年4月から再開されたシーズン2で、シーズン1の放送は2006年10月3日から2007年3月13日まででした。
細かく言うとほかにも前身となる番組があったり、短期に集中放送されたりしたこともあるのですが、今は番組の魅力に話を移しましょう。
『ドキュメント72時間』という番組には劇的な展開も無いし、テーマも色めき立つような刺激的なものではありません。
どちらかと言えば淡々としたつくり。カメラの前で人々が往来し、ふと立ち止まって語っては去って行く、そんなイメージです。
でも、それらの行き交う人々が実に多様で、見ているこちらの想像力を刺激されるんですよね。
取材の場所が同じなだけに、人々が背負った人生やキャラクターの違いが浮き彫りになる、という感じでしょうか。
私たちはそこから様々なものを受け取り、イメージを膨らませていきます。
カメラの前を流れて行く人生、それを見る私たちの心に波紋のように広がるイメージ・・・私の感想ですが、『ドキュメント72時間』の魅力は、こういう所にあるような気がします。
放送時間
『ドキュメント72時間』はNHK総合の番組。
放送時間は、毎週金曜日の22時50分~ 23時15分。
この金曜の夜という放送のタイミングも、私的にはけっこう大きいです。
一週間の仕事を終えて家に帰り、ふとテレビをつけると流れてくる。これがちょうどいい心地よさ、なんですよね。緊張を解いて安堵したところに、押し付けがましくない感じで入ってきてくれます。
再放送もあります。
放送時間は、初放送の翌週の土曜日の午前11時25分から11時50分まで。
主題歌『川べりの家』
さて、ここからは本題のテーマソングについて。
番組のエンディングで流れるおなじみの曲は、松崎ナオさんの『川べりの家』。
これが聞こえてくると、じんわりとせつない感じになります。
なんなんでしょうね、この感じは?
以下、歌詞の意味をたどりながら、番組との関係を考えてみました。
あくまで私の解釈なので、正しいとかそういうことではありません。心の広い方にご覧いただけたらと思います。
『川べりの家』歌詞の概略と意味の解釈
『川べりの家』は『ドキュメント72時間』のスタート時から採用されている主題歌です。
書き下ろしというわけではなく、『川べりの家』は2006年8月18日に発売された4枚目のフルアルバム『Flower Source』の収録曲でした。(『ドキュメント72時間』の放送開始は10月3日。)
でも、いろんな人が感想として述べているように、この番組にぴったりの内容ですよね。
カメラの前を往来する人々の流れは、まさに川の水の流れのよう。激しかったり静かだったり、さまざまな表情を見せ、私たちの感情を揺らします。
とはいえ、歌詞全文を読んでみると謎も多い。全部のつじつまを合わせればよいというわけでもないでしょうけれど、どんな風に理解すると、この曲の感じが深まるのでしょう?
ひとつの解釈にすぎませんが、私は以下のように読み解いてみました。
大人になるほど、涙はよく流れる。
一人で生きて行けるようになることは、さびしいことでもある。
だから時には、心が温まる場所へ行くのもいい。
たとえば川べりの家で、流れの音に耳を澄ましてみよう。
流れる音の激しさや静けさを心で受け入れると、まるで歌のように聞こえてくる。
それは透明な水に、色を与える。
幸せは、守ろうとすれば逃げてしまい、分けようとすれば現れる。
透明な世界を、歌で、色で満たそう。
できるだけ大きな水槽を、キラキラ揺らめく、奇跡の色で満たそう。
水に映るぼくの家は、水色に透けている。
波立ってもいずれもとに戻るが、川のせせらぎが歌として聞こえている間だけ表れる、一瞬の、儚いあらわれだ。
我ながらかなり強引なところもありますが、今のところ私の解釈はこんな感じです。
基本的には、大人になることの宿命的な寂しさと、それを支える歌との関係を描いたものとして理解しました。
せせらぎの音が歌に聞こえている間は、透明な大人の世界が色に満ちたものに変わる。でもやっぱりそれは儚い、一瞬のあらわれなんだ、という感じ。
私は松崎ナオさんの他の曲も知りませんし、どんなテーマをもって活動なさっているのかもわからないので、ファンの方からすると的外れな理解かも知れません。あるいはお怒りをかうかも、と心配もしていますが、にわかリスナーの解釈と流していただけたらと思います。
あるいは、こんな理解のほうが素敵じゃないか、というものがあったら、ぜひコメントでお知らせください。
『川べりの家』の楽譜やコードは?
『川べりの家』は歌詞の難解さの一方で、口ずさみやすい曲です。演奏してみたいという方もいらっしゃるでしょう。
こちらにコードが上げられていました。(別ウインドウで開きます。)
→川べりの家 / 松崎 ナオ のコード譜 | コード譜の楽譜.me
楽譜は400円で販売されています。
→川べりの家/「ドキュメント72時間」テーマ曲(ピアノ楽譜) / DLmarket
松崎ナオさんのこと
『川べりの家』は作詞作曲、歌唱とも松崎ナオさんによるもの。
あらためて、ですがどんな方なのか、基本的な情報をおさえておきましょう。
松崎ナオさんのプロフィール
松崎さんは1976年1月8日、東京都出身。
現在は41歳です。
デビューは1998年3月21日のシングル『花びら』(エピックレコードジャパン)。
「風の唄」「正直な人」「虹盤」などのアルバムを出しますが、2002年から活動の場をインディーズに移します。
2002年には椎名林檎のカバーアルバム「唄ひ手冥利〜其ノ壱〜」に参加したことでも話題になりました。
インディーズのアルバムでは「Flower Source」「気持ちバタフライ」「賞」などがあります。
最近作は2015年の「39(サンジュウキュウ)」。
ちなみにデビュー以前の松崎さん、自主制作映画「シンク」に主演してPFF(ぴあフィルムフェスティバル)のグランプリを獲得したことがあるそうです(1997年)。
こちらはその予告編。
ちょっと意外なご経歴ですが、多彩な方だということがうかがえますね。
以下、松崎ナオさんのプロフィールを表にまとめてみました。
項目 | 内容 |
---|---|
名前 | 松崎ナオ |
読みかた | まつざき なお |
本名 | 松崎名央 |
生年月日 | 1976年1月8日 |
年齢 | 41歳 |
出身地 | 東京都 |
血液型 | A型 |
ジャンル | シンガーソングライター |
結婚 | 不明 |
身長 | 166cm |
松崎ナオさんのネット上の情報
公式サイト
→http://www.matsuzakinao.com/
ブログ
→http://blog.livedoor.jp/matsuzakinao_staff/
twitter
→https://twitter.com/naonks
NHKドキュメント72時間の主題歌『川べりの家』まとめ
以上、簡単ですが NHK『ドキュメント72時間』主題歌『川べりの家』の歌詞の意味について、番組や松崎ナオさんの情報にもふれながらまとめてみました。
歌詞の解釈なんて本来は無粋なことかも知れませんが、こんな風に受け取った人もいるんだな、くらいに思っていただけたら助かります。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
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