てち、って欅坂46の誰?平手友梨奈のあだ名の由来と重い意味

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欅坂46、テレビで見かける機会が増えてきましたね。
ネットでも欅坂46の情報はあふれていますが、まとめサイトなどではところどころに「てち」というあだ名が出てきます。新規のファンの方や、これからファンになりそうという方にとって、この「てち」、誰なんだろう?と、ちょっと戸惑うところではないかと思うのですが、いかがでしょうか? 名前に「てち」と入っているメンバーは、誰もいませんからね。

答えを言うとこの「てち」は平手友梨奈さん。
でも、どうして「てち」になったのでしょう? 今回はその由来をたどり、今も「てち」と呼び続けられている理由や意味を、私なりに考えてみました。
欅坂46や平手友梨奈さんのファンの方々にご覧いただけたら、と思います。
後半は多分に私の主観が入っていますので、お好みでご覧下さい。

 

平手友梨奈のあだ名が「てち」になった由来

平手さんのあだ名が「てち」になるまでには、三段階あったようです。

最初はふつうに平手ちゃん

平手友梨奈さんは、最初のうちは、
「平手ちゃん」
と呼ばれていました。

平手さんは欅坂46の中では最年少。
お姉さんメンバーたちから自然に「名字+ちゃん」の形で呼ばれていたのでしょう。

「ひらてち」の名付け親は齋藤ふーちゃん

しかし、欅坂46として一緒に過ごす時間が長くなるにつれ、メンバーそれぞれにあだ名がついてきます。

そんな中、“ふーちゃん”こと齋藤冬優花さんが、平手さんのことを「ひらてち」と呼びはじめます。
「ひらてちゃん」の「ゃん」を略して、一段親しみを出した感じですね。このあたりは、常にグループ内の雰囲気に目配りしている齋藤さんならでは。

過去の記録を見ると、どうやら2015年11月28日の斉藤さんのブログが「ひらてち」の初出のようです。初出にも関わらず、この日三度も「ひらてち」を使っています。

「ひらてち」初出
出典:\たのぴっぴ︎︎❤︎︎15/ | 欅坂46 齋藤 冬優花 公式ブログ

省略形てちに支持が集まる

それまであだ名が無かった平手友梨奈さん。「ひらてち」はファンの間にも広がります。そして、これをさらに略して「てち」と呼ぶ人たちが登場。今では「ひらてち」と呼ぶ人の方が少なくなり、圧倒的に「てち」が定着しています。

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「てち」が平手友梨奈ってわかりにくいのはなぜ?

由来をたどると「ふ〜ん、なるほど」と思いますが、初めて聞くとちょっとわかりませんよね。「てち」から平手友梨奈さんを思い浮かべるのはちょっと難しい。その理由を私なりに考えてみました。

*ここから先は私の主観的な感じ方や考えがたくさん入っていますので、場合によってはご不快に感じる人もあるかも知れません。他の人の意見を楽しめる人のみお進みください。

「てち」の持つ語感

「てち」っていう音の響き、語感だけにしぼってみると、みなさんはどんな風に感じるでしょうか?
いろいろあると思いますが、例えば“重い”というよりは“軽い”イメージかな、と思います。
それと、どこかちょっと間の抜けた感じもします。天然なピンボケ感とでもいうのでしょうか?
愛嬌があって、憎めない感じもあるかな。

相応しいキャラをイメージしてみると、主役級ではない。
脇役で、時にはメインキャラたちの足をひっぱって話を面白くする、そんな役割の人物が思い浮かびます。

平手友梨奈の存在感

一方、平手友梨奈さんは文字通り欅坂46のセンター。単に立ち位置が真ん中というだけではなく、『サイレントマジョリティー』で見せた目力で、ここまで欅坂46を引っ張って来た中心人物です。「笑わないアイドル」「大人への反抗」「力強いメッセージ」などキャッチーなフレーズのド真ん中には常に平手さんがイメージされていて、本人が好むと好まざるとに関わらずグループの中での存在感は圧倒的。これは私が言うまでもないことですよね。

てち=平手のミスマッチ

そういうわけで、「てち」という語感は、平手友梨奈さんの存在感にミスマッチ。

三下キャラ感が漂うあだ名 ⇔ グループの精神的支柱。
天然でピンボケな語感 ⇔ 真っすぐに人を射抜くような眼力。
愛嬌たっぷりのおちゃめ感 ⇔ 大人への反逆の激を飛ばす女カリスマ。

2017年の夏現在、これらがどうにも結びつかない。
このことが、「てち」から平手さんを思い浮かべにくい理由だと、私は思います。

実は平手さんも、自身がパーソナリティーをつとめている『こちら有楽町星空放送局』の中で、
「でもわたし、“てち”気に入ってるわけじゃないんだ〜」
と原田葵さんに漏らしています(2016年12月2日)。
本人としても、少し居心地の悪さを感じているようです。

とはいえ、私は「てち」をもうやめよう、と言いたいわけではありません。
むしろ逆で、平手友梨奈さんは「てち」であり続けて欲しい。
その理由を以下に書いてみます。(需要はなさそうですが・笑)

 

平手友梨奈が「てち」である意味

「てち」はグループの原点

今でこそミスマッチな感じがしてしまうこのあだ名「てち」ですが、かつては平手友梨奈さんにぴったりでした。

ご本人は怒るかも知れませんが、グループ最年少の少女は、やはりお姉さんたちから可愛がられていたのだと思います。5歳近く年長のメンバーもいますから、年下の後輩、あるいは妹感をもって見られていた。年齢的にそういうポジションに落ち着くのが、まずは自然です。今でこそ少し影のある大人かっこいい平手さんの写真ももたくさん出回っていますが、以前はガキンチョ感あふれる(すいません)、お笑い好きの普通の女の子、という感じでした。

この意味ではさきほどの「てち」感がまさにぴったり当てはまるようなキャラクターだったわけです。
グループの中心にいるよりは、お姉さんたちの後に、様子を見ながらくっついている。
子どもならではのあさって感・天然感あふれるコメント。
乞われれば芸人の物まねを、はにかみつつも披露してくれる愛嬌。

なるほどこれは「てち」だ!という感じがあって、「てち」は広まって行ったように思います。みんなが意識するしないに関わらず、語感と本人のキャラがイメージ的にぴったりだった・・・当時は。

“平手友梨奈と仲間たち”ではない

こんな少女がセンターに抜擢される形で『サイマジョ』以降の欅坂は始まります。

そして、根が真面目な平手さんはセンターのプレッシャーを真正面から受け止める。
でも最初からうまくいくはずはありません。心もとない分をメンバーが支える。
平手さんがメンバーを信頼し、メンバーも平手さんを信頼する。

人間関係ですから個々にはいろいろなことがあると思いますが、総じてこんな好循環が、欅坂46をここまで大きくしてきたように見えます。

欅坂では、とかく平手友梨奈さんの鬼気迫るパフォーマンスに注目が集まりがちですが、このグループは“平手友梨奈と仲間たち”ではありません。
振り付けを担当し続けているTAKAHIROさんは平手さんをよく知る人物の一人。そのTAKAHIROさんが、平手さん自身のエネルギーの源は、メンバーやグループへのリスペクトだ、という意味の発言を、どこかでしていたと思います。
つまり、平手さんの真剣さとそれに基づく成長は、欅坂46というグループ無しにはあり得ない。
この意味で、“平手友梨奈と仲間たち”では、平手友梨奈さん自身も駄目なんだ、ということですよね。

てちはてち

平手さんは未だに、自分に自信が無い、と口にします。
そしてそんな自分が嫌だ、とも。
これは、単に自分の個人的な能力が不足しているということ以上に、大好きなメンバーの信頼に応える自信がない、ということを意味しているのでしょう。そんな平手さんをグループ全体が守り、支える中で、平手友梨奈さんも迷うことなく成長してきた。

こういう構図においては、やはり平手友梨奈さんはメンバーにとって今も、以前と変わらない真面目で不器用な後輩=「てち」なんじゃないでしょうか。
そして平手さんが「てち」であり続けていられる間は、欅坂46の成長が続くような気がします。

 

おわりに

こんなわけで、平手さんが「てち」と呼ばていることは、けっこう欅坂46にとって重い意味をもっているんじゃないかな、と私は感じています。

偶然生まれたあだ名ですし、みんな意識しているわけではありません。こんな面倒くさいことを考えながら「てち」って言ってる人はいないでしょう・笑
でも平手さんが「てち」であることはグループの在り方をよく示しているし、平手さんが一人の、普通の女の子だということも思い出させてくれる気がします。

ただし時はうつろうもの。
平手さんを含めてメンバーも変化していきます。この先、それぞれのメンバーも個々に花開いて行くでしょう。
その意味ではこれまでの好循環が、今後の成長にいつまで耐えられるのかはわかりません。
すでに二十歳を超えるメンバーもいますし、ずっとこのまま“反骨の受け皿”、というわけにもいかないでしょう。

プロデューサーの秋元さんは、メンバーに一番ピンときそうなものを歌わせることを心がけているそうです。
てちがてちである限り、反骨の欅坂劇場は続くように思いますが、違った名前が広まり出したら、そこではまた違った欅坂46が姿を現すのかも知れない、と思います。ちょっと寂しい気もしますけどね。

中盤以降は、私の感じ方と考えを延々と書き連ねてしまいました。うっかり読み進めて不快に感じたファンの方もいらっしゃるかと思います。一人のヲタのたわごととお聞き流しくだされば幸いです。

最後までご覧くださり、どうもありがとうございました。

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